第69話
多分フリ入れてたので勘の良い読者の皆様はお気づきかと思いますが、伏線回収!!
見直しも済んだので誤字は無いはず!!と思いつつ今日も1話多めにUPです!!
80話までは1日1話最低UPます!!(目標)
読者の皆様の暇つぶしの一助になりますように!
◇~~~~~~◇
「天使様の
「え?何か用?」
数十名の兵を連れた見た感じ30前後位かな~という年齢の首にロザリオした男が俺になんか言ってくる。
「用とは何だ!お主を捕らえ詮議する為に参った!!」
う~ん・・・
今日はまだまだ買い付けを続けたいと言う紹さんと別れ俺と弟子たちは町ブラでお買い物中だ。
そこに現れたこの一団に行き先を塞がれている。
買い物を続けたいと言った紹さんに日本語も少しだけ話せる様になった
莉里は言語系の天才の類かもしれない。
外国に行って直ぐに言葉を覚える者がいると聞いたことはあるが、莉里はまさにそれだ。
数日で片言の日本語を話し理解出来るようになったようだ。
11歳なのでまだまだ難しいことは解らないし、難しい言い回しも解らないが、少しでも話せると言うのだから末恐ろしい娘だ。
でも楽しいので莉里と日本語で話し込ん日本語を教えていたら他の弟子たちに拗ねられた。
何故拗ねるのかが良く解らんが、俺はご機嫌取りをした。
女性を怒らせるのは駄目!!危険!!これは宇宙の真理だ!!(違います)
そう、今はご機嫌取りの意味も込めた町ブラなのだ。
買い物行けないことを残念がっていた莉里にはお土産と後日の町ブラを約束している。
紹さんの買い付けを頑張って手伝ってくれ!!
そんなこんなで残りの弟子たちを連れて来た訳だが、兵に取り囲まれてビビッて俺の後ろで皆震えている。
「捕らえる?詮議?どういう事だ?」
「先ほど言うたであろう!天使様の
あ~あのデブ商人の所で言ったことが広まってる?
でもね~俺は一言も天使とは言っていないんだけど?
お!久しぶり!天の声さんが戻ってまいりましたよ!!
あ~そうね~勘違いするように振舞ったよね~・・・でも言っていない!!
はい、これ重要!
「天使?俺は天狗様の名前を言っただけだが?」
「天狗様?・・・」
あ・・・固まってるね~
天使=天狗と勘違いしたのは多分デブ商人、そして噂と言うのは少しづつ変化して行くのが世の常、目の前の男はその変化した情報を基に俺を逮捕?しに来たのであろう。
「それで?」
「ええい!天狗を語るとは、怪しい奴!!それに奴隷を買い侍らせるとはなんとうらや・・・けしからん!!」
お!この時代にも「うらけしからん」文化があるとは感動だな~
はいはい、天の声様解りましたよ~そんな下らないことと言うのには反論したいが、ここを収めるのが先ですね~
「あ~この者たちは俺の弟子だ!!」
「弟子?その奴隷の
「おう!そうだが何か?」
一瞬キョトンとしたがその後は高笑いして馬鹿にしてくる目の前の男。
「ぐぁはははは~
「え?某は立派な男だが?」
「立派な男・・・ぐぁははははは~その立派な男が女子に何を教える?」
「剣術に槍術に忍術に柔術に」
「待て待て・・・お主は正気か?」
「某は正気だが?」
「女子に剣術?・・・そのような風紀を乱す様な者は放っておけぬ!神の
此奴、正気か?・・・
とりま~この宗教狂人をどうしたものか・・・「!」
良いことを思いついた!!
「お前たちの方こそ神罰が下るぞ?」
「な、何だと?」
「この方々を何方と心得る!!」(水〇黄門風)
「その奴隷どもがなんだと言うのだ!!」
「よくぞ聞いてくれた!」
俺は弟子たちをグイ~と前に出し啖呵を切る!!
「この娘は天女様の末裔じゃ!!」
「「「「「え?」」」」」」
言われた真里もよく解らないが驚いているし、目の前の狂人と兵たちも驚き慄いている。
そして、黒人種の3人を前に出し先程と同じく啖呵を切る。
「そして、この三名は
「「「「「はぁ~?」」」」」
言われた美羽、愛、咲耶はキョトンとしているが狂人と兵たちは
春麗は東洋人なので少し目鼻立ちが違う位で日本人とあまり変わらないので、まぁいいだろうけど、いちゃもん言われた時の対策を考えておこう。
「天啓で助けるようにと言われお助けした」
「何を・・・」
「それなのに某に天罰を下す?片腹痛し!!ここの領主にこそそのような事を許していたのだ天罰が下るのではないか?んん?お主もそう思わんか?」
知らんけど。
既に青い顔でビビりまくっている連中ではあるが、止めは重要!!
まぁ更に言っておけば今後関わることも無いだろうからね~
「それにその方!」
「何だ・・・(ビクビク)」
「無礼であろう!!」
「何がだ?・・・」
「某、従四位
「従四位!!」
「その方こそ何ものぞ!官位を持ち天啓を聞き天女様の末裔に鴉天狗様の末裔をお助けした某に神罰?それを捕らえて詮議?その方何者ぞ!!」
「失礼しました!!某は大村
従四位をなんか貰っちゃった・・・山科様曰く、近衛殿下が「最初から従四位にしておけばまた主上の為に動くであろうから報酬の先払いでおじゃる」と言っていたそうな・・・おいおい、と思ったがまさか早速役立つとはね~権威は馬鹿に出来ないね~
ガバリと頭を下げてそう告げるこの男がかの有名なキリシタン大名、大村純忠その人であった。
(作者が官位をコロコロ変えるのが面倒・・・以下略)
「それで、大村殿」
「ひゃい!」
「詮議は終わったのかな?」
「ひゃい!も、もも勿論!」
「では行くが問題無いか?」
ドン・純忠さんはコクコクと頷き俺たちを見送ってくれたよ。
見えなくなったところで立ち止まり彼女たちに説明をしておこう。
(注:ポルトガル語ですが・・・以下略)
「真里」
「はい、長師匠!」
「お前の事を天使の末裔と言っておいたぞ」
「え?・・・え~~~~~~!!」
「それと、美羽、愛、咲耶」
「「「はい、長師匠!」」」
「お前たちの事は鴉天狗の末裔と言っておいた?」
「「「?」」」
外国人に鴉天狗と言っても解らないよね~
後々その事実を知り3人はとても驚くことになるがそれはまた別の話。
さて、春麗にも声を掛けておこう。
「春麗」
「はい・・・」
「怖かったか?」
「大丈夫!怖くない!長師匠が守る!!」
「お、おう!」
にっこりと笑ってそう答えた春麗は本当に怖くなかったようだ。
さて、お買い物を続けるか・・・
〇~~~~~~〇
はい!天下の宝刀「天啓」を使いました!!
この事により色々とまた問題が発生しますがそれはまた別の話です。
さて、大村純忠は前にうんちく垂れましたが、この人物は最強のキリスト教狂いの狂人だったとしか思えません。
領内での施策で仏教徒の居住の禁止を行いました!!
領内の寺社を破壊、寺社内の墓もぶっ壊したと言うから驚きです。
ちなみに先祖の墓もぶっ壊したと・・・
領民には勿論の様にキリスト教に入信するようにと言い、改宗しなければ見せしめの様に殺されたそうです。
また、殺されなくても土地を追われた者も多かったようです。
領民ですらそうですから仏教僧や神道の神官を殺害するのは当たり前でした。
それにより、領民や家臣からは反発を招いたのは言うまでもありません。
話は少し変わり、この物語よりだいぶ先の時代となりますが、1582年、
そうこの人物が千々石ミゲル君です!!
少年という事ですから元服前、その時の御年13歳です!!
欧州見聞時に奴隷制度を見て不快感を感じた様で欧州滞在時点でキリスト教への疑問を感じた様ですが、ずるずるとキリスト教徒を続けましたが1601年に棄教宣言し、イエズス会より除名処分を受けたそうです。
その時に名前をミゲルから
その後、清君は大村
天正遣欧少年使節でヨーロッパを見聞した4人の中で唯一、反キリスト教になった彼はどんな凄惨な物を見たんですかね?
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