第31話
いや~向こうから仕掛けられたとはいえ将来の天下人となる人物の家来を斬り捨てたのは拙かったかな?とかも思うが売られた喧嘩は買うのが武士の習いだ・・・いや、剣豪なら違う形で収めろって?かの
ははははは~坊やだからさ!!
え?そのセリフ使うなら赤い格好してヘルメットしろって?それに自分に使うなって?
え?それは何のこと言っているの?俺には理解できないぞ?
赤いからって3倍速では動けないからやる意味無いだろうしね~
知っているだろうって?蒸し返すなよ~知らないって言っているだろ~
もう行くぜ!「蔵人佐、行きます!!」
数日後に駿府に到着しましたよ!!
いや~栄えてると聞いていたけど中々の街並みですな~確か今川の最盛期が今なので栄えてること栄えてること!
でも数年後には桶狭間で没落一直線なんだよな~南無南無
おっと、元康さんにお詫びを言いに行かなければ。
「ご迷惑をお掛けしました・・・」
将来の天下人が深々と頭を下げて御座る。
「と、殿!流石にそこまでしなくとも・・・」
お付きの家来もドン引きですよ。
「そうは行かぬ!家臣の仕出かしたことは卑怯な仕儀ぞ!!」
落ち着け落ち着け!もう終わったことだし水に流して欲しいんだよね~
将来の天下人に睨まれるとか枕を高くして寝れないじゃないか~
「某は特に遺恨は無いので水に流しませんか?」
「しかし・・・」
「殿!丸目殿もそう言っておられますしここは」
よし!もっと言ってくれよ!プッシュプッシュ~
何とかお互い水に流すことで一件落着!!
「挨拶がまだでしたな、某は丸目蔵人佐長恵と申します。兵法修行の為に上泉殿に一手ご指南頂きたく向かう道中にて御座る」
「ほう、上泉殿に・・・おっと、某は松平蔵人佐元康と申します。今は今川家にて・・・」
あ~事情は昭和の時代に大河ドラマで見たよ!!
天下人だけあって情報は豊富よ~
「すみませぬな・・・同じ蔵人佐なのでよしなに」
そう!この時期の家康君は蔵人佐を名乗っておられました!!
丁度、今川義元の姪御さんと婚姻して新婚さんだし今川家内で色々と立場が一変した時期でもあるんだよね~
まぁ数年後にはまた色々あるんだけど応援してるぜ家康君!!
俺が丸目蔵人佐だったから使えなかったけど「同じ蔵人佐だね~仲良くしようよ!!」大作戦がここにて完結しましたよ~将来の天下人に仕えたと言う俺の幸運を見よ!!
そんな事を思っていると美人なお姫様が部屋にご入場です。
「殿!」
「お!瀬名姫か何様じゃ?」
「殿が何やら一介の素浪人とお会いすると聞き及びまして」
「し、失礼だぞ!」
「今川一門となられたのですよ?そのような事ではいけませぬ!!」
うは~美人だけど性格はキツそうですね~イメージ通りと言えばイメージ通りだな~
殺しちゃったんで悪く改ざんした方が後々評判が悪くならないからって歴史改ざんってよくされるけど、例えば明智光秀とか石田三成とか吉良上野介とか悪役にされること多いけど実際は結構名君だったりするんだけど、目の前の築山御前、今は瀬名姫呼びだけど性格はキツそうだね~
俺の身なりを見て「フン!」と言われ顔を背ける始末。
家康君もアタフタしているが言い返せず「丸目殿・・・スマヌ」とか言ってるし、完全に尻に敷かれちょりますな~
おっといかんいかん、歴史うんちく等々は置いておき!
一介の素浪人で悪かったな!!・・・て考えてみたら今の俺ってどういう状態なのだろうか?一応親父の仕えていた相良様に仕えていたのかはよう知らんけど、仕えていたとしたら今の俺は黙って出奔した素浪人?・・・合ってるな・・・仕送りの序の手紙送る際に確認するか~
何故かその後、今川
次回、丸目ピンチ!義元の野望!! 次回予告はCMの後で~
ははははは~適当に言っただけだから気にすんなよ~
★~~~~~~★
気が付くとどうやらあの丸目と言う若い兵法修行者との一対一の戦いに敗れ気を失っていた儂は仲間に運ばれたようで寝かされておった。
槍の
ふと、仲間の方を見ると泣いておる。
聞けば3人で襲い掛かったが返り討ちになり屍をさらしたと言う。
儂より武芸の腕のある者はこの中に居らず、一番の儂が負けたのじゃから止めておけばとも言えないのが武士の面子だ。
武士は無駄と分かっても戦わなければならぬ時はおおにしてあるが、今回の件は犬死と言っていいだろう。
儂も生きていただけ儲けものと思えばそれはそれで良いのかもしれぬが浄土の教えを穢す輩をこのままのうのうと見逃しては死んで阿弥陀様に合わす顔も無し。
しかし、この恨み晴らさでおくべきか!!
後日、元康様より叱責のお手紙が届いた。
あの天魔に大人数で襲い掛かろうとしたことを含めの叱責であった。
何故に元康様は解らぬ!!浄土の教えを信じぬから解らぬのだろう。
仕方なしと言えぬが主君と言えども許せぬことはあるのだぞと思うが今回は我慢しておこう。
★~~~~~~★
渡辺守綱(槍の
次話に修正したものを掲載しますのでどのように気に入らなかったか見て欲しいのでこのままこの話も残しておきます。
比較してお楽しみを!!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます