第33話

は~またしても飲み過ぎたよ。

元康君とも仲良くなったけど鍋之助なべのすけとも仲良くなったよ。

俺の事を長さんと呼び、俺は鍋ちゃんと呼ぶ程仲良くなった。

あ~鍋ちゃんはまだ若いのに元康君の小姓こしょうしてるんだって~偉いね~って、まぁこの時代では普通の事なんだけど、10歳くらいから働くって偉いよ。

多分、将来は元康君の家来でも偉い人になるんだろうから次に会うのが楽しみだよ。

それから他にも酒井と言う苗字の2人とも仲良くなった。

1人は酒井正親まさちか俺の方からの呼び名は正さん。

最年長で元康君の近習の取りまとめ役として色々仕切っていたよ。

凄く温厚で年下の者全員に慕われている人格者。

こういう人とかが居るから元康君は将来天下を取ることが出来たんだね~まさに人は石垣~だよね。

この人見てるだけで元康君の将来の安泰ぶりが解るわ~

もう1人は酒井忠次ただつぐ、うほ~来た来た来たーーー!!

言わずと知れた徳川四天王の一人、筆頭の忠次だよ~ふぃ~なんか感動するよね~

本多忠勝には会ってみたいけどここには居なかったよ~鍋ちゃんが本多らしいので親戚のお兄ちゃんとかにいるのかな?

この度紹介してもらおう!!

さて、忠次殿は硬い性格なので長恵殿と俺を呼ぶので俺も忠次殿と呼ぶことにしている。

人に合わせるのは重要だよね~でも特に仲悪い訳じゃないよ~仲はそれなりに良いんだよね~何でも武勇話とか剣術が大好きらしくてその手の話で大盛り上がりだったよ。

この年齢で既に重鎮感がパないです。

後は小平太こへいたとも仲良くなった。

この子は何でも元康君が大抜擢した利発な子らしくて、元々は小姓にする予定はなかったけど元康君の要望で小姓入りした期待のホープ。

若しかしたら徳川四天王の榊原さかきばら康政やすまさかな?

なんかそんな話聞いたような聞いてなかったような・・・うろ覚えなので断定はできないけど、利発なのは間違いない。

話してみれば学問大好きで字が上手いと聞いたので試しに足し引き掛け割り算教えたら酒宴の席の間に覚えちゃったぞこいつ!!

俺の知る中でもトップの天才かもしれんな~

まぁこの子も性格硬いので気易く呼べなかったのは残念だけど仲は良いよ~

「長恵殿!もっと某に英知をお授けください!!」とか言うんだよね~

まぁ元康君とは文通することとなったのでその時に例の簿記教本を添付してみるか~

まぁ元康君の家来たちと仲良くなり過ぎて元康君が拗ねるから呼び方も長さん・康さんになったのは良いのかな?

将来の将軍様にとか気易過ぎない?・・・まぁいいか~それはそれ、まずいならその時改めればいい話だよね~


「おい!そこのお前!何処に行くつもりだ?」

「はい、兵法修行の為、上泉殿の下を訪ねに行く同中です」


あ~何かもう少しで城かな~と思ったら北条さんとこの兵隊さんに捕まったよ・・・

「なぁ~に~?我らが北条と事を構えておる所に行くことを我らに告げるなど・・・」的なこと言われて気が付けば牢の中の住人となっております。

あ~こうなる可能性もあるからちゃんと山科様に紹介状とか色々手配して貰っていたけど下っ端の兵隊さんには通じ無かったよ・・・

山科様のご意向も大したことないね~とか失礼なこと考えていると、何やら騒がしい様子。


「その方は丸目蔵人佐長恵殿で間違いないか?」

「間違いござらん・・・」

「そ、そうか・・・」

「これに見覚えは御座らんか?」

「あ~権大納言の山科様に書いて頂いた物ですね~」

「さ、左様か・・・」


あ~何か牢屋より出して頂きました!!

山科様マジすまん!流石権大納言だよ!サスごん!!


★~~~~~~★


怪しい者を捕まえたと言う報告を受けた。

態々儂の所にまで話を持ってくるものか?と思ったが、持ち物を調べると色々と問題のある物が出て来る。

浪人にしては身なりが良かったと聞くが、まぁそれはいい、問題はその持ち物の中に山科言継卿の通行の嘆願書と上泉への紹介状が入っておった。

嘆願書には「この者、兵法修行者にて上泉殿への面会を所望している」と言うような旨と、「若しも何も無いのに危害を加えた場合は朝敵認定も辞さず」と言うとんでもない内容の記載もある。

慌てて配下の者に確認すると、牢に入れていると言う・・・平時であれば間違った対応ではないが・・・

慌てて当の人物の入る牢に向かうと横に寝そべりくつろいでいる。

何と大胆不敵なと思うが、あの内容を考えると知っていた節がある。

しかし、本人に聞けば、「勝手に中身を見ることはしない」と言う。

中身を知らぬのに何と豪胆な物よ。

氏康様に是非とも会わせたいと思い、先ずは儂がこの御仁のお相手をすることとした。

噂に聞いた人物ではあるが、どうせ面白おかしく流布されて尾鰭おひれまでか羽まで生えた話だと一笑に付しておったが・・・強ちそうではないのかもしれぬ。


★~~~~~~★


諸事情により話が大分変わったのですが、話として無くすのは惜しい話なので本編ではありませんがここで少しだけ消えてしまった話の簡単なネタバレしときます。

本編ではありませんので必要ない方は飛ばし読みしてください。

ただし、歴史的に面白いので聞いて頂ければうんちく増えますよ~


さて、本来は日本海側を周る予定でしたがその中で1番面白いと自分的に思って取り入れようと思っていた話です。

信長、秀吉と来たらもう一人この人物の事必要な人いるよね~って人居ますよね?

え?家康?う~ん・・・残念!それは既に出ております。

本当はここで出す予定では無かったんですけどね~

お!解った方が居ますね~この時期であちら側に居そうな人物!そう、明智光秀です。

明智光秀は有名なのに色々と謎に包まれている人物で年齢すらも可成り色々語られます。

話は現代2014年に熊本藩細川家に仕えた家臣のお医者さんだった方の子孫の方の家より医学書が見つかりました。

その医学書等より光秀は信長に仕える前は医者として生計を立てていたことが非常に高いことが判明しました。

主人公の蔵人佐は旅の途中に食当たりで医者に運ばれますが、そこで運ばれたとこのこの医者が光秀でした。

光秀は前途ある主人公が羨ましくて愚痴をグチグチと言いますが、聞いててイライラした主人公は「だったら仕官すれば良い」と言います。

しかし、既に「朝倉に仕官したが冷や飯ぐらいで、医者をしないと生計もままならない」とこぼします。

主人公は「じゃあ他の所行けば?」と言いますが愚図る光秀。

そして、主人公は「有望な今は知名度の低い者に仕えれば良いんじゃないか」と提案します。

光秀は「そんなの居ない」と言うので主人公は「信長」と名前を出すと光秀は「あの、うつけ?」と馬鹿にします。

そして、主人公は「信長が大きいことを成した場合は必ず信長に士官するように」と言う事で光秀と賭けをします。

「賭けにならん」と言いあざ笑う光秀に「負けた時にはこの金をお前にやる」と言ってその場で全ての持ち金を光秀に渡して去って行く。

そして、桶狭間が・・・

主人公は勿論最後までこの医者が明智光秀とは知らずに居ますが後々・・・

いや~この話書きたかったんですがお蔵入りになりましたのでここにてご披露。

後、一向一揆との大乱闘では謙信登場予定だったんですが・・・この物語で謙信をどう出すか・・・出したかったけど無理っぽいのでどうしよう・・・

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