第64話
PV 100K越えお礼の1話UPです!!
頑張りました!!
これ位しか出来ませんがお楽しみください。
お読み頂いております読者の皆様、本当に感謝、感謝!!
時間つぶしの1つにどうぞ~
◇~~~~~~◇
官位頂きました!!
何か紋付き袴とか色々用意して大変だったよ。
今風に言えばオーダースーツかタキシードを作った感じかな~
散財した気分になるけどお偉いさん、それも国のトップに会う訳だから必要だと言うのは解るけどね~
師匠と共に天子様にお会いして・・・
師匠とは天子様の前で先ず型を見せてから次に立合い。
師匠が「本気で掛かって来い」と呟くもんだから本気でやり合ったけど勝負付かず。
師匠は涼しい顔をしていたので流石だね~流石、剣聖!!
最後は無刀取りで袈裟斬りを見事に受けられて投げ飛ばされたよ。
天子様は大喜びされたので結果オーライってことで。
これで京でのお仕事は片付いたのでフリーとなる。
師匠と堺に行く予定としている。
堺の宗さん・天さんたちとも久しぶりに会いたいしね~
手紙で京の件が片付いたら堺に行くことは伝えてある。
そして、残念なお知らせと言うかなんというか、宗治さんはこのまま京に残り将軍様に新陰流の指導をすることとなった。
豊も師匠の晴れ姿を見たことに満足して師匠と別れて兵法修行の旅に出るそうだ。
新陰流以外の流派の剣技も学び、将来は自分も流派を創設したいと意気込んでいるから是非とも頑張って欲しい。
それぞれの目的の為それぞれがそれぞれの動きをする形となった。
俺も堺に師匠と行った後は未定であるが、一度My故郷の熊本に戻ってみようと思っている。
その前に博多に寄るがそこまでは今の所の予定として考えいるが、それ以降はどうするか・・・
そう言えば、話していなかったが俺には弟たちが居る。
戻ったら剣術を教える約束をしていたのでその約束も果たさないといかんな~
親父は頑張って俺を含め4人の息子を作った。
上から
我が家は名前の付け方適当だな~・・・まぁ一郎、次郎、三郎とか一葉、二葉、三葉とか現代でも名を付ける人も居たし人それぞれだろう。
(調べましたがよく解らないので弟の幼名は主人公と同じく適当です。弟の名を寿斎、頼蔵、吉兵衛と言います。今後出て参ります!!)
「豊、達者でな!!」
「おう!次会う時は長には負けんぞ!」
「おう!俺も更に研鑽積むから負ける気ないぞ!」
そう言って突き出した拳と拳をコツンと合わせる。
この動作は俺が教えた。
何か昔見たTVドラマでこういうのやってたから憧れだったんだよな~
おっと、いかんいかん。
豊は師匠と宗治さんや他の面々と挨拶を交わして旅立って行った。
俺の知る前世での疋田豊五郎は謎の剣豪の1人だった。
疋田流剣術と疋田流槍術を立ち上げる。
将来、柳川藩の家臣さんが彼から学び
そんな時代的に破天荒な名を付ける門弟を育てたと言う豊はこれからどんな変化を遂げていくのか実に楽しみである。
「師匠、長、元気でな!!」
「宗治、達者でな!」
「宗治さんお達者で!!」
宗治さんともお別れとなる。
俺と師匠が京を立つからである。
宗治さんも何時の間にか俺の事を長と呼ぶ程の仲となった。
最も師匠に長く師事された人物で、師匠の教えを最も忠実に後世に伝えた人物と言われている。
京に残るとの事なのでまた京に来れば会えるだろうが、数年後の事なのでそれまではお別れだ。
「では師匠、いざ堺!!」
堺に着くとやはりここは賑やかだ。
師匠も初めて来るとのことでキョロキョロとお上りさん状態。
でも、京で色々慣れたのか今度は「人の少ない所」等は言っていなかったので京から直に堺に来れた。
かつて知ったる第三の故郷!堺!俺は帰って来たぞ~~~!!と心で叫んでおこう。
師匠を伴い納屋に真っ直ぐ向かう。
店に入ると店員は殆どが顔見知りで「あ!長さん!おかえりなさい!!」と歓迎してくれる。
「宗さんは居るかい?」
「はい、お待ちください!!」
店員さんに宗さんを呼んでもらうと慌てて店の奥に向っていった。
少しすると宗さんが店の奥より現われた。
「おお!長さん・・・いえ、丸目
「宗さん只今帰りました。そんな他人行儀な言い方せずに何時もの様に長と呼んでくださいよ!!」
「長さんは変わりませんね~」
「ははははは~本質が変わることなど殆どありませんよ」
帰還の挨拶をした後は師匠を紹介した。
「剣聖、上泉伊勢守様!!」と言って大喜びだ。
俺より歓迎されてない?・・・気のせいか・・・
直ぐに噂を聞き付けて天さんもやって来た。
天さんとも旧交を温めてお互いの近況を話した。
宗さんも天さんも家業は順調で簿記を導入したことによりより経営戦略が立て易くなった様で史実よりも無駄の少ない商売を行っているのかもしれない。
秘伝としている為他の商家には教えていないと言うが、教えて欲しいと懇願されていると言う。
特に秘密にしていることでもないので教えても構わないと言っておいた。
「本当に良いのですか?」と何度も念押しされたので2人の好きにすればいいと伝えた。
博多でも教えたし、朝廷にも奏上している物なので特に秘密でもないが、商人にとって、いや、会計責任者にとっては簿記を知ることは大きなアドバンテージだと思うので教えたくもないのかも知らない。
しかし、皆が簿記を使うメリットも大きい。
簿記を使うという事はその会社、今回の場合は商店の経営が見通せるので相手の貸借対照表などの物の出し入れなどの動きを見ればその商店が健全かどうかの判断が付く。
不正会計をすれば解らないだろうと思うかもしれないが、不正は余程巧妙にやらないとボロが出る。
簿記とはそう言う不正をチェックする仕組みでもあるのだし、俺の教えた物は近代でそのチェックに使うために洗練された物なのだから当然と言えば当然だ。
まぁ今のアドバンテージを考えて今の時代に合わせて使う本人たちに後の行方は任せることとした。
〇~~~~~~〇
次回はいよいよ上泉信綱とも別れて主人公は九州へと戻ります!!
主人公が戻る九州は史実では結構きな臭くなっています。
特に毛利と大友の争いとキリスト教の台頭がこの時の九州では問題だと思っております。
門司城の戦いと呼ばれる戦いが起こり毛利が辛くも大友勢を追い払い、幕府が調停し、といった感じで機内に負けず劣らずの戦の嵐です。
この頃に大友
道雪は解るのですが、宗麟が何故に法号を名乗ったんだろう?と不思議でした。
仏教に帰依していないのに何故?と思ったと思いますが、実はこの時はまだキリスト教の洗礼を受けておりません。
しかしながら、キリスト教にどっぷりと浸かっていて既に色々な事をやらかしていました。
それを払拭する目的でしょうか?宗麟は出家して
そして、毛利打倒を願い
更に、毛利を八幡大菩薩の神敵と非難したそうですが・・・端から見ると宗麟の壊れっぷりが
しかし、これにもちゃんとした思惑あってのこととなります。
宗麟はキリスト教に浸かっているので仏教や神道に弾圧じみたことをして家臣の相次ぐ離反を経験します。
そして、毛利の戦に負けたことで家臣の信頼回復が必要と考えたとしても不思議ではありません。
そこで、宗旨替えの様に出家して法号を名乗ります。
まぁ洗礼していないので宗旨替えと少し違うかもしれませんが。
更に神道にも寄進したりをする。
流れとしてはそんな感じだろうと推察出来ます。
他にも幕府に働きかけたりなどなどの色々な動きを見せていることからも毛利に大分追い込まれて従来の神仏信仰を持ち出して理論武装をして対抗しようとした向きが見え隠れします。
ただ、キリスト教とは切れていなかったようで、「俺はキリスト教の日本における保護者の一人だ!毛利はキリスト教の弾圧者だ!そんな毛利に硝石(火薬の材料)を売るのは言語道断だ!毛利に硝石販売は禁止!!」的な事を言っております。
素晴らしいほどの宗教的ダブルスタンダードですね~
しかし、宗麟に先駆けて実はキリシタン大名第一号は
洗礼名をドン・バルトロメオと言うそうで響きで何だか強そうな感じしますね~(筆者の感想です。)
実はこの時期に
結果、ポルトガル人が殺されてポルトガル人の入港が禁止されますが、そこで大村純忠は自分の領地にそのポルトガル人たちを誘致した訳です。
合わせてイエズス会にも土地を提供して便宜を図ったようです。
実を言うとここが日本人奴隷の輸出前線基地と言われています。
ただし、南蛮貿易でぼろ儲けした大村純忠は財政改善に成功したようですが、キリスト教に帰依した純忠は仏教・神道を信じる領民にめちゃくちゃな弾圧じみた事を数々行ったようです。
さて、前振りOKなので皆様も次に何が起こるか大体の予想が出来たと思います。
九州に戻った主人公はさて、どうなるか!!
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