第63話

2024/2/2時点で、この作品のPVが100K超えました!!

お読み頂いております読者の皆様、感謝!!

ありがたや~ありがたや~

これで私の2作品目の100K超え作品と相成りました!!

もう1作品の方がメイン作で600K超えしてるのでそちらも有難いですがそれはそれ!

お礼と言う訳でちょっとこの作品のUP頑張ります!!

これ位しかできませんが暇つぶしの時間消費にお役立てください。


◇~~~~~~◇


千客万来せんきゃくばんらいと言うのはこういうことを言うのかな?

師匠の噂を聞きつけて連日師匠を訪ねて来る人がおり、また師匠の田舎行きたい病が出ないか戦々恐々である。

一応は官位を賜るまでは京に留まる様にという事を言われているが師匠が偶に黄昏ているので我慢の限界も近いかも。

山科様のお願いで師匠は天子様に剣術を上覧することとなりました。

受け太刀は俺がすることとなったのですが、前世の道場の爺様から聞いた事あるので何となく納得した。

理由としては俺も官位を賜るので丁度良かったと言う感じだ。

宗治さんは将軍様に新陰流の指導を数年することとなった。

豊も最近は何か考えることでもありそうで、「長みたいに剣術修行の旅するかな~」とか言っているし若しかすると近い内に旅に出るかもしれない。

師匠からは修行期間的にも長い2人には「自由にしてよい」と伝えているそうなので、思い立ったがという事になるかもしれないが、2人とも師匠の晴れ舞台の任官までは一緒に居る様である。

俺も任官後は一度師匠と離れて旅をするかもしれない。

流石にそろそろ親父たちの様子も気になるし、里帰りするのもいいのかもしれない。

まぁまだまだ先の話ではある。

そう、訪ねて来た中に凄い人物が居て何と面識を得ることが出来た!!


「ほう!其方が上泉殿と初めて立ち会った時に一之太刀を使ったと言う丸目殿か!!」

「いえ、殿などと付けられると某の変な所がこそばゆく成ります」

「わはははは~中々に面白き御仁の様だの~」

「ははははは~そうですか?好きな様にお呼びください、塚原様」

「儂も様などと言われると足の裏がこそばゆうなる、卜伝ぼくでんとでも呼んでくれ」

「それでは豊に倣って卜伝爺と呼ばせて頂きます」

「わはははは~良い、良い!!」


卜伝爺ちゃんは中々にノリの良い人物のようで直ぐに打ち解けた。

立合いもしてもらって一之太刀を見せると問題なしと太鼓判を押してくれた。

70を超えた老人ではあるが矍鑠かくしゃくとしていてこれが老いて益々栄えんの典型だなと思う。

それから、宝蔵院胤栄と言うお坊さんが訪ねて来た。

何処かで聞いた様な名前だな~と思ったら宝蔵院槍術の創始者であることを思い出し、槍術を是非とも教えて欲しいと懇願して教えて貰ったよ!!


「長殿!お主、強すぎる!!」

「え?・・・」


あ~そうだね~タイ捨流には槍術もあります!!

忘れているようだけど21の流派の印可を取った印可コレクターの丸目蔵人は槍も上手に使えます!!

勿論の様にこの時代を飛び越したその槍術は宝蔵院流の創始者も唸らせる物だったようだ。


「是非、拙僧を弟子に!!」

「へぇ?あの・・・胤栄殿・・・師匠に弟子入りしに来たんですよね?・・・」

「お!そうであった!!しかし・・・」


迷った結果、師匠の弟子となりました。

危ない危ない、歴史改変するところだったぞ!

え?既に大分改変されてるだって?ははははは~気のせいだ!!

そして、やっと任官の準備が出来たという事で、師匠と俺は内裏だいりに行くこととなった。


★~~~~~~★


儂は大樹にお会いするがてら京に滞在中と聞いた上泉殿を訪ねることとした。

流石に老齢で大樹とは今生の別れの話を済ませて来た。

齢73歳となる。

何時お迎えが来てもおかしくない年じゃ、仕方ない。

人間老いて何時か死ぬ。

何時死ぬかは解らぬが近いだろうと思い今回は今生の別れを知人たちに伝え故郷に戻ることと決めた。

上泉殿の所を訪ねると会ってみたいと思っておった人物と会うことがかなった。


「丸目蔵人佐長恵と申します!塚原卜伝様には一度お会いしてみたく思っておりました!!」

「わははははは~それはそれは、こちらも会ってみたいと願がっちょりましたぞ!」


自分の老いを感じている時にはとても眩しく感じる若者であったが、話してみると清々しく楽しく心地よい。

立合ってみたが実に末恐ろしい、いや、既に完成された剣術の腕前に驚いた。

上泉殿の剣が流水の如きとするならこの丸目殿の剣は烈火の如き先の先の剣であった。

殿呼びは不要と言われ豊に倣って長と呼ぶこととした。

長も儂を卜伝爺と呼ぶようになった。

孫が出来た様で実に楽しい事よ。

さて、今生の別れと思っておったがまだまだ儂も負けておれん!

一度故郷に帰った後に更に研鑽を積むことを心に誓おう!!

儂は生涯現役じゃ!!


〇~~~~~~〇


塚原卜伝登場です!!

卜伝は上泉信綱と並ぶ剣聖で、17歳から83歳の亡くなるまでに真剣での勝負19回、戦に37回で不覚を取らず、木刀での立合いでは100以上で一度も打撲などの怪我が無かったと言うスーパーレジェンドです。

弟子も数多く、上泉信綱、足利義輝、北畠きたばたけ具教とものり、今川氏真うじざねその他多数で、中には変わったところで山本勘助等も居ます。

さて、何故に今川氏真うじざねが入っているの?とか思うでしょ?

実は今川義元の息子である氏真うじざねは今川家滅亡の最後の国主だったので評価低いですが、運が悪かっただけで色々な分野の天才でした。

中でも蹴鞠と剣術は相当な腕だったようです。

この時代にサッカー有ったら間違いなく日本代表になれるレベルの天才だったようです。

そして、生き残る才にも長けていた様で、江戸時代まで生き天寿を全うしています。

77歳まで生きたそうです。

今川家は実は江戸時代は将軍家に仕えた家で代々の将軍にも仕えたそうなので実は戦国大名としては没落しましたが、後にはそれなりのポジションを得ていたようです。

その証拠に今川氏真は高家こうけ待遇で家康に仕えたようです。

高家と言うのは儀式や典礼を仕切る家で家格も旗本はたもととなり、高家職とも言われてある程度のステイタス高い家として認識されたようです。

旗本と言うのは将軍家直属の家臣で石高が1万以下で御目見え(将軍に直接拝謁はいえつできる立場)以上の家を差してそう呼びました。

江戸時代は1万石以上は大名と呼ばれましたのでそれを考えるとどれだけ高い位置に居たかという事が解るかと思います。

ただし、初期の武家諸法度武士のルールでは5万石以上を大名、5万石以下を小名しょうみょうと呼ぶことが記載されていたようなので括りは意外と曖昧かも?

ちなみに、小名は陣屋じんやとも言われたので陣屋大名じんやだいみょうとも呼ばれたとかなんとか・・・

何故、今回のうんちくで今川氏真を語ったか!実は出したいキャラではあるんですよね~

実は歴史もの書こうと決めて主人公の候補の一人でした!!

今川氏真を主人公で物語考えていたので是非出て欲しいけど・・・絡むチャンスが中々に難しい・・・

後は一休いっきゅう宗純そうじゅんと、調所ずしょ広郷ひろさとと岡田以蔵いぞうが最終候補でした!!

この作品終わったらって、まだ先ですがこの中から1人また書くと思われます!!

え?知らない人がいると?・・・それは誰だよ!!

順に頓智坊主の一休さんに、幕末の借金濡れの薩摩の借金を減らした家老に、幕末の人斬りさんっです!!

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