第74話

個人フォロワー様100名行きました!!

ありがたや~ありがたや~

他の作品も読んで良いよと思えるように他作もUP頑張ります!!


◇~~~~~~◇

いや~紹さんも話を聞いて「ここに天狗様のおやしろを建てるべきです!!」とか言い始めた・・・

いやいや、そんなことしなくてもいいよと思うが、言えない・・・

俺はそっと違う方角を見て心を落ち着けようとしたが、トーレスさんも負けじと主張し始めた。


「これは教会も建てなければいけませんね~」

「先に天狗様のお社を建立しますから教会も何処に建てるかだけは先に決めておきましょうか」


おいおい、何か凄いことになっているぞ・・・やべえ・・・違う形での神仏習合しんぶつしゅうごうが起こる問題事案が持ち上がって来た・・・

未来の者がここに来たら「どうしてこうなった?」と不思議に思うだろうが、もう俺は知らん!!

興味本位で見に来た親父を巻き込んで話が盛り上がっている・・・更にやべえ・・・

もう俺は知らん、さて、家に帰ろう・・・

3人を残し家に戻った。

家に帰ると俺の帰りを待っていた弟たちが俺に話し掛けて来た。


「兄上!」

「おう、寿どうした?」

「兄上・・・某も元服しております」

「お、おう・・・」

「せめて寿斎じゅさいとお呼びください!」

「おう・・・分った・・・」


弟が幼名呼びを嫌がります・・・多分反抗期だな~

次男の寿斎が代表して俺に何か話がある様なのでそのまま話を聞く。


「それはそうと兄上!」

「何だ?」

「兄上が兵法修行に出られる前にした約束を覚えておられますか?」

「ん?・・・」


正直覚えておりません・・・なんか約束したかな?


「あ~~~その事か!」

「おお!戻って来たら兵法教えてくれるという事を忘れておられなかったのですね!!」


いえ、綺麗さっぱり水洗トイレに流したように本当に綺麗に忘れておりました。

あ~水洗トイレ懐かしいよね~序に水でお尻洗うあれが懐かしいよ。

おっといかんいかん。


「お~その事か!」

「その事?」

「ウォホン!勿論、覚えておるぞ!!」

「左様ですか!!」

「それで、如何する?」

「はい、是非とも弟子にして頂きたい!!」


弟たちが一斉に頭を下げて来た。

先ずは実力を見る為に一人づつ相手してみることとした。

先ずは次男の寿斎じゅさいと立合うこととした。

女の子の弟子たちも興味津々と言う感じで立合いを見るようだ。

そう言えばこの娘たちに俺は立合いとかは見せていなかったな。

良い機会なので剣術の素晴らしさを見せておこう。


「寿斎、何時でもいいぞ」

「はい、では!!」


お互いに正眼に構えて向き合い立合いは始まった。

先の先を重視したタイ捨流は封印して普通に立合うこととした。

寿斎は中々攻めてこない。

流石にこのままだと埒が明かないので少しだけスキを見せてやると攻め込んで来た。

親父から手解きを受けた様である程度様になっているし、才能もそれなりにありそうである。

打ち込みを何度か受けたが中々に力強い。

次は防御を視ようと思い此方から攻撃を仕掛けた。

勿論、本気の攻撃ではなくある程度の手加減をしている。

しかし、それも難なく受けて反撃して来る寿斎。

中々に様になっていて教え甲斐のありそうな弟だ。

最後に本気を見せることとして先に一声掛けた。


「寿斎の大体の力量は解った」

「そうですか・・・兄上・・・」

「寿斎よ、これからはと呼べ!!そして、これから少し俺の実力を見せるから受けてみよ!!」

「はい!師匠!!」


俺は上段に構えると早速十八番の燕返しを使いあっさりと一本を奪い立合いを終わらせた。


「兄・・・師匠!今の技は!!」

「おう!と名付けた」

「燕返し・・・」


うは~巌流さんマジすまん!!

君の技は俺が有効活用するからな!本当にすまん!!

新しく技を作ってこれにめげないで頑張ってくれ!!

女の子たちもポカーンと最初は驚いて見ていたが、途中からは目を輝かせてみていたのを横目で見ていたが、今後の修練に力が入るだろう。

美羽みうが真似しようとして動作が良く解らないようで頭を捻っているが、流石に素人が真似できる技ではないし今は無理だろうから諦めて欲しい。

しかし、真里まり春麗しゅんれいも食い入るように見詰めているから興味は凄くありそうだ。

良きかな、良きかな!!

残りの2人の弟とも立合ってみたが、吉兵衛きちべえはまぁいいとして、頼蔵たかくらは壊滅的に才能がないことが分かった。

本人に聞いてみると、親父にも同じことを言われたし自分でも解っていると言う。


「長兄上・・・」

「おう、剣術が苦手でも気にするな!」

「え?」

「別に剣術出来なくても死にはせんし、自分を活かす方法など幾らでもあるぞ!!」

「自分を活かす方法・・・」

「おう!お前には剣術の才は無いのかもしれぬが、他の才があると思うぞ」

「どんな才があるのですか?」

「そんなもんは俺が知る訳なかろう!」

「そ、そうですね・・・」

「だから色々教えてやるから見つけろ」

「色々ですか?」

「おう!これでも多才なんだぞ!!」

「はい!是非お教えください!!」


弟も全員弟子にした。

門弟、剣術の弟子としたのは寿斎と吉兵衛だが、頼蔵も弟子にして色々教えてみることとした。

さて、一度弟たちも連れて博多に行って人生勉強をさせてやろう!!

このお兄ちゃんが色々教えてやるよ!!


〇~~~~~~〇


神仏習合自体はありますが、神道とキリスト教が結びついたの物はあるのでしょうか?

私はそんな存在知りません!!

隠れキリシタンで隠れ蓑に使ったとかならいざ知らず、こんな事例は無いと思い取り入れちゃいました。

若しかすると、キリスト教がデウスの神と言って信仰し易い様に改変した様に何か事例はあるかもしれませんね~


さて、実際に寿斎と吉兵衛は実際に門弟になったようです。

他にも木野きの九朗右衛門くろううえもん有瀬ありせ外記げき等の門人が居たようです。

京にて「兵法天下一」の高札を立てて対戦者を募った時には寿斎と吉兵衛と木野きの九朗右衛門くろううえもんを連れて行ったようです。

そして、有瀬ありせ外記げきは蔵人に剣技を学びその後に新陰流を改めて学びに上泉信綱の下に赴き、丸目蔵人に伝えていなかった幾つか新しく編み出した剣技を授けられ、蔵人に伝えるように言われたようです。

しかし、蔵人は是非に信綱本人から教えを請いたくて再度信綱の下に行くのですが、既に信綱は鬼籍に入っていた為にそれを学ぶことが出来なかったようです。

蔵人はその後数年後にタイ捨流を名乗る様になった様で、新陰流の後の先重視の剣術ではなく先の先を旨に袈裟斬りを主軸とした剣術を編み出したようです。

勿論、新陰流にも先の先はありますし、タイ捨流にも後の先の考え方はあります。

それに、両方共に状況に合わせて自由自在に相手を倒す剣術で実践向きと言えますが、タイ捨流は袈裟斬りに拘った実に攻撃的な剣術だな~と当作品の筆者は感じる訳です。

九州の者なのに京まで剣術を学びに行ったり、京で「兵法天下一」の高札立てたり、等々と史実の丸目蔵人と言う人物は実に攻撃的でアクティブで破天荒な人間だな~と良い意味で思っております。

さて、修行回・・・皆さん好きですか?

筆者は漫画や小説など色々な作品を見て思うのは地味だな~と思います。

ディスっているのではなく、修行と言うのは地味で根気の居る物であると言うのを表現していると思うのですが、特に小説などの文章だけだと凄く地味に感じることが多いです。

今回は書く予定ですが、読者の皆様にも自分にも「地味だな~」と感じさせない工夫を出来たらいいな~とかは思っております。

無理そうならこの物語では修行回諦めてサクサクとストーリー勧めます!!

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