第47話

全国的に雪降って動けなくて暇している人多いかな~とか思って今日は頑張ってUPしました!!

皆様の暇つぶしにほんの少しだけご協力します!!

そして、今回この話は構想段階で必ず入れたかったお話の1つです!!

皆様に楽しんで頂ければいいな~


★~~~~~~★


武田と言えば歩き巫女!!

いや~やっぱり女遊び最高です!!

コスプレさせるならこの衣装だろベスト3の一角!!!

(作者的に巫女・猫耳・しっぽは三種の神器です!え?私の性癖聞いてない・・・すみません)

ビバ!伝統の巫女衣装!!

コスプレじゃなくリアル巫女さんだよ~おっといかんいかん。

武田の歩き巫女と言えば、望月もちづき千代女ちよめだよね~でもこの時代にはまだ存在しない!!

何故そんな事を知っているかだって?

平成時代に遊んだカードゲームのお気に入りのキャラクターなんだよ!!

くノ一くのいち、女忍者って何かエロカッコいいよね~

何故くノ一と言うか言うか知ってるかい?

阿保かだと!!・・・ああ、流石に知らない者はいないか~俺の浅いうんちくを披露しようと思ったのにな~残念。(主人公は微妙に歴史知識持つ存在です)

しか~し!!令和まで生きた俺様は夜の街で夜の蝶々と遊んだと言うアドバンテージがある!!

キャバの接客術は心得ているよ~俺自身が沢山経験したからな!!

千代女ちゃんは居ないが歩き巫女はいる。

実際に歩き巫女は武田の専売特許と言う訳ではない。

以前から有ったものを武田家の諜報がし易いようにアレンジしただけなのだ。

そして、今日知り合った次郎さんと飲みながら巫女を侍らせてドンチャン騒ぎの真っ最中です。


「へ~四男なのに次郎なんだ~」

「ははははは~普通は四郎とかかの~」

「まぁ良いんじゃないか?長男でも十兵衛とか付ける者もおるし~」


この次郎さんは年の頃は30歳過ぎくらいで向こうから一緒に飲まないかと声を掛けて来た。

話している内に歩き巫女の話になり四郎さんに・・・違った、次郎さんに歩き巫女の居るところに連れて来てもらったよ!


「それで?歩き巫女と武田に何か関わりあるのか?」

「え?関り?・・・知らんが?」

「知らん?・・・さっき武田と言えば歩き巫女とか言っとらなんだか?」

「え?そんなこと言った?」

「おう、言うた言うた!」

「そうか~・・・まぁ武田に限らず某は歩き巫女を諜報に仕えると思うんよね~」

「ほうほう、もそっと詳しく!」


この次郎さん愛想良くて聞き上手なんだよね~

それに酒も入り、可愛い歩き巫女ちゃんも侍らせて俺っちご機嫌よ~


「歩き巫女ってさ何処でも行くじゃん!」

「そうだな~渡り歩いて何処でも行くな」

「それに酒飲んで可愛い女の子侍らせると」

「侍らせると?」

「男は口が軽くなるよね~」

「た、確かに・・・」

「今の某みたいにね!わはははは~」

「お主は今ご機嫌で口が軽くなっておると?」

「人って酒飲むと少し自分のうんちくとか武勇伝とか語りたくなるだろ?」

「な、なるな・・・」

「そこに異性から「キャーかっこいい、もっと聞かせて~♪」とか「すご~い、お客様はそんなすごいお仕事してるのね~♪」とか言われてみ~」

「そう・・だな・・・秘密など簡単に喋りそうじゃ・・・」

「でしょでしょ~♪」


その後は何話したかな?

何故か俺の定宿にしている師匠の借りている屋敷知っていた次郎さんが送ってくれたよ~

その後は飲み過ぎた俺が師匠に怒られましたとさ、めでたしめでたし。


★~~~~~~★


兄上の奥近習をしておる喜兵衛から「某に次男が産まれましたれば、典厩様のお名前を付けたいのですが宜しいでしょうか?」とせがまれた。

兄の偏諱へんきを欲しがる者は多いが儂の名前を子に付けたいとは、然も態々次男と言うのが面白い。


「喜兵衛、そこまでお主が儂を買ってくれるのは嬉しいから構わぬが」

「ほ、本当ですか!!」

「構わぬ構わぬ、是非とも次男が生まれた際には付けてくれ」

「典厩様!有難き幸せ!!」


喜平治はそれは嬉しそうに恭しく頭を下げ喜んだ。

興味を持ち何故結婚もせぬ内からそのような事を申したかと問えば、上泉殿の弟子に丸目と言う人物がおり、その者と儂の話をしたと言う。

「天狗様の弟子」と噂の人物だと直ぐに気が付いた。

何でもその者は儂の事をえらく買っており他国者とは思えぬほど儂の事を知っていたと言う。

そして、儂亡き後の事まで見て来たかのように話すと言うから驚いた。

聞けば儂も納得した。

まさに深淵、まさに慧眼・・・もしやすると何か神から聞いておるやもしれぬと思い興味を持ちそ知らぬふりをして件の人物に会いに行った。

丁度飲んでいるようで話しかけると気さくに応じてくれた。

儂は幼名の「次郎」を名乗った。

余りに気さくで儂も楽しくなり彼の事を「長の字」と呼び、儂の事は次郎さんと呼ばれることとなった。

大分酔いが回った頃、長の字は行き成り立ち上がり叫び出した。


「武田と言えば歩き巫女ちゃうの?歩き巫女の姿形が何処にもないじゃん!!」


意味が解らぬがどうやら歩き巫女に会いたいらしい。

歩き巫女は巫女なので普段は神社に居るからこんな酒場には居ない。

歩き巫女の居る神社へと連れて行き巫女を侍らせ酒盛りが続いた。

巫女たちに男の落とし方など話す長の字はご機嫌である。

連れてくる前に叫んだ「武田と言えば歩き巫女」の言葉が気になる。


「それで?歩き巫女と武田に何か関わりあるのか?」

「え?関り?・・・知らんが?」


知っている風に叫んでいたと思ったが酔っぱらいの世迷い事か?・・・


「知らん?・・・さっき武田と言えば歩き巫女とか言っとらなんだか?」

「え?そんなこと言った?」

「おう、言うた言うた!」

「そうか~・・・まぁ武田に限らず某は歩き巫女を諜報に仕えると思うんよね~」

「ほうほう、もそっと詳しく!」


少し考えてから飛んでもないことを言い始める長の字。

もそっと詳しく聞いてみようぞ。


「歩き巫女ってさ何処でも行くじゃん!」

「そうだな~渡り歩いて何処でも行くな」


そう、歩きと言うのは諸国を歩くから付いた言葉だ。


「それに酒飲んで可愛い女の子侍らせると」

「侍らせると?」

「男は口が軽くなるよね~」

「た、確かに・・・」


その通りだ。


「今の某みたいにね!わはははは~」

「お主は今ご機嫌で口が軽くなっておると?」


これは好都合、もそっと詳しく聞くこととしようぞ。


「人って酒飲むと少し自分のうんちくとか武勇伝とか語りたくなるだろ?」

「な、なるな・・・」

「そこに異性から「キャーかっこいい、もっと聞かせて~♪」とか「すご~い、お客様はそんなすごいお仕事してるのね~♪」とか言われてみ~」

「そう・・だな・・・秘密など簡単に喋りそうじゃ・・・」

「でしょでしょ~♪」


簡単に飛んでもないことを言う。

ふと見ると長の字は酔いが回り過ぎたのか高鼾たかいびきを掻いて寝てしもうた。


「武田典厩てんきゅう様とお見受けします」

「どこぞで会うたか?」


先ほどまで酌をしていた巫女が儂の正体を看破し話しかけてくる。


「いえ、馬上の貴方様をお見かけしただけにございます」

「左様か・・・して、何か言いたいことでもあるのか?」

「はい、もしやお知りかもしれませぬが・・・」

「よい、話せ」

「では、少し前になりますが、今川治部様が討たれました」

「おい、それは誠か?」


儂のまだ知らぬ事よ、詳しく聞けば尾張の織田に討たれたと言う。

確かに今川が上洛を目論もくろんでいたことは知っておるが、よもや今川が・・・義元が討たれようとは・・・


「それは何時か解るか?」

「はい、二日ほど前の話にて御座います」


と儂はそう思うた。

長の字が歩き巫女を諜報に使えと言うた意味をまざまざと、今、恐ろしさと共にこれは使えると思う感動に打ち震えた。

これは是非に兄上に知らせねばならぬと心早るが、この案をくれた御仁が目の前で高いびきをかいておる。

放って置くのは忍びなし。

上泉殿の間借りしておる屋敷へと送った。

対応してくれた上泉殿は儂と面識があり驚いておったが、儂の事はこの御仁には内緒にしてもろおた。

また機会があればこの御仁と飲みたいものよと後ろ髪を引かれつつも我が屋敷へと足を向ける。

さて、明日は兄上にお会いしこの話を伝えようぞ。


★~~~~~~★


武田編はこれにて完となります。

一番の伏線が回収できました!!

諸説ありますが、武田の歩き巫女の総元締めの望月もちづき千代女ちよめは実在したかどうかは信憑性に乏しいと言われておりますが、歩き巫女自体は第四次川中島の戦い以降に組織されたと言われております。

第四次は川中島の戦いの中で唯一の大規模戦で屈指の激戦と呼ばれ武田・上杉の双方で多くの者が命を落としております。

武田信繁もこの戦いにて命を散らしたそうです。

敵方の上杉勢ですらその死を惜しんだと言われるほどの人物で、この人物が生きていれば甲斐武田家はまた違う歴史が紡がれたのかもしれません。

歩き巫女自体は他の大名家でも諜報のくノ一として重宝していたようです。

あの歌舞伎の祖とも言われるややこ踊りで有名な出雲阿国いずものおくにも毛利家の歩き巫女だったのではないかとも言われている程、歩き巫女はくノ一の第二職業とされていたようです。

それと、作中で桶狭間が起こりました。

これよりまた歴史がうねって躍動する歴史ファンが最も好むと言われる時期へと突入していきます。

主人公たちは次に何処へ行くか!

続きにてお楽しみください。

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