第136話
今回の旅のメンバーは弟子たちに嫁さんに長門守、に数人の藤林忍軍に鳶加藤に果心の幻術士コンビ。
弓ちゃんは真里を守ると言い京の山科邸に残ってくれると言ってくれた。
旦那さんを単身赴任にしてすまん!!
ボーナスは弾もう!!
さて、お伊勢さんにお参りすることとした。
こんな機会が無いとなかなか来ないからね~熊野古道とか前世で旅行したかったんだよね~
先触れ出していたので丁重にお迎え頂きました!!
「この度は大変でしたな・・・」
「はい、奥を一人失いました」
「お悔やみ申し上げる」
真里の腕前を知る北畠さんは「惜しい者を亡くした」と本当に嘆いてくれた。
本当に有難い事だと思う。
本当に剣術好きの国司様で、俺の来訪を待ち侘びていたと何度も言う。
足技とか色々と目から鱗だった様だ。
確かに本来の丸目蔵人の剣術、兵法はこの時代では可成り最先端だったと思う。
それに色々昭和~令和に掛けてのあれこれをプラスした俺のタイ捨流は本来のタイ捨流以上に異質な剣技となっていると思うぞ。
北畠具教さん、天才の類の人物で、教えた技をぐんぐんと吸収して行き、3カ月もすると現段階で教えられる物は無くなった。
そして、俺の可愛い里子はやはり天才を超える怪物だった!!
2カ月目で言葉をある程度理解し始めた。
俺の事を「ナ~ガ」と呼ぶ、莉里の事を「リーママ」、美羽の事を「ミーママ」、春麗の事を「シューママ」と呼ぶようになった。
親馬鹿だと!!言いたければ言っておけよ!!間違いなく里子は神の子だ!!
いや、神の子孫だからそうとも言えるとか、正論は聞いてないからな!!
能力的に怪物だと言っているんだよ!
え?女の子に怪物とか言うなと?・・・そうだ!!可愛いい可愛いい可愛いい、以下略、え?そこで止めろと?まだ言い足りないが・・・あの可愛さを言い表すには100回以上言わんと真実は伝わらんぞ!!
兎に角、超可愛い里子を怪物呼ばわりしたのは何処のGermanyだ!!
・・・あ~すみません・・・俺でした・・・まぁ里子は超天才と言いたい訳だ!!
「パパ」じゃなく俺の事を「ナ~ガ」と呼ぶのはきっと長師匠と皆が呼ぶからだ!!
よし!皆に俺の事を「パパ」と呼ぶように通達するべきだな!!
あ~はいはい、馬鹿話それ位にしなさいと天の声さんが言います・・・
え?真里が呆れている?・・・天の声さんよ!今は真里の話題は止めてくれ!!泣きそうになるからな!!
さて、数年後には信長が伊勢進攻して来て北畠具教さんは殺されるんだっけ?
う~ん、ドラマではそこら辺は端折られてたし・・・よく覚えていないな・・・
何にしてもアドバイスしておこうかな・・・
話は変わるが、摩利支天様は太陽の光・月の光を神格化した神と言われる。
そして、
摩利支天様より頂いた短刀に
短刀は俺・莉里にしか抜けなかった。
若しかすると里子も抜けるかもしれないが、赤子に短刀持たせる訳にはいかない!!
里子が怪我でもしたら大変だ!!
いや、親馬鹿いいからとか言うなよ・・・これは最重要問題だ!!
おっと、話が逸れたな、摩利支天様の子孫か俺にしか使えないと考察している。
試に美羽や春麗、長門守等に試して貰ったが、抜けない。
刀身を出した状態で渡すと痺れるらしい・・・
持った瞬間に「バチッ!!」と凄い音がして静電気?みたいに電気が迸るので持つ事自体が難しいようだ。
本当に不思議な短刀だ。
神の下げ渡した物を神器などと呼ぶらしいので、これは神器?
「では、お許しいただけると?」
「暗殺に次に使えば・・・」
「はい!使わぬ事を誓います!!」
平井孫一の本当に雑賀衆の縁者か分らないけど、雑賀衆の者に連絡してみると
兄という人物で鈴木
何でも顕如に依頼されたとのことで、鉄砲傭兵集団の雑賀衆への依頼として受けたそうで、俺に恨みがあった訳でもなく、あくまでも依頼だったと言う。
今後は俺ないし俺の家族に敵対しない、火縄銃を暗殺に使用しないと
そして、雑賀衆は一向宗から抜けることを宣言したので本願寺には更なる大打撃だろうね~
流石にここまでされては連座とかする気は無いので赦すこととした。
特にこの人たちに恨みがある訳では無いので赦したんだけど、「何と慈悲深い!!」とか言って拝まれた・・・いや、だから俺は神像・仏像じゃないからな!!
伊勢でのお仕事も終わったのでお暇することとなったが、北畠さんには「天啓」としてアドバイスしておいたが、それを活かして生き延びて欲しいものである。
「次は大和の嶋殿の所行くよ~」
「「「「「了」」」」」
俺の周りが何だか俺の言葉の使い回しを覚えて・・・まぁいいか・・・身内だけの・・・そう、今度は嶋さんの所に行く!!
風の噂では嶋さんの仕える筒井家は反三好義継派の支援を受けて霜台爺さんと争っていたけど、俺とのすったもんだで反義継が支援できる状態ではなく、爺さんの方も中々動けず膠着状態となり今は平和?らしい。
綱渡り状態の平和ではあるが、平和なことには変わりない。
嶋さんの下に行けば、何故か敵方の柳生さんも来ておりますが・・・いいのか?
「お待ちしておりました!!蔵人殿の兵法を指南頂けるとか!!」
「え~と・・・」
嶋さんの方を見ると苦笑いです。
柳生宗厳さんが息子さんと共に嶋さんの所に来て、嶋さんより先にご挨拶・・・
今は敵味方に分かれているけど、何でも嶋さんと宗厳さんは昔からの知り合いらしい。
まぁ同じ大和だし知ってておかしくないよね~
さて、宗厳さんは、勿論、俺の蹴りや投げ技などの今までに類を見ない技を知りたいらしい。
好奇心が抑えられずに敵方の嶋さんの下にやって来たらしいが、今は小康状態だから出来ることだと嘯く。
いや、駄目でしょうとか思うけど、厳勝君も「親父だからね~」とか言っているけど、君も止めずに付いて来たから同罪だよな?
まぁいいや~
三好と本願寺の金を奪ったことで大分本来の歴史と違う畿内となっているようだ。
他の地域は俺の知る・・・いや、よく知らんかったわ・・・本来の歴史と大差ないのかもしれないが、東大寺大仏殿の戦いは無くなったようだ。
霜台爺さんの悪事の一つとされる大仏殿の焼き討ちは無くなったが、大仏殿は何故か燃えた。
放火の様だが、下手人は不明だ。
さて、三好家も当主の三好義継と爺さんの派閥と阿波三好家の篠原さん含む反義継派閥との抗争も20万貫捻出の為戦自体を控え出費を抑えて捻出しているようだ。
反派閥の者が起こした不祥事だけに反派閥も今の所は協力的な模様。
風の噂では、20万貫が払い終わるまでは武運を得られないとか言う話だが・・・
三好家からは早くも10万貫の金が支払われている。
全て京の摩利支天様のお社造営の資金に回した。
摩利支天様だけではなく、夫の日天様、父の梵天様の三神を祭ることとしている。
特に本殿として摩利支天様と日天様を二柱祭る社を作り、その敷地内に梵天様のお社を作ることとしたようだ。
俺の前世の世界では京都で摩利支天と言えば建仁寺が有名だったと記憶しているが、今回建立するお社の方が有名に成るかもねとか秘かに思っている。
摩利支天様が言う「サプライズ」次第では凄い事になるかもとか思うんだよね。
〇~~~~~~〇
主人公が親馬鹿全開です!!
里子の活躍はもう少し先の話としておりますが、色々と考えておりますので、楽しみにお待ちください。
さて、日本三大摩利支天と言われる物が実はあります。
上野の徳大寺、金沢の宝泉寺、そして京都の禅居庵(建仁寺)の物をそう言うようです。
聖徳太子・・・今は
または
この徳大寺の摩利支天像はお顔が一つで猪の上の立像らしいのですが、摩利支天像は三面六臂や三面八臂で月を背に猪に乗る姿で男神として作られることも多いようです。
元来は二臂の女神で猪に乗っているお姿となります。
陽炎の化身とも言われ武士だけではなく忍者からも信仰を集めました。
帝釈天と阿修羅族が戦った際に、摩利支天は姿を隠して帝釈天に加勢し勝利したことから影働きをする忍者は特に信者が多い神様だったようです。
忍者は信心深くて仏教を可成り取り入れています。
特に密教系と結びつきが強かったとのこと。
忍者の立ち姿で左手の人差し指を立て、その指を右手で握った形の印を結ぶのを見た事ないですか?
あれは
無明妄想を滅ぼし仏智に入ることを表している印と言われます。
簡単に言うと密教最上位の仏である大日如来の印です。
さて、話は摩利支天様に戻し、禅居庵(建仁寺)の神像は七頭の猪の上に座している御姿だそうです。
秘仏として700年近くお祀りされており、このお堂は織田信秀(信長の父)により1547年に再建されたと伝わっております。
そして、2つ紹介したのだから最後の一つも紹介すべきでしょう!!
金沢市の宝泉寺にはイメージキャラクターがおります。
名を「まりちゃん」と言うそうで、金沢の宝泉寺の公式HPでその姿を見ることが出来るようです。
役小角もそうでしたが、萌えキャラの台頭が凄いです。
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