第60話
ニコニコと笑顔の何処かで見たようなお公家様向かい側に座っている・・・
その人の横に座る山科様は困ったような顔であるがこの構図何処かで見たが、はてな?
「長、紹介しよう、こちら近衛前久様、関白殿下じゃ」
「お初にお目もじ致します。丸目蔵人佐長恵と申します」
深々と頭を下げてご挨拶。
俺っちもやる時はちゃんとやるのよ~
おお、近衛前久!超有名なSSRお公家さんがやって来たよ!!
え?でも、何しに来たのかな?
「ほほほほほ~初めてか、麿はその方を見るのは二度目となるでおじゃる」
「左様で・・・」
「おじゃる」キャラキターーー!!てそうじゃなくて、え?お公家さんのお偉いさんに会うのって山科様以外では・・・多分無いぞ。
あれ?・・・う~む・・・確かに何処かで見たような気もしないではない?
いやいや、多分、お初のはず!!
だってさ~流石に会ってご挨拶していれば偉い人は忘れないぞ!多分・・・
「関白殿下・・・長を揶揄うのも大概にしなされ」
「ほほほほほ~嘘では無いでおじゃろう?」
「確かにそうではありますが・・・」
山科様が助け舟?出したかと思ったが微妙だぞ!!
まぁ、見たってとこがポイントかな~
「失礼ですが、何処で某をお見かけに?確かに言われて気が付きましたが某も何処かでお見かけしたような気はするのですが・・・」
「ほほほほほ~数年前となるし解らなくても仕方なしでおじゃる」
聞けば顕如との問答勝負の時に山科様の横で見物していたと言う。
あ~言われて思い出したぞ!!
確かに山科様の横にもう一人お公家さんが居たし、この方に似ていると言うか、本人さんなのか~
今日は俺っちに用があるという事で朝に山科様に家に居るように言われた。
師匠は宗治さんたちを引き連れて将軍様の下に剣術修行の指導にお出かけされました。
何故に俺だけ?とも思うが、山科様の指示だしね~
まさか関白殿下が俺を訪ねて来るとか思わないしさ~
「あの時は面白きものを見せてもろうたでおじゃる」
「左様ですか・・・」
「ほほほほほ~顕如坊主のあのようなところは中々見れぬでな~実に有意義でおじゃった」
「それは・・・良かったので?」
「良い良い!向こうから仕掛けてきたことじゃて返り討ちにあって難癖付けるあ奴の方が悪いでおじゃる」
その後は色々話したぞ~
何でも最近まで越後に行ってたらしい。
本当に最近、京に戻って来たそうだ。
言われて思い出したよ、近衛関白殿下は越後で上杉謙信と関東征伐行ってワッショイ!したけど北条が意外と強くて謙信も小田原を落とすことが出来なかったんだよね~
前世で小田原城跡見学した時に「上杉謙信でも落とせなかった城!!」てのが謳い文句の様に何かのパンフに書かれていたような?
桜が綺麗だったのは覚えているし、実際にリアルに数か月はあの城で過ごしたからね~
(38話前後位を参照ください。北条氏照の剣術指導をしてその間に小田原に滞在してます。序に23話に山科言継と一緒に公家が1人居ました!!勿論仕込みは万全でした!!覚えてない方は確認どうぞ。)
「して、丸目殿」
「あ、関白殿下、好きな様にお呼びください」
「左様か・・・では、山科卿に倣い長と呼ばせてもらうでおじゃる」
「はい、解りました」
「麿の事も気易く呼んでおじゃれ」
「え~と・・・では、近衛殿下と」
「ほほほほほ~もう少し砕けてもよいでおじゃるぞ」
「え~と・・・」
山科様が助け舟を出してくれたよ~
ナイス!山科様!!
「関白殿下・・・そこまでに、話を続けましょう」
「おお、そうでおじゃった」
あ~これからが本題?
何だろうな~考えられることは任官の件だけど・・・
俺の任官のような
近衛殿下だからかな?かな?
「官位の件じゃが、
「はい、出来ることなればでで御座いますが・・・」
「左様でおじゃるか」
「はい」
「返上はならぬが、その方の要望は今回は特例でおじゃるが叶えよとの主上の思し召しでおじゃる」
「え~と・・・どういう事でごじゃいましょうか?」
「長に
「え?良いので?」
「良い良い、紙の上では
「勿論!有難き事にて!!」
「ほほほほほ~良きかな!良きかな!!」
俺の官位は
うほ~言ってみるもんだよね~マジ感謝だよ!!
★~~~~~~★
「今日は丸目は来ておらぬのか?」
「はい、山科様より本日は蔵人に訪ねて来る方があるので残る様にとこてで」
「そうか・・・今日こそはあの初手の剣技を伝授して貰う予定であったが・・・」
「それであれば他の者も使えますにてご安心を」
「おお!では頼むぞ!!」
この世界線では燕返しは秘剣とならないようである・・・
頑張れ巌流!負けるな小次郎!!・・・あ!武蔵に負けるから勝つと問題ですね~
〇~~~~~~〇
うんちく行きま~~~す!!
さて、主人公の
勿論、特例で異例です!!
過去に例はありません。
え?過去って多分あるよね?って思った方います?
実は「平家物語」にて
これ事実なら特例の異例です!!
さて、朝日将軍の称号は任官されて任国に赴くのを嫌った義仲に対して特例で与えた称号と言われておりますが、実際は従五位下
何故事実と違うことが書かれているのか?
簡単に言えば、「平家物語」は平家を中心として書かれていることと、後の権力者であった源頼朝に配慮しての事です。
平家礼賛し過ぎると時の
都合の良いことに平家を京より追いやった人物、木曽義仲に悪者になって頂いた!!という感じですね。
死人に口なしとはこのことですね。
何故、朝日将軍ってのが木曽義仲を
朝日は登れば次は沈んで行くから木曽義仲も沈む!!て
実際にそうなったのですけど、平家物語の後付けで実際はそのような事があったかどうかは定かではありません。
また、木曽義仲の敗因は平家物語に書いてあるようなおごりとか乱暴狼藉ではなく、養和の飢饉(1181年)で治安悪化しその回復が遅れたことと、
そこに他の人々の、中でも頼朝の思惑が大きく関わって来て木曽義仲は本当に沈んでしまいました。
ここまでの話はうんちく語りたいだけとも言えますが、木曽義仲の兄、
お後が宜しい様で!!
(全然良くないとかクレームは受け付けません!!)
次回、う~む、毎回考えるの疲れるのでそろそろこれ止めるか~え?手抜きだと!!
何を言う!ストーリーとうんちくに手抜いてないぞ!
うんちくは手を抜け?ははははは~ウケる~うんちく書きたくて書いてるんだよ!!てことで、次話お楽しみに~!!
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