第66話
♡2,000オーバーです!!
♡くださった読者の皆様ありがとうございます。
感謝の気持ちとして頑張って1話UP!
時間つぶしに活用ください!!
◇~~~~~~◇
紹さんと久しぶりに博多の街をぶらつき色々と見て回った。
最初は十日恵比寿へとご参拝をした。
嘘から出た誠とはこの事だろうが、俺が適当に言ったのに恵比須様の像が見つかるとは本当に神のお導きなのかもしれない。
創建されたばかりで真新しいお社だが既に多くの者が参拝に来ていると言う。
このまま何事もなく令和の世まで是非とも残って欲しいものだと思いその事を祈願しておいた。
勿論、最初に無事に博多に戻ってこれたことに対してのお礼は先に言ってある。
博多で変わったことがないか紹さんに聞けば、南蛮人が物を売りに来るようになり、キリスト教の布教をする者たちもチラホラと見かけると言う。
俺が以前居た時よりも明らかにその数が増えているが、何でも恵比須信仰の方が博多では根強くキリスト教の布教に手古摺っているそうな。
神の奇跡などと
意外な形でキリスト教の博多への浸透を邪魔することとなったようである。
さて、恵比須様は取り合えず横に置いて起き、気になるのは南蛮人が物を売りに来る!これだ!!
知識チート活かせる予感がビンビンにするぜ!!
これはやはり行かねばならぬであろう!!
幸いにして俺は前世で中々の言語強者さんなのである。
自慢であるが・・・え?そこは自慢じゃないがの間違いだろうって?
ははははは~俺にも誇れる努力したチート能力があるんだよ!!
聞いて驚け!何と、4ヵ国語を話せるのだ!!
どうだ凄いだろう!!
何語かって?スペイン語、ポルトガル語、イタリア語、英語だ!!
問題は前世の20xx年の時代の言葉と今のそれらの言葉が同じかどうかだ・・・
結構同じ言語なのに時代が違うと訛り的に同じ言語とは思えない進化を遂げることがあるんでそこだけが心配だ。
まぁ南蛮人が話している言葉を聞いて理解できれば何とかなるだろう。
「紹さん!南蛮人と取引する事ある?」
「勿論、私の商いは彼らとも密接に関係してますからね~」
あ~そう言えば紹さんのお店は前世で言う貿易商だったことを今思い出した。
それなら好都合、南蛮人との取引の場に連れて行ってもらおう!!
連れて来られたのは横瀬浦と言う所・・・
確かに博多にも布教のキリスト教の牧師?神父?宣教師?は居るぞ!でもね~前より人が減っていると思ったけど間違いない様で、大友・毛利の争いの煽りで博多も少し閑散としているとのこと。
しかし、神屋等の一部の者たちはそれでも頑張って博多の街を盛り上げようとしているそうだ。
しかし、南蛮人の取引は南蛮人が敬遠して平戸に行っていたのであるが、ポルトガル人の殺傷事件があり場所を移して南蛮貿易が行われているという事だ。
ここの領主は
あ~知ってる、知ってる・・・日本初のキリシタン大名のドン・なんちゃら・・・
ドン・純忠さんはキリスト教を奨励して大友宗麟以上の事を行ったキリスト教かぶれの鬼畜領主だ。
関わることは無いと思いたいが、注意はしておこう。
お!フラグが立ったと思った奴いる?・・・そんな物!叩き折ってくれよう!!
さて、紹さんのガードマンとして南蛮貿易の最前線へやって来てウキウキとしております!!
紹さんと同じ様に買い付けに来ているであろう者もチラホラいるし中々の活気を見せる場所である。
「オ~ジンヤサンオヒサシブリデゴゼマス」
(注:これだけは外国人日本語で書きましたが、これ以降は流暢に話しますが、解り易くする為の配慮で決して作者が面倒臭がってそうした訳ではありませんので、あくまでも作品を解り易くする為の表現手法です!!)
「お~カルロスさんお久しぶりです」
髭モジャのふくよかな外国人男性とハグする紹さん。
あ~今も昔も・・・違うな、今も未来も外国人のハグ癖はあるのね~等と思っていると紹介を受ける。
「お~侍さん!近くで見るのは初めてです!!」
「そうか・・・」
握手を求められたので握手をしてから商談開始だ。
俺は紹さんの付き添いなので後ろに着いて聞いているだけ。
あ~凄い金額が飛び交っておりますがここはそういう場所、生き馬の目を抜くとはこういう事なんだろうな~と思う早業でバンバン商品が取引されるが、こっちが相手の言葉が解らないだろうと思ってとんでもない事を話すカルロスと言う外国人とお付きの者。
「紹さん、待った!!」
流石に我慢ならず商談中であるが紹さんの事を止める。
「長さんどうしたのです?」
「いや~此奴らとんでもないこと話してるから少し待った」
紹さんも不思議そうに俺を見詰めるが相手の方も何事だと言うように俺をいぶかしそうに見る。
俺はこのポルトガル商人にポルトガル語で話しかけた。
「Vocês provavelmente deveriam apenas me enganar.」
(お前らぼったくるのも大概にしろよ!!)
「Você consegue entender nossa língua?」
(お前は俺たちの言葉が解るのか?)
「Eu entendo, mas há algum problema?」
(解るがそれが何か問題か?)
ポルトガル人の二人は俺の方を青ざめた顔で見詰め押し黙って事の成り行きを見守っている。
急に日本語以外の言葉を流暢に話した俺に驚いたのは目の前の2人だけではなく、紹さんも驚いてこちらを見詰めていたが、ハッと我に返り説明を求めて来た。
「長さんどういうことですか?それに言葉が・・・長さんは南蛮の言葉を話せるのですか!?」
あ~驚くよね~俺の経歴は熊本の片田舎の国人の倅で兵法者なのに何処でって思うよね~・・・
「天狗様に教わりました・・・」
「な、何と!天狗様に!!」
あ~南蛮人のもう一人の男は通訳だったようだ。
(ここからはすべて日本語でポルトガル語も書きます。決して・・・以下略)
「この男は日本の羽の生えた魔物から我らの言葉を教えられたと言っております」
「はぁ?魔物が我らの言葉を?・・・も、若しかして、悪魔か!!」
「はい、恐らくは悪魔だと思います」
「何か根拠があるのか?」
「他の日本人に聞いたところ天狗とは羽を生やした大きな体躯の赤い魔物のようです」
「そ、それは、間違いないな・・・では此奴は悪魔の使いか何かか?」
「解りませんが・・・恐らくは・・・」
おいおい、おい!!天狗様は悪魔ちゃうからな!!
これは不味いな、何かいいアイデアは・・・
俺はポルトガル語で相手に話し掛ける。
「おい!」
「「ひぃ!!」」
カルロスと通訳の男はビクビクしながら俺を見詰めているので、そのまま話を続ける。
「天狗様は悪魔や魔物では無いぞ!」
「そうなのですか?」
「ああ、神聖なものだ!!」
「神聖・・・ま、まさか、天使様の事をこの国では天狗と言うのですか?」
「いや・・・」
天狗=天使・・・何かとんでもないことになりそうな気がするので言い淀んでしまった。
「違うのですか?」
「天使かどうかは知らぬが私の知る天狗様はガブリエルと名乗っておられた・・・」
「「ガブリエル!!」」
背中に嫌な汗が流れていくが言ってしまったものは仕方ない。
「その、天使・・・いえ、ガブリエル様より我らの言葉を学ばれたと?」
「そうだ・・・」
その後は商品が全て半額となり紹さんは呆れながらも大喜びした。
多分これはやっちまったな!!
俺が黄昏ていると、商品を受け渡す為に多分は奴隷であろう者たちにそれを運ばせて来たが、1人の黒人種の女の子がよろけて商品を落としてしまった。
「おい、お前!!大事な商品を落とすとは!!」
「すみません、すみません」
通訳の男がその少女を足蹴にする。
奴隷自体初めて見るが前世の記憶から奴隷と言うものに対して憐れみを感じ口を出してしまった。
「おい、やめろ」
「あ、旦那、すみません御見苦しい所をお見せして」
「あ~その子は何だ?」
「あ~ただの奴隷です」
「そうか・・・」
俺はうずくまって頭に手をやり振るえるその女の子に声を掛ける。
「俺の言葉は解るか?」
「はい・・・少し」
「そうか・・・助けて欲しいか?」
俺は今ここで運命の出会いをする。
この少女は人生を共にする弟子の一人と将来なる者であるのだが、今まさにその弟子と邂逅した瞬間であった。
しかし、まだ俺も彼女もそのことは知らない。
〇~~~~~~〇
天狗様再び!!
使うと思って人挙手!!・・・圧倒的多数ですな~
さて、天狗ガブリエルとは何者か。
ガブリエルと聞くと多分多くの方が思い出すものがあると思います。
そう、天使ガブリエル!
四大天使や三大天使などと言われます。
ユダヤ教ではダニエルさんが幻の中で神の教えを伝えられ、キリスト教では聖母マリアに夢でキリストの誕生を伝え(
「神の
また、最後の審判の時にラッパを吹き鳴す役目もガブリエルと言われており、、死者を甦らせるらしいです・・・どんなラッパですかね?トランペット?まぁいいです・・・
え?ヒロインらしき少女の説明PLZだと!!
それは本編では語るからうんちく要らない者はここを去れ!!「ハウス!!」
ふ~ではでは、話を戻して、天使ガブリエルの存在と言うのは実は一神教の方ではかなり重要です。
キリスト教ではあの有名な「ヨハネの黙示録」のヨハネさんに神の言葉を伝えたのもガブリエルと言う天使だと言われています。
ユダヤ教でもヨセフさん(旧約聖書でユダヤ人を救った人物)に道を示したのも、モーセさん(海割った人)の遺体を運んだのもガブリエルと言われます。
まぁキリスト教とかのVIPという事です。
主人公がガブリエルの名前を出したことによりこの先どうなるか!
そして、次回更なる弟子が!!
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