第103話

予約UP忘れてました・・・

てことで、早朝にUPします!!

ある読者様よりハーレム展開だとのコメント頂きましたが、その方向に期待している読者様・・・スマヌ!そうならないと思うから・・・伏線の伏線なので過去を思い出して是非ともその伏線を看破してみてくれ!!


◇~~~~~~◇


「女人禁制です」

「え?・・・」


寺に着くと美羽たちが入れないと言う。

爺さんの話では三好も一枚岩では無いので刺客が送られてくる可能性を手紙に書いてあった。

まぁ三好は現在、畿内を抑えるお金持ちだし、刺客にも金掛けられるだろうしね~何とかしないと守れるものも守れんが、事情を話してそれが漏れるのも拙いな・・・


「長師匠」

「春麗如何した?」

「長師匠は神仏は衆生に平等だと言われていたけど」

「おう!そうだぞ~」

「なのに何故、女だからと入れないの?」


春麗は本当に疑問なのであろうが、これって使えるな!!


「そうだよね~何でだろうね~おお!!丁度、お坊様が今ここに居るのだから聞いてみよう!!」

「え?・・・拙僧に・・・ですか?・・・」

「答えられるなら何方でも」

「し、暫く、お待ち、頂けますか?」

「はい!宜しくお願いします!!」


俺はにっこりと笑顔でお願いした。

困った坊さんは慌てふためいて上の者に確認に行ったが、さて、如何なることか。

お!戻って来た!!少し待つと別のお坊さんを連れて先程のお坊さんが一緒にやって来た。


「この院を預かっております覚慶と申します」


あ~この人が例の人物か。

将軍様に比べるとひ弱そうだ。

まぁ向こうは剣術で鍛え撒くっているし比べるまでも無しなんだろうけど・・・

痩せ型で少し将軍様の面影あるかな?・・・まぁ兄弟だし少しは似てるか・・・


「某は丸目蔵人長恵と申す」

「おお!お噂は兼がね聞いております!!神仏と語られるとか」


おいおい!どんな噂だよ・・・まぁこう言われるの慣れて来たよ。

特に坊さんとか宗教関連の人々からは最近は必ずそれ言われるんだよね~

そして、大体2パターンに別れることが多い。

「神仏を騙るとは!!」と怒る人と、今、目の前の覚慶さんの様に拝む方・・・


「あの・・・某は仏像ではございませんので・・・」

「おお!これは失敬!生き仏様の様に思い拝んでしまいました!!」

「あ~左様で御座るか・・・」


怒る人も厄介だがこういう敬われるのも厄介。


「それで、拙僧を守る様にと依頼で来られたとか?」

「あ~左様」

「僧を襲う者がいるとは・・・世も末ですな~」

「あ~左様に御座るな・・・」

「おっと、失礼した。しかし、当院は女人禁制でして・・・」


覚慶さんは俺のお供の女性陣を見る。

まぁ朝廷とかもそうだけどお寺も前例とか戒律とかに拘るよね~


「彼女たちも護衛です・・・」

「そうですか・・・しかし・・・」


まぁこのままでは堂々巡りだ、話を進めて何とかしないとな。


「先程のご回答は・・・」

「おお!そうでした、そうでした。女人禁制なのは仏様が禁じているのではなく自分たちが惑わされぬように戒めておるのです」

「自分たちで・・・戒める・・・」

「左様です。ですので女人が当院に滞在されますと惑わされる者も出る為に今回はお断りさせて頂くか、男性のみを受け入れようかと思うております」


あ~通常であればそれでいいけど、三好の刺客がどの位の規模かによっては戦力となる彼女たちと離れて行動するのは拙いな・・・

さて、如何したものか・・・「!」

良いことを思いついた!!


「然らば逆に今回はお受入れされることとお勧めする」

「いえ、ですから」


俺はお断りを言おうとしたのを手で制し今回の件を押し通す為の理由を語る。


「女人に惑わされるのは禁じておるからではございませんか?」

「どういう事でしょうか?」

「惑わされると思うから惑わされるのです」

「しかし、惑わされた者が彼女たちを襲う恐れが・・・」

「あ~それなら大丈夫!恐らくは襲うた者が返り討ちに会います」


これは間違いない!!

そこらの男でも何なら武士でそれなりの実力位なら返り討ちにするのだ僧侶?僧兵?ははははは~逆に何人位そっちは人員避けるの?


「では、一度、この寺のお坊様たちが女人を見て耐えられるかどうか試してみるのは如何ですかな?」


そう言うと覚慶さんは考え出した。

俺の意見はある意味では無理押しではあるが、「試す」と言うのは意外にも覚慶さんの琴線に触れたようだ。

可成り考えているようだがじっと待つこととした。

もし駄目って言われたらその時はまた違う切り口で攻めてみよう。


「実に面白そうだ!」

「お!左様で!!」

「日頃の修行の成果を見る良い機会ともなりましょう!!しかしながら、襲われても責任を負い兼ねますが宜しいか?」

「勿論!!」


俺たちはこの院の離れを借りれることとなった。


「意外と話してみる物ですね~♡」

「そうだな・・・」


意見しながらナチュラルに腕に巻き付くお金。

その行動を見た最初に対応していたお坊さんが顔を真っ赤にしているぞ・・・

流石はエロくノ一!行動だけで坊さんを昇天させた?


「あの・・・」

「はい・・・」

「流石にそのようにされますと・・・」


流石に注意を受けました。

俺は腕に巻き付いた極楽を惜しみつつ注意を促す。


「あ~・・・お金」

「はい♡主様♡」

「ここでは控えなさい」

「仕方ありませんね~♡ここでは♡控えますね~♡」

「皆も心得るように」


皆にも伝達して伝えるが、「金!控えろよ~」と美羽が言う。

みーちゃんたちもね~♡」と言いながら笑顔で睨み合う。

俺はそっと目線を外して今日の晩御飯の事を考えることとした。


★~~~~~~★


三好家の者どもが我の前に居並ぶ。

我を狙う者どもと思うとこの場で切って捨てたい衝動に駆れれるが、そんな事をしようものであれば我が乱心したと騒がれ向こうの思いのつぼとなることは解り切っておる。


「三好重存、三好家の家督を継ぐそうじゃな」

「はっ!義父の長慶は伏せって居りましてこの場に来れぬことを詫びて御座いました」

「さ、左様か・・・」


以前であれば「病であろうと来るのが筋じゃ」「病と偽って我と会いたくないと言うことじゃな」等の悪態をついたであろうが、長慶が死んでいるかもしれぬと思うと迂闊の事が言えぬと思うてしまい言葉が出ぬ。


「で、では家督相続を認め我も寿ことほごうぞ」

「ははー-!!有難き幸せ!!」


この場に居る三好の者どもを見渡すと何時もと様子が違うように感じてしまう。

御所巻きからの弑逆を行うことをする者どもと思い笑顔の者が裏がありそうに見えてしまう。


「では、我の諱「義」の字を其方に与えようぞ」

「はっ!では今日より某は義存よしまさと名乗らせて頂きまする」


三好の者どもは「おめでとうございまする」と言い重存しげまさ改め義存よしまさを祝う。

幕臣たちは気に食わぬと言うような態度の者も散見される。

このような対立が三好の者どもを不満に思わせたと今なら思えるが、今更だと思い変な笑みが出そうになった。

今は何時もの行動を取らねば三好の者どもに気取られると思うが、そう思うと日頃の自分の態度はどの様なものであったか思い出せぬ。


「松永久通」

「はっ!!」

「その方にも「義」の字を与えよう」

「ははー-!!有難き幸せ!!」


無事に三好家の者どもとの対談は終えたが背中に嫌な汗を掻いた。

今、三好の者どもの襲撃を防ぐ為に急ぎ御所の防御を固めておるが・・・恐らくは間に合うまい・・・

三好の重臣、三好日向守の仕草が気にかかり見ておると城門などを確認しておる様に見えた。

考え過ぎ?・・・恐らくは御所の防御の程を自分の目で確認しておったのかもしれぬ。

三好が襲って来るのは近いと判断した。


「上様・・・」

「その様子ではやはり三好の者が何か探っておったか?」

「はい・・・今行っております御所の改修はどれ位で終わるかなどを」

「聞いて来たか・・・」

「はい・・・」

「襲って来るのも近いとみたが?」

「某もそう思いまする・・・」


その次の日、三好義存の使いの者が家督相続の神仏へ報告をしたいと言う名目で清水寺への参詣を告げて来た。

皆で祝う事も含め兵を1万程護衛として連れて行くと報告して来たが・・・これが我を狙う兵だと思うと身の毛のよだつ思いであった。

丸目の言う御所巻きは近いと肌で感じられ、まだ如何すべきか決められぬが時が少ない事だけは理解出来た。


〇~~~~~~〇


お手紙将軍初登場!!

室町幕府の将軍は特殊スキルとして御内書ごないしょと言うお手紙を書くことが出来ます!

簡単に言うとピ〇チュウと言う黄色いネズミの電光石火みたいな、悟〇と言う戦闘民族の民が使うか〇は〇波みたいな、ジ〇ジ〇の奇妙な冒険で主人公の立ち姿勢のジ〇ジ〇立ちみたいな、某塾講師が言う決め台詞の「今〇しょ!!」みたいな有触れて使われた足利将軍の基本技の様なものです。

え?余計解り辛い?・・・凄く簡単に言えば、頻繁によく使われたという事です。

な書状の形式を取ったらしいですよ。

将軍自身による花押かおう署判署名・捺印が加えられたもので、将軍個人の私的性の強い命令書だけど、御教書みぎょうしょの次に効力の強い物で、幕府の公式な命令書と同様のがあったそうです。

物語の頃の足利将軍家自体が微妙な存在でしたのでと言いつつも「何それ美味しいの?」位にしか考えていない者も多かったかもしれませんが、一応はです!!

御教書みぎょうしょは効力がある程度強いので次第に使われなくなり、この物語では使われない・出てこない物なので割愛します。

知りたい方が頑張って調べてください!!「御教書」で検索!検索!!

さて、この御内書ごないしょは公的文書になるので本来はそんなに連発するような物はありませんが、お家芸の様に足利将軍はよく使ったスキルです。

特に足利義昭氏は「」と言われる程にこの公文書を他の歴代将軍以上にばら撒いた人物となります。

このばら撒きが義昭氏をバカ殿的なイメージとして持たれる方が増えた原因ではありますが、実は20年間も僧侶やっていたので学はあります。

元僧侶なので仏道修行ばっかりしていて武力はありませんが知力は中々のもので、実はこの御内書連発と言うのは義昭氏の戦略だった訳です。

ただし、義昭氏が将軍を継いだ時には足利将軍の権威は地を這う程に低かったので、効果は薄かった?ようですが、信長など敵対した者を苦しめたスキルです。

信長を打倒したい勢力には良い大義名分となりましたからね~

そして、意外と生命力が強い人物で、生き残ることに関してはピカ一で天寿を全うしております。

晩年の義昭氏はから厚遇された人物です。

はい!テストに出ますよ~知らんけど。

徳川家康や毛利輝元、上杉景勝といった五大老の大大名よりも上位の席次を与えられたと言うからかなりの厚遇ですね~まぁ一応は前将軍ですからね!!

秀吉の御伽衆おとぎしゅうになり、秀吉の良き話し相手となったようです。

義理堅い人物だったようで、信長から京を追われてから匿ってくれた毛利家の毛利輝元と小早川隆景に対し、「忠節を忘れることはない」的なことを記した感謝の御内書を発給したそうです。

このお手紙を出した時は将軍職を辞任していたので正確には御内書は御内書でも将軍の物ではなく准三宮じゅんさんぐうとしての物でしたけどね~

准三宮じゅんさんぐうとは、太皇太后・皇太后・皇后の三后(三宮)の次という事で、官位では無くて称号となります。

この称号を与えられた歴代メンバーは可成り凄いのでその中の一人と考えると・・・

この作品の重要人物の1人、秀吉と関わる人物、尚且つ、前半戦の重要人物の1人、松永久秀とも関りが深い人物なのでここは関わらないと!!という事でここで登場です!!

さて、それぞれの動きが激しくなって来ました!!

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