第67話

元々2話UP予定でしたので今日は3話目UP!!


◇~~~~~~◇


「助けて」

「解った」


そして、この少女奴隷を商人カルロスより買うこととした。

更に、この少女が売れたのだからと手持ちの奴隷も買わないかと言って来た。

流石、商人抜け目なし・・・

この少女も「仲の良い友達がいるからお願い」的に懇願して来たので紹さんに相談だ!!


「紹さん、人買う事に決めた・・・」

「はぁ~長さんらしいですね~」

「そう?」

「はい、困っている者に手を差し伸べるとはこの戦国の世で中々出来ることでは無いですよ」

「そうだね・・・」


5人の奴隷を購入しました!!

白人種2人に黒人種2人にアジア人っぽいけど何処の国かよく解らん、多分大陸の方だろうけど・・・

最初の黒人種の女の子と合わせて6人の奴隷を購入する運びとなった。

しかし、この時代の価値観狂ってると改めて思うぞ。

呂宋壺1つ分にも満たない金額で奴隷6人購入出来ました!!

さて、奴隷とか嫌なので全員を弟子としますが・・・全員女の子・・・

いや、エロ目的とかでなくてだな・・・俺は誰に言い訳しているのだろうか、珍しく天の声が突っ込んできません。

紹さんは買い付けで可成りの予算が浮いたからといって「私が購入して長さんに差し上げます」とか鼻歌交じりに言うが、そこはそれ、弟子にするのだし自分の金で買うと固辞した。

さて、それにしてもどうしたものか・・・勢いで人を買うとかしてしまったが、一介の兵法者なのに大丈夫か俺・・・

まぁケセラララ~だよね~

さて、宿に戻りましょう!


★~~~~~~★


私は奴隷狩りの者に捕まり奴隷となった。

今居るここが何処なのかもよく解らない。

商品を運ぶという事で駆り出されたが、空腹でよろけてしまい大事な商品を落としてしまった。

あの商人の腰巾着の男が慌てて掛けて来て罵倒する。


「Ei você! ! Perdendo um item importante! !」


顔を真っ赤にして殴ろうとして来たのでうずくまって丸まると足蹴にしてきた。


「Me desculpe, me desculpe」


謝っても許してはくれないようだ。

異国のお客さんだろうか?腰に変な棒を差した変わった格好の男が止めに入ってくれた。


「Ei, pare com isso」


その異国の男が声を出すと腰巾着はぺこぺこと頭を下げている。


「Ah, marido, sinto muito por mostrar a parte feia」


助かったのかな?そう思っていると異国の男が私の事を聞いて来た。


「Ah, o que é aquele garoto?」


腰巾着は愛想笑いをしながら私の事を奴隷と説明した。

実に惨めであるが事実だ。


「Ah, sou apenas um escravo, marido」


「Realmente・・・」


異国の男は少し考えてから私に語りかけて来た。


「Você entende o que eu estou dizendo?」


にっこりと笑うその男は一瞬怖そうに見えたのだが、今はとても逆に見詰められると安心してしまう。

そして、言葉が解るかと聞いて来た。

私はすぐに答えた。


「sim, um pouco」


その男は言葉が少し解ると答えた私を見てまたにっこりと笑い、助けて欲しいかと聞いて来た。


「Entendo・・・ você quer que eu te ajude?」


私は即座に助けて欲しいと答えると「解った」と一言述べてもう一人の異国の年配の男と何やら話し始めた。

お互いに気さくな感じで笑い合い仲が良さそうだ。

私は直ぐに奴隷仲間の仲の良いあの子の事を思い出し、ご主人様に他の奴隷も購入して頂けないかとお願いした。

すると、元のご主人様のデブ商人がニコニコと笑顔でご主人様に近づいて交渉を始めた。

結局、ご主人様は私を含め6人の奴隷を購入された。

異国の地で奴隷として生きることには不安を感じるが、このご主人様となら楽しく過ごせそうだと思い何だか楽しい気分になった。

こんなに楽しい気分になるのは何時以来だろう?

多分、奴隷になってからは1度も無いという事は確かだ。

この異国の地で私はこれから生きていく、私は今、絶望では無く希望の大地に降り立ったのだ!!


〇~~~~~~〇


奴隷の部分はポルトガル語にしてみました!!

話の内容は同じですが読み辛いようであればご一報を!!

修正して訳付けます!!


さて、新たなキャラ登場です!!

然も日本の歴史に存在しない外国からの奴隷!!

予想できた方いました?

これも構想時に必ず入れたかった設定です!!

これからの主人公の動きは完全に歴史からはみ出します。

え?今までも十分はみ出してるだろうと?・・・そんな突込みが聞こえる・・・

え~と今まで以上にはみ出します!!

しかし、歴史の大枠は史実とそんなに変わりません。

その歴史に如何に主人公たちが関わっていくか!

ここからさらにこうご期待です!!


さてさて、実際に日本には奴隷が結構持ち込まれていたようです。

有名どころで言えば信長に仕えた黒人種の弥助やすけでしょうか?

信長に会った宣教師アレッサンドロ・ヴァリニャーノの護衛の奴隷でしたが、信長の会見時に気に入られて信長の貢ぎ物として信長に渡されて弥助やすけと名付けられました。

「信長公記」では黒坊主くろぼうずと表現されたようです。

実はこの弥助は本能寺を生き残った生き証人で、明智光秀の軍勢に捕まったのですが、光秀から「黒い動物」的に言われ南蛮寺に連れて行かれ命拾いしたそうです。

これは諸説あり、光秀がこの弥助を差別し見下したとか、情けを掛けて助けたとか言われますが、助かってローマに戻り当時のローマ法王に色々な事を報告したと言う都市伝説じみたことも語られる人物です。

信長からは屋敷や短刀など与えられて信長自身が気に入っていた人物の一人のようです。

本当に生きてローマまで行って報告書を上げていたとしたら凄い資料でしょうね~


次回は新キャラの説明回?

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