第59話
58話操作ミスでフライングUP・・・やっちまった!!
諦めて1月の目標の1日1話の完遂の為頑張りました!!
これで1月の目標1つ完遂!!
◇~~~~~~◇
「丸目蔵人佐長恵殿に任官を了承させました」
恭しく山科言継権大納言は頭を下げて時の帝に報告をする。
「それは
「はい、ほんに骨折れましたが、本人は官位がよう解らぬが
山科卿が主上にそう告げると居並ぶ公卿たちも首を捻り1人の公卿が山科卿に疑問をぶつけた。
「
「麿もそう思うたのですが、どうやら言葉の響きが気に入っておるようで・・・」
それを聞いたまた別の公卿が更に意見を言う。
「官位とはそういう物ではありませんぬか?」
「麿たちの考えではそうですが・・・」
ヒソヒソと色々な意見をお互い近くの者たちと言いあうここに集まるお歴々ではあるが良い案は出ない。
その時、帝が疑問を投げかける。
「丸目は
「いえ、官位そもそもに興味が御座いませんで主上の思し召しであることを伝えまして納得はさせたので御座いますが・・・」
「ふむ・・・何でもいいが
「左様に御座います・・・」
それぞれに話ていた公卿たちも帝のご意見を聞くために黙りこんでいた為に山科卿の言の後には少しの時間静寂がその場を包んだ。
その時、一人の公卿が意見を述べる。
「本人が
「関白、もそっと詳しく話せ!」
「主上、丸目殿は
「それでよいのか?」
「はい、
意見を述べた者の名を
★~~~~~~★
今日の朝議は終わったがもう少し詳しく長の官位の件の意見を聞きたいという主上の思し召しで儂と関白殿下(近衛前久)と数名の者だけがそのままその場に残り話を続けた。
「して、関白、先程の意見をもう少し詳しゅう話せ」
「はい、紙の上では同じ蔵人でおじゃります」
その意見を聞きその場に残った
(太閤とは前関白の事で、この人物は
「そのような!!丸目なる者が官位が解らぬと言うのであれば何をお与えになっても気にする必要など御座いませぬ!解らないなどと不敬も不敬!響きが気に入っている?何をその者は言っておるか、麿には到底解りかねまする!前例に無い事にて麿は関白の意見をお取り入れされることには反対致しまする」
関白殿下と太閤殿下は政敵と言ってよい間柄であるが、このような場で争うのは止めて頂きたいものじゃ。
しかし、両方の意見もそれなりに理解できる部分はある。
はてさて、どうしたものよと思うちょると関白殿下が意見を追加で述べられた。
「二条太閤、丸目殿は官位なぞ望んでないと聞き及びます」
「だから何だ?」
「丸目殿の行ったことは報いるべきことと思いますが?」
「そ、そうだが・・・だから官位を与えるという事ではないか!!」
「官位を望んでいない者に官位を与えても褒美となりましょうか?」
「それがそもそも不敬だと」
関白殿下は言い募ろうとする二条太閤殿下の意見をそこまでと言うように手で制し、ご自分の意見を更に追加で補強された。
「褒美とは欲しいと思う物を与えるからこそ価値がございまする、本人が
「だから、それが前例に無いと言うておる!!」
「今回の任官に関しては全て前例に無きことにおじゃります!読みが違う位の事を合わせて遣るのも度量ではおじゃりませぬか!!」
そう意見しお互いに睨み合うお二方。
「よい!二条太閤の意見も関白の意見も相分かった!」
主上がお二方の対立を見てお止めに入られた。
「今回は既に特例な上に異例なこと、丸目には
二条太閤殿下が「それは・・・」と言われ何か言おうとされておったが主上がそれを制して続きのお言葉を述べられた。
「今回は関白の意見を取り入れる!これは朕の命ぞ!そのように取り計らえ!!関白よ」
「はい、主上」
「そちにこの件は任せてもよいな!」
「承りましてございます!」
〇~~~~~~〇
うんちくタイム!キターーーーーこれ!!
さて、近衛前久出てきました!
この人物はこの時代の貴族の代表格的な人物です!!
丁度この時期は越後に下向していた時期位ですが、物語に登場させたいので早々に戻って来たことにしました!!
時期的には整合性は取れている?とは思うのですが違っても主人公の動きがバタフライエフェクト的に色々な人の心理や行動を少しだけ変えたとご理解ください。
二条晴良も出て来ました!!
この人知っているマニアックさん居るかな?
この人物は近衛前久の政敵とも呼ばれます。
前関白ですが、近衛前久の次の関白でもあります。
な、な、何と!足利
流れとして二条晴良→近衛前久→二条晴良→
(少しうろ覚えなので二条晴良~秀吉の間が微妙に妖しいです・・・二条兼孝の後に関白の位を継いだ一条内基が二条
この近衛前久と二条晴良の対立は実は歴史に大きく関わる出来事で、信長の天下統一が遅れに遅れた原因の1つに近衛前久の暗躍がよく言われますが、前久は特に信長と対立する気は無かったのですが、二条晴良の排除を目的で動いた結果、信長の足枷となったのですが、信長の下から二条晴良と足利義昭が居なくなると、信長包囲網から早々に離脱したのですから歴史ってその裏の対立や絡まり合いなども見ると面白いですね~
そして、その後は趣味友として信長とは中々の仲良しさんになったのですからこれまた面白いです。
何の趣味かって?
信長は中々の趣味が多い人間で、相撲、鷹狩とか何かは特に趣味に合ったようで、まぁこの時代のステータス的な遊びで、今の時代のゴルフとかと同じ感じですね~ただし、ハイソな遊びなので国人レベルでは中々難しかったようですけどね~
信長はやはり遊びと言っても凄かったようで、通常の鷹狩よりも効率的に得物を取る工夫を色々していたようです。
その一つに3人の弓上手を配置して、3人の槍持ちを配置して、数十名の複数名の獲物を見つける係を配置する完全に得物確保を目的としている感のある効率的な鷹狩を楽しんでいたようです。
その弓上手の中に
この人物を知るマニアックさんは居るかな?
実は
信長の
右筆と言うのは秘書みたいな役職で主人に代わって代筆する事もありました。
信長の身近に居たので
関係性からも美化されて実際の信長と少し違う所が有ったりしてもご愛敬と言う奴かもですね~
次回、関白特攻!!の巻
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