第48話

ハウ~~~昨日は飲み過ぎた・・・

またかよだって?・・・いやいや、言い訳させてくれよ!

そうかありがとう!!

俺の主張を聞いてくれよ~はよ言えって?・・・はいはい分かりました~

「はい」は1回だと!お前は小学校の先生かよ!!

まぁいいか~では大事な話だ聞いてくれ。

酒を飲み過ぎるのはそこに酒があるからだ!!・・・え?登山家アルピニストみたいなこと言うなと!?

そこに山があるから見たいなこと言うなだと!!

ちがうぞ、いや違わないか~酒が俺を狂わせるんだ!!

どっかで聞いたセリフだって?

参考文献は無いからな!!多分俺のオリジナルだ!!

まぁいい、良くないがまあいい、師匠からしこたま怒られた。

何故そんなに怒っているのかがよく解らずに聞き返せば「人様に迷惑かけるな」としか言わない。

誰に迷惑かけたよ?あ・・・次郎さんに送って貰ったんだった・・・多分、俺、何かやらかしたかも・・・今度会ったら謝らなければいかんな~


結局その後に次郎さんに会うことは無かった。

気の良いおいちゃんで気の合う人だったのでまた一緒に宴会出来なかったのは残念だ。

師匠も晴信さんのお願いのお呼ばれも一段落したようで、旅立つこととなった。

そうそう、とうとう桶狭間が発生しました!!

お猿さんはあの後如何なったんだろうか?

下手こいて信長に斬られてないよね?

短気って言われるけど会ってないから判断しようも無いが、短気なのかもね~家康と秀吉に比べてだけど・・・家康君以外は会った事無いから何とも言えんが、家康君は気長そうだったな~おっと、話が逸れたな。

桶狭間が起こったという事は、義元は打ち取られたという事で間違いない様だ。

中々良い人?ぽっかったが武士の職業病的なことだ仕方なし。

風の噂では史実通りとなったようで織田の大勝利を伝え聞いた。

うつけ者呼ばわりされていた信長が時代の寵児として躍り出た瞬間で評価がうなぎ上りだ。

不良が少しいい事するとあいつは本当は・・・みたいになる奴だね~本当のうつけバカだから本能寺までは成り上がったんだけどね~言うだろ?馬鹿と何とかは紙一重って。

武田さん家も同盟相手の今川のご当主が打ち取られたとあって師匠の相手をしている場合ではなくなったのでお役御免となった向きがある。

さて、次は尾張目指すかと思ったが、今は話題の場所で騒がしいだろうという事で他の場所を師匠よりリクエストされました・・・

口下手の師匠が引っ切り無しにお偉いさんたちから引っ張りだこで疲れたんだろうね~

「じゃあどんな所が良いですか?」と聞いたら一言、「人が少なく静かなとこ・・・」とか言ってたぞ・・・上洛大丈夫か?・・・京は人多いぞ?

まぁ師匠のリクエストなので風光明媚な静かな所!!

旅行で行った飛騨高山・・・良いんじゃね~?

空気も美味いし・・・この時代は何処でも美味かったわ~スマンスマン・・・

まぁ山奥で静だし今の師匠のリクエストにピッタリカンカンよ~

Alright, let's go 飛騨高山!!


いや~この時代の飛騨高山は・・・マジでド田舎、いや!飛騨をディスっている訳じゃないよ!この時代の山間部って開発されてないからね~本当に令和の時代と比べるべくもなくって感じだよ~

あ~そう言えば飛騨高山って江戸時代に発展したとかなんとか聞いたような、聞いてないような?

まぁ師匠のリクエスト通りなので文句は出ないし問題ない!!

何だか奥平さんは凄くここ気に入ったみたいだけどね~何かビビッと来る何かがあったのかもしれないね~俺も飯屋とか入る前からここは良いとかビビッと来ることあるしね~

え?それと一緒にされるのは可哀想だ?そうか~?似たり寄ったりと思うぞ。

大体ビビッと来る飯屋は美味い!!まだその話を引っ張るのかって~?はいはい解りましたよ~「はい」は1回!って、おい、前にも言ったがお前は小学校の先生かよ!!

まぁいい、よくないがいい!


「蔵人」

「何でしょうか?」

「ここは何か美味しい物あるか?」


あ~俺っち観光ガイドみたいになっているね~移動する場所場所で度々美味しい物見つけてくるから師匠も期待しちゃってるよ・・・

え~と・・・飛騨と言えば・・・飛騨牛・・・無いな・・・この時代からある飛騨の名産品って何だ?・・・

前世で食べた美味かったな~何処でもあると思うが栗食いたくなった。

後は・・・飛騨高山と言えば、さるぼぼ!!食い物ちゃうだろって?まぁ赤い繋がりで赤いかぶの漬物美味しかったわ~


「栗と漬物美味いと思います!!」

「そうか!」


完全に観光気分の師匠・・・まぁお偉いさん相手で疲れたんだね~きっと。


★~~~~~~★


飛騨高山は実は奥平(奥山休賀斎)がこの場所にある奥山明神に籠って祈願して神託で奥義を極めた場所と言われております。

奥山流の発祥の地と言える場所ですね~


は創業100余年の老舗和菓子店の「稲豊園とうほうえん」さんのお菓子で、作者が昔食べたので今回登場させましたが、流石に戦国時代は無いと判断し栗だけ適当に主人公が言っております。

これは伏線で、主人公が栗拾い行きます!!

さて、栗よせは簡単に言うとこし餡と栗をよせて作った羊羹です!!

普通にうまいです!!

機会ありましたら食べてみてください!!


次回 ある~う~日、山の中~〇〇さんに出会あった~♪の巻!!

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