第71話

今週も「歴史・時代・伝奇の週間ランキング(2024/2/16 時点)」で9位でした!!

あざ~~す!!

そして、フォロワー様が500に!!

あざ~~~す!!

更に★が300越え!!

あざ~~~~す!!

頑張って80話までは毎日更新頑張ります!!

その後は・・・考えていません!!


◇~~~~~~◇


弟子の真里まりが俺に戦う術を先ず教えて欲しいと言って来た。

まぁ予定でも教えることにしていたのでやる気のあるのは良いことだが、まだ俺の弟子になって1週間位なので「先ずは体を回復させてからだ」と伝えた。

スポーツもそうだが武道も足腰が基本なので弱った体を回復させながらもウォーキングをさせて足腰を先ず正常に戻す様に心掛けている。

急いては事を仕損じると言うしゆっくりと体を先ず回復してからの話ではあるが、やる気があるので無理をしない程度に様子を見ながら少しずつ色々教えていくこととした。

真里まりのやる気に引き摺られてか他の弟子たちもやる気を見せ始めている。

興味本位で少し木刀を素振りさせてみたが美羽と咲耶は可成りの素質があるように思える。

流石は黒人種である。

愛も慣れていないと言うだけで振りの速さは物凄い。

まだ体が回復していないのでパッと見だが筋肉のしなやかさが他人種より黒人種が優れている為に特に今は差が顕著なのだろう。

しかし、剣術含め技術と言うのはその差を埋める為の物なので、他の者も今後次第であろう。

素質がある者もそれに胡坐をかけば追い抜かれる。

兎と亀の童話あるだろ?あれ不思議なんだよね~兎は何でゴールしてから寝ないの?ゴール前でゴールせずに寝る意味が全く理解出来ない。

どうせなら亀があまりにも遅いのでどこか違う所に寄り道してそこで別件で捕まり動けなくなるとかの方がリアルで信憑性がある。

おっと、話が逸れたな・・・まぁ才能ある者がさぼらなければ起らない勝利なので油断するなという教訓なのだろう。

しかし、それを埋めるのが技だと思う。

俺が剣聖の信綱師匠と互角に打ち合えたのは遠い未来の研鑽された技術を知るが故だ。

まぁ彼女たちにもその技術をおいおい伝えていけたら良いのだが。

大村純忠はあれ以来何も言って来ないからここを去るまでにはもう会う事も無いだろう。

しかし、町ブラ中に嫌な視線を感じる。

視線の先には宣教師・・・ジーと見詰めて来るが今の所は何も言って来ないからこちらも無視している。


「長師匠?」

「おう、如何した?」

「あいつ何時もこっち見てる」


流石にここ数日あれだけ頻繁に会いこちらを見ていれば弟子たちも気が付くだろう。

美羽みうが宣教師を指さして俺にそう告げる。


「あ~何なんだろうな?」

「聞いて来る?」

「いや、放っておこう」

「長師匠は気にならない?」


気になると言えば気になるが、キリスト教の宣教師など相手にもしたくないと思える。

どうせあいつらも宗教狂いの狂人だろう。(主人公の勝手な思い込みです)


「まぁ何か攻撃して来れば対処する」

「長師匠強い?」

「おう!強いぞ!!」

「どれ位?」

「う~む・・・さぁ?」

「変な長師匠~くすくす~」


実戦経験乏しいけどそれなりの修羅場は潜っているしそこいらの者に負ける気はない。

俺には世界最強の男になると言う野望が・・・特にそんな野望は無いな・・・

まぁ遠い未来で道場の爺様が誇れる程度は頑張ろうと思っているが、俺って今現在剣豪だろうか?・・・振り返ると変な奴だと自分で思う訳で・・・

まぁこの事は考えないようにしておこう。


「アノ・・・」

「ん?」


振り向くとさっきの見詰めていた宣教師が話しかけて来た。

何者か知らないが、特に何か攻撃的と言う訳でもないので話しかけて来たので対応することとした。


「ワタシ、コスメ・デ・トーレス イイマス」


(片言はここまでで何時もの様に普通に書きます。読者の皆さんはこの人は片言だと脳内変換頑張ってください!!)


お~外国人の使う片言日本語だね~でも通じるからお上手だね~

おっとそんなことはどうでもいい、用件は何だ?


「何か用か?」

「はい、貴方はガブリエル様にお会いしたのですか?」

「あ~・・・」


またもこのパターンか・・・使う度に自分の首をも絞めている気がする・・・あ!これが神罰か!!違うと・・・天の声さんが厳しいです・・・

さて、どう説明するか・・・


「そのガブリエル様とは天狗様のことか?」

「天狗様?・・・」

「天狗様はこの国の神聖な方だ」

「おお!神聖!!」


なんか勘違いしてるよね?・・・どう説明する?

そう思っていると宣教師の方から質問して来た。


「その天狗様は羽を生やしている?」

「そう・・・だな・・・」


ヤバい!天狗=天使になりそうな気がして来たのだが?・・・


「おー!主よ!!」

「え~と・・・それで何を聞きたいのだ?」

「はい、天狗様は何処でお会い出来ますか?」


うおぉー---!!そう来たか・・・

さて、これは難問だ・・・良い考えを思いつかねば詰むぞ俺・・・!天啓が・・・いかんいかん!良いアイデアが湧いて来た!!


「天狗様は俺に色々教えてくださった後旅立たれたので行方は知らないぞ」

「オー!ジーザス!!ざ、残念です」


ガックリと肩を落とすトーレスさん。

ヤフーーーー!!乗り切ったぜ俺!!

いや~ビビらせるなよな~トーレスさん!


「仕方ないです・・・それで」

「ん?まだ何か質問か?」

「貴方が教えを受けた聖地は何処ですか?」

「聖地!!」


トーレスさんに俺の故郷について話をすると、是非とも連れて行って欲しいと懇願された。

このまま行くとキリスト教とかの聖地の一つに熊本が成るのかもしれない・・・


〇~~~~~~〇


コスメ・デ・トーレスとはどんな人物か。

実はあの有名なフランシスコ・ザビエルと一緒に日本に来た宣教師で、大村純忠の洗礼を担当した司祭です。

ザビエル含めこのトーレスさんなどは適応主義インカルチュレーションと言う宣教師が現地に赴き現地に根差した布教をすることを行っておりました。

意外とこの適応主義インカルチュレーションの価値観を持つ宣教師は真面目で清貧な者が多い様で、トーレスさんは日本をリスペクトして日本文化を尊重した人物の一人に数えられます。

トーレスさん自身が肉食を止め、当時の質素な日本食を食べ、日本の着物を着て後半生を過ごしたそうです。

初期段階にこの人たちが布教していた時は本当に真摯に活動していたようですが、フランシスコ・カブラルと言う人物が日本にやって来た1570年から大分旗色が変わって来たようです。

特にニェッキ・ソルディ・オルガンティノのと言う人物が一緒に来日したのですが、これがまたイエズス会の不手際で、前年度に手違いからインド管区長代理の権限がカブラルとオルガンティノに重複してしまい、これが原因で両者は諍いを起こしていたらしいのですが、2人の対立は日本でも尾を引くことになったようで、カブラルが日本の布教のトップになると最初に適応主義インカルチュレーションを全否定したようです。

オルガンティノが適応主義だったからかもしれませんが、真実はカブラル本人にしかわかりません。

そして、元軍人でヨーロッパ主上主義者だったようでアジア人、勿論、日本人を見下していた様で大分色々遣らかしたようです。

後に巡察師アレッサンドロ・ヴァリニャーノが来日して色々調べてみると、カブラルの色々なやらかしを知り、カブラルはお叱りを受けます。

しかし、逆にカブラルはヴァリニャーノを非難して後に日本での代表者を解任されます。

そして、前話で出て来たガスパール・コエリョが後任でやって来ると言う流れとなります。

若しかすると、時期的にカブラルがポルトガル商人と結託して日本人奴隷の大規模な交易を作り上げたかもしれませんね~あくまでも憶測ではありますが・・・

実はカブラルと言えば「妖怪四ツ目」と言うのが有名です。

眼鏡を掛けていたらしいのですが、信長に会見に赴く際も眼鏡をしていたのですが、「伴天連に四ツ目が居る」と騒ぎになり岐阜で見物客が集まり大騒ぎになったとか・・・眼鏡が本体なのに失礼ですね~プンプン!!

次回、地元に戻ります!!(宣教師付き)

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