第65話

♡が2,000に届きそう・・・有難いけどお礼の1話UPでストックが・・・

2,000超えたら頑張って1話追加でUPしますね!!

よし!予約投稿して寝るので見るのは朝です!!

てことで起きてから頑張ります!!(2024/2/3が現時点です)


◇~~~~~~◇


いよいよ師匠と別れる時が来た。

考えてみれば師匠の下で修行したのは3年と強で4年近くの修行期間となったが充実した日々であった。

剣術だけではなく色々な事を教えて頂いた。

中でも興味深かったのは忍術とかかな?

剣豪が忍術?とか思うかもしれないが、この時代では当たり前の様に忍術を嗜む者も多い。

師匠は他にも薙刀だとか鎖鎌とか十手とか何やかんやと色々な物も教えてくれた。

残念なのは印可が貰えていないが、前世の道場の爺様曰くは京で「兵法天下一」の旗を立てて対戦者募集後に師匠が噂を聞き後日発行すると言う流れなので今はまだ貰えなかったと捉えよう。

豊と宗さん曰く、印可の課題が出るらしいのだが?


「蔵人達者でな」

「はい、師匠もお達者で!」

「蔵人」

「はい」

「儂を、あっ!と驚かせてみせい!」

「え~と・・・若しかして印可の課題ですか?」


師匠は「うむ」と頷かれ「面白き便りを待つ」と言い送り出してくれた。

あ~「面白き」「あっ!」と言わせるってそういう事かと思い九州に戻った後はまた京に行き旗立てて対戦者募集するか~


九州へは宗さんが定期便で送ってくれることとなった。

何でも俺の提案した革ジャンと皮のマントは人気商品で神屋が九州の販売代理店として活躍している模様。

代わりに宗さんも神屋より呂宋壺含め色々仕入れていると言う。

待ちつ持たれつでウハウハの様である。

「博多行ったら驚かれますよ」と宗さんが言っていたが、何が驚くことがあるのか解らないが、楽しみである。

また、毛利家に呼び出されることもあるかもと思ったが、今回はそのような事が無かったので小早川さんにお手紙を渡してくれるようにと毛利家の海賊衆に頼んでおいた。

前回の事を覚えていたようで、とても丁寧な対応でそれがおかしかったが笑いは何とか堪えた。

さて、懐かしの九州が前方に見えて来た。

順調な旅路で問題など欠片も無く航海を終えて九州に戻って来た!!

港からかつて知ったる第二の故郷、博多へと足を踏み入れた。

以前よりも少し閑散としているが、毛利と大友の争いの影響なのかもしれない。

ゆっくりと博多の街の景色を懐かしみながら神屋を目指した。

店に入ると直ぐに店員が1人声を掛けて来た。


「蔵人さん、おかえりなさい」

「おう!金蔵か達者であったか?」

「はい、蔵人さんもお達者のようで」

「ははははは~ほれこの通り」


戦国時代に通じるかは不明だがマッスルポーズを取るとニュアンスは伝わったようだ。

「今、旦那様に伝えております」と言われたのでそのまま待つこと少し、紹さんが奥より出て来た。


「丸目蔵人様、官位に就かれたとお聞きしました、おめでとうございます」

「これはこれは、有難きこと、無事戻って参りました」


お互いにニッコリ笑い硬い挨拶ではあるが挨拶をする。


「紹さん、ただいま。何時も通り長と呼んでください」

「長さん、おかえりなさい。長さんには色々話を聞くのが今から楽しみですね~」

「ははははは~修行して来ただけですよ」

「噂では色々な出来事があったようですが?」

「なはははは~ぼちぼちですよ、ぼちぼちです」

「ぼちぼちですか」


どんな噂が回っているのか背筋に変な汗が流れるが、まぁ終わったことだ気にしない気にしな!!

その後は紹さんが気を利かせてくれて知り合いにも連絡してくれた様で博多での知り合いと旧交を温めた。

話を聞くと、キリスト教の浸食が凄まじい様だ。

考えてみたら港に外国船が泊まっていたし、外国人らしき者がチラホラ居たような気がする。

そう言えば大体この時期位から九州でもキリスト教の台頭が顕著で、南蛮かぶれの宗麟君がキリスト教保護したり、日本初のキリシタン大名が生まれたりした頃だ。

この頃から少しづつ日本人奴隷の人身売買や外国人の奴隷が日本に連れられてやって来るようになる。

奴隷と言うのは前世では話だけの存在で架空の存在のように感じられたがこの時代ではリアルにその存在があり、普通に商品として取引されている。

前世を少し引き摺る俺の感性から言うと「奴隷とか無いわ~」ではあるが、事実としてその存在はあるので割り切るしかない。


「そうそう、長さんの取り分が大分貯まっておりますがどうされますか?」

「取り分?」

「はい、うちの方だと壺の売り上げの一部ですね~」

「壺?・・・も、若しかして呂宋壺?」

「はい、その壺です」


え?その壺の取り分て何だろうか?

壺輸入のアイデアは壺5個で終わっていたものと思って居たのだけれど・・・


「その壺の取り分とは?」

「はい、壺の売り上げのほんの一部を長さんの取り分としております」

「え?確かに1回目の輸入の取り分を頂けると言われておりましたけど・・・」

「いえ、毎回ですよ?上がりから考えると本当に微々たるものですよ」

「微々たるものですか・・・」


あ~微々たるものなら驚く事でもないので有難く頂くこととしよう。

丁度、愛刀でも良い物欲しいな~とか思っていたのでこの際なので何か買うか~

しかし、その後に俺はとんでもない事実を知ることとなる。

壺の代金の一部も確かに凄いが、焼酎に革ジャン等々のアイデア料として払われた金額と合わせると今の時代だと国が買えるんじゃないか?レベルのお金になっていたのである。


〇~~~~~~〇


さて、お金の使い道の1個は愛刀となります。

何でも買える位の金銭を持った主人公に何を買わせようか・・・未だ愛刀が決まりません・・・

そして、ここからが完全に史実から逸脱していく予定となっております。

伏線を張り巡らせたので気が付く人も居るだろうと思いますが、解った方はお口にチャックしてお楽しみください。


さて、これから九州を巡る予定となります。

そして、史実にはない動きもしていきますのでご期待?ください。


うんちく入れようかな~とか思ったんですけど、入れると色々とネタバレ案件になりそうなので今回は珍しくうんちく無しの回となります・・・

次回、ヒロイン?登場予定!!

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