第83話

勢いでまた作品を一つ増やしてしまった・・・

今日はまた1話多めのUPしますので序に下記も試し読み宜しくです。


「ファンキー・モンキー・一休さん!!~新右衛門さんの受難~(仮)」

https://kakuyomu.jp/works/16818023213481325390


まだ1話だけで不定期ですが本当に試し読みだけでもして頂けると・・・


◇~~~~~~◇


いや~熊さんと俺が会っている間に美羽たちは河童に遭遇したらしい。

尻子玉しりこだま抜かれてないよね?とか思ったけど、「セクハラですか?」とか言われるの怖くて聞けない・・・って、この時代はそんなことないか~

まぁ聞いている限り良い河童?の様だ。

天狗も居ればお大師様もいる、河童位居ても不思議ではない!!

若しかして八尺様はっしゃくとか姦姦蛇螺かんかんだらとか居ないよね?

あ~鬼とか昔居たと言うし・・・何が居ても不思議ではないな・・・

そんなくだらないことを考えていると生徒?となる熊さんの子分どもがやって来た。

八尺様はっしゃく姦姦蛇螺かんかんだらはネット怪談の秀作怪談です。作者が大好きなので出した・・・以下略)


「「「「丸目先生!ご指導宜しくお願い致す!!」」」」

「おう・・・」


意外と礼儀正しい。

何とかは飼い主に似ると言うが、俺の杞憂だったようだ。

そして、ひと際目立つ人物が・・・何故に上半身裸?

(百武賢兼の読み思い出せなくてネットで調べたら、「百武とは上半身裸に烏帽子のようなものを被った男。」と出るのですが(笑))

ぎらついた目つきで此方を見詰める武将?・・・

何時もの様にウォーミングアップしてから稽古に取り掛かる。

ラジオ体操アレンジして丸目体操作ったぜ!!

体操のお兄さん宜しく皆の前で掛け声を出しながら体をほぐす。


「一二、一二、一二・・・よし!では体が解れたら次に素振り行くぞ!!」

「「「「「おー!!」」」」」


ノリで始めたが以外にも弟子たちにも好評で体が解れると評判・・・上司に気を遣う社員みたいなお約束のおべんちゃらじゃないよね?・・・まぁ解れるのは間違いない!!


「丸目先生!」

「何かな?あの最初にされたのは・・・」

「某考案の体操です」

「そのとは?」


直茂君が聞いてくるので丁寧に体操の効果等を教えた。


「ほ~何と奇天烈にて珍妙と思うたのですが、そのような効果が!!」


実際に体を解してからの方が人間の動きは良くなる。

人間の体は動かさないと節々が硬くなり急に動かすと動きが悪かったり痛みが出たりする。

寝起きに体が硬いだろ?・・・え?起きて直ぐに動いても何ともないだと!!・・・これが若さか・・・(鍬トロ風)

まぁ体と言うのは動かさないと固まるから動かして解せば関節の稼働する範囲も広がるし、変な怪我も減るから十分にウォーミングアップしろという事だよ。


「ウォーーーーー!!何時もより動くぞ!!」


上半身裸の烏帽子えぼしをかぶった男が叫んでいる。

そうだろ~そうだろ~それが狙いよ!!


「かの者は・・・」

「ん?何方ですかな?」

「竜造寺家一の猛将、百武ひゃくたけ志摩守しまのかみ賢兼のぶかねです・・・」


お~あれが戦国の百式!!

(※そんなこと誰も言ってません)

いや~実は彼とも会ってみたかったんだよね~


「あんた!五月蠅い!!(バシッ!!)」


あ~頭叩かれた・・・


「あれが百武の御内儀ごないぎ(奥さん)です・・・」

「そう、ですか・・・」


夫婦漫才とはまさにあれだろう。

昭和のお茶の間なら大爆笑物のコテコテの夫婦のドツキ漫才のような光景がそこにはあった。

男だけでなく女性たちも多くの者が指導を受けに来たようであるので、吉兵衛と咲耶に薙刀術の指導は任せることとした。

流石、修羅の国島津と五部のガチンコで殴り合った龍造寺は島津と同じく女性もたくましい様だ。


「先生!一手ご指南を!!」


素振りが終わり立ち稽古に移ると早速、例の彼が挑んで来た。

俺は何時もの様に信綱師匠に教えられたように新陰流の正眼の構えでお相手をする。


「参られよ」

「いざ!」


物凄い勢いで間合いを詰めて上段より勢いよく振り下ろす百式・・・百武さん。

ビームサーベルだったら危なかったな。

冗談はさて置き、わざと受けてみたが凄まじい力で押し負けそうな勢いだった。

力勝負では分が悪そうである。

笑顔で更に上段に構え先程と同じ様にまた振り下ろしてくるので、今度は受け流しをしていなすこととした。

振り下ろされる切先の横っ面に此方の切先を当てて剣筋を逸らす。

信綱師匠が得意としていた技で、俺も使えるようになった。

これのメリットは最小の動作で相手の剣筋を逸らした上にバランスを崩させることが出来る。

百武さんは勢い余ってすっ転んだ。


「いや~参った、参った!!ぐははははは~」


実に豪快な人物だ。

明るくカラッとした性格の好人物の様だ。


「力だけではこの様に技にていなされて不覚を取りますよ」

「先生!是非とも先程の技をご伝授くだされ!!」

「何度でもお見せしますので盗むと良いですよ」

「では、いざ!」


そう言ってもう一度立合いを始めようとした百武さんの後ろから数人の手が伸び彼の肩を引く。


「お前は一度お相手頂いただろ!」

「そうだ!そうだ!先ずは我らが先よ!!」

「順番は守れよ志摩守しのまかみ!!」

「はよ、そこどけ!!」


数人の知らない者たちと呆れたようにそれを見る直茂君。

俺は順にお相手をした。

五人いるのに四天王の面々であった。

今回も全勝し指導したが、美羽・真里の2人も彼らと戦い良い勝負を演じていた。

百武さんが力技を使うとまだまだ彼女たちには受けきれないようであったので、百武さんには力押しを封印してもらい立合いを続けた。


「あんた!女性には優しくしなさいと何時も言っているでしょ(バシッ!!)」

「う~痛てえよ、美代みよ~」

「五月蠅い(バシッ!!)」


百武さん家はかかあ天下のようだ。


〇~~~~~~〇


前に話した九州で絡みたい6人(人じゃないのも混じります。)の1人、百武さんとも絡めました!!

沖田畷おきたなわの戦いで隆信と共に討死しておりますが、まだまだ先なのでもう一絡みできるかな?

龍造寺家配下の武勇優れた4人の武将を総称する「両弾二島りょうだんにとう(両弾二志摩)」(大村弾正・犬塚いぬづか弾正・百武志摩守・上瀧うわたき志摩守)の一人にも挙げられました。

兎に角、強かった様です。

さて、前も言いましたが八尺様は出るの期待しないでください!出すかもしれませんが・・・

さて、次はいよいよ伏線回収?


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