第30話
私の操作ミスで29話は28話の内容と同じものをUPしておりました。
本来UP予定の内容に29話差し替えておりますのでまだそちらをお読みでない方は先に29話お読みください。
★~~~~~~★
いや~昨日は飲み過ぎたが中々気の良いお猿さんでした。
信長会えなかったのは残念だけど、まぁお殿様にそんなに簡単に会えないよね~
あ~そう言えば、秀吉って猿って呼ばれてるだろうから禿ネズミが猿って呼ばれるとかになったらややこしいな~・・・あ~だから信長は猿顔なのに禿ネズミって呼んだのか~
あ~納得した!!納得納得~♪
それに、酔っぱらってて名前聞き忘れたな~お猿さんとは気も合うしまた会いたいな~まぁ一期一会ですよ~利休っぽいな~
そう言えば千利休にも会えてないし・・・やはり有名人とは中々会えないよね~大友宗麟とかベッキーとか毛利元就とか小早川さんとか霜台爺さんとか山科様に会えたのは幸運だったんだな~
う~ん、次良く三河では有名人と会えるかな?
この時代だと家康・・・
まぁ、会えないのが普通だしね~運が良ければ会える位の気持ちでのんびり行くか~師匠は逃げない!!
三河に入ると・・・うん、過疎ってるね~尾張に比べ
家も大概田舎であったし似たような感じ。
違いと言えば俺が正条植えとか導入したから稲穂の並びが違うとかその程度だよ~
パパママ元気かな~落ち着いたら手紙と少し仕送りでもするか~
それにしても、さっきからすれ違う人がチラチラとこちらを見るんだが?
まぁ九州男児だし、こちらの者たちとは少し風貌が違うから珍しいのかもしれないな。
いや!ここは俺のような凛々しい顔を見て見返っているいるのだろう!!
いよぅ!見返り美男子!!参っちゃうな~照れちゃうよ~僕ちん~♪
「そこを歩く若いの待たれい!!」
後ろより複数人の武士が声を掛けてきた。
いや~サインは基本してないんだけど仕方ないな~ちょっとだけだぞ~
♪
「何様かな?」
「そなたの名を聞きたい」
「某は丸目蔵人佐長恵という者だ。兵法修行の旅をして候」
「やはり!!」
は~俺も有名になったものだ!
サインですね!サインだよね~♪並んで並んで~押さないで押さないで~って・・・
そんな雰囲気ではない。
何だ?この物々しさ・・・
「お主が手配書の人物の様だな」
「手配書?」
「おお!浄土の教えを
一斉に刀を抜き放つ武士たち・・・え?・・・えええー----!!
何その手配書って?
それに何で一向門徒の王国の加賀を避けて東海道に来たのにこっちにもいるの?
「抵抗してもよいが、楽に逝きたければ歯向かうな!」
「はぁ~?何言ってんの?いきなり襲って来て!!お前らは一人に対して複数人で襲い掛かろうとしていて武士の風上にも置けんな!!」
「何を!!我らを愚弄するか!!」
「事実も事実だろうが!!」
何でここに一向門徒が居るかは知らんが、複数で襲われる訳にはいかんぞ!ここは何とか乗り切るためにも策を練るか。
さて、立ち合いか?立ち合いだよね?オラ、ワクワクするぞ!!
は~やっと兵法者らしい展開になって来たね~このまま行くと丸目蔵人佐は歴史上で不思議ちゃんの変な人認定されるとこだったよ~やっぱりこうでなくっちゃね!!
「まぁ、よい、一手指南してやるから一人づつ掛かって来い!!」
まぁこう言えば複数で襲うとかしないよね~武士は面子で飯食ってますから面子が潰れるようなことを基本嫌うんだよね~
勿論、面子以上の物があれば面子など気にしないだろうけど・・・
「ほう、生意気な!儂がお前のような青二才は我が槍の錆としてくれようぞ!!」
そう言うと男が1人前に出てくる。
「生国は肥後国、兵法修行者、丸目蔵人佐長恵!!」
「松平家家臣、
槍を構えるこの人物・・・名前を聞いた覚えがあるような?
う~ん、俺の歴史知識では何となくしか解らんぞ?
ただ一つ言えるのは槍の構えが堂に入っている。
構えだけでも可成りの手練れであることが見て取れる。
さて、槍対刀との戦いとなるが、間合いの上では槍が有利。
しかし、小回りの上では刀が有利。
今の間合い(4mほど離れた位置)だと槍の方が可成り有利だ。
まぁ、負ける気はしないが、手傷を追うのは馬鹿らしいが、売れれた喧嘩を買わないのも武士としての沽券に係わるので勿論買いますよ~決して、やっと剣術の物語っぽくなったと喜んでの事ではないよ~え?顔がにやけているって?え?嘘?・・・嘘~馬鹿が見~るだと!!騙したな!!!
おっと、いかんいかん、今は目の前の者に集中集中!!
俺は何時もの様に半身になり袈裟斬りの構えを取る。
相手はじりじりと間合いを詰めて槍の頃合いの間合いで歩を止めて突きを1つ。
俺は素早く後ろに飛びその槍を躱す。
相手の武士は「チッ」と舌打ちをしてこちらを睨み付ける。
あ~やっぱり剣術物語はこうじゃないとね~
俺は相手を中心に時計回りに動き隙を探る。
同じく向こうも俺の移動と共に体を回し槍の穂先を俺に合わせて巡らせる。
じりじりとした緊張の中、相手が痺れを切らせて再度の突きを放つ。
あ~この体はやはり凄いぞ。
流石は西日本一の剣豪とも
速い突きではあったが目で捉えられればその槍を掴むのも可能。
一旦は最小限の動きで横に躱して槍の引き際に槍を掴んで止めた。
「ぐぬ~槍を躱すばかりか掴むとは・・・」
「中々やるようだが某には通じなかったようだぞ」
「こ、小癪な!!」
言うが早いか槍を横に薙ぎ俺の手から槍を逃がそうとするがそうは問屋が卸さない。
あ~俺は問屋じゃなくて兵法修行者だけどな~え?いい所なんだからふざけてないで真面目にやれと?はいはい解りましたよ~
槍から手を離すと槍の使い手は行き成り抵抗が無くなり体を泳がせて隙が出来た。
然し、相手も手練れだ刀を躱す動作に移ろうとするが、俺は一気に間合いを詰めて飛び膝蹴りを相手に見舞った。
流石に効いたようで後ろ倒れて起き上がっては来ない。
剣豪目指しているんだから刀で決めろって?わはははは~実践ではこんなもんよ!刀だけに拘ると足元救われる・・・救ってどうするよ!掬われるんだYo~
おふざけはここまででっていつもふざけて居るだろうって?何を根拠に!!証拠を見せろ証拠を!!・・・文章見返してみた?あ・・・スマン、序に誤字脱字探しておいてね~自分で探せって?ふっ!おふざけはここまでだ!!
槍使いは完全に膝が入って意識が無い様だ。
さて、周りを見渡すと残りの武士が忌々しいと言うようにこちらを睨み付ける。
1人づつ対戦したが槍使い程の手応えのある者は居なかったが最後は3人で掛かって来た為、余裕が無くなり3人とも斬り捨ててしまった。
正直言えば揉め事はご勘弁なのだが・・・え?オラ、ワクワクするぞ!!とか言ってなかったかって?その人物は七個のボールを探しに去って行きましたよ!!
まぁ12名と言うダース単位の人間を相手をしたので少し疲れたが良い実践訓練になったと思う。
襲われたとは言え、禍根を残すのも後々の天下人の恨みを買いたくないので駿府で事情を説明して家康・・・ああ、今はまだ違うか、元康君に事情説明をしに行こう。
決して信長に会えなかったから代わりにって訳じゃないぞ!!
あ~会うのが楽しみだ!!・・・ゴメン、将来の歴史上の有名人に会うの凄~く楽しみです!!まぁベッキーや小早川君程ではないけど楽しみです。
しかし、この時の死闘が後々の禍根となるかもとはあまり考えなかった俺はちゃんと止めを刺さなかったことを将来失策と感じるのかもしれないが、今は戦いの余韻に酔いしれて居たのかもしれない。
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