第28話
顕如しぶとい!!流石は高スぺ武将・・・ゲームのデータは伊達じゃないね~
それにしても・・・「丸目蔵人佐長恵が生まれたのは法難である」とか言いやがったらしい。
ちゃんと名前を覚えられたんだね~とか言って喜ぶと思うなよ!!
法難って何だよ!それを言われたのは信長とかじゃなかったか?
「あ奴は天魔じゃ!」とかも言ったと伝え聞くが、個人レベルだと「第六天魔王」とかは呼ばれないのね~少し中二心が疼いたんだけど残念。
まぁ何にしても顕如はいまだ健在である。
しかし、大分、本願寺の勢力は落ちた様で堺と京では半数以上が宗旨替えしたんで大変は大変らしいよ~知らんけど。
そして、納屋での簿記指導も大体終盤となった。
神屋と違って期間が半年だったので駆け足で教えたが何とか半年と少しで一通りは攫えそうだ。
後は神屋に問い合わせるか手紙で解らないことは聞く形の通信教育となる。
通信?・・・文通か?・・・じゃあ文通教育という事で造語しちゃいましょう!!
なんか最近、山科様が「大喪の礼と即位の礼に参加するよね」的なことを言って来た。
莫大な予算があるので大喪の礼は早めにするが即位の礼は来年とか言っているけど俺は来年には弟子入り中だと思うよ~それに、「官位も無いのに出るのは失礼だから辞退します」って言ったら「官位か?そうだの~官位が必要じゃな!!」とか言う始末・・・怖いよ山科様。
紹介状を書いて貰ってさっさと関東に向かうか?
おお、結構名案だな~
「な~に~?関東に向かうじゃと?」
「ええ、予定通りですから」
「大喪の礼と即位の礼はどうするつもりじゃ!!」
「辞退で」
「阿呆!これは名誉なことなのじゃぞ!!」
「でも~官位無いし失礼ですよ~」
「だから、官位をやるというとるじゃろ!!」
「はぁ?官位を勝手に山科様があげちゃっていいんですか?それこそ天子様の許可貰わいと!!」
「う~それはじゃな・・・(ボソボソ)内示は出とるんじゃが言う訳には~」
何かボソボソ言い始めたけど聞こえないからいいや~
「それに、官位欲しくて献金した訳じゃないからですね~」
「お前と言う奴は・・・」
それ以上は山科様も何も言わなくなったよ。
直ぐに紹介状を書いてくれたんだよね~サンキュー山科様!!
「長さんお元気で」
「はい、宗さんもお元気で」
残念ながら天さんは所用で来れないという事で、事前にお別れを済ませております。
今日は堺を離れ関東に向かう予定としております。
師匠の所に向かうのに越後経由で行こうと思っておりましたが、顕如と揉めたし加賀通るの危険な気がするので仕方ないけど東海道経由です。
どうせなら信長を見物していくか~運が良ければ見れるでしょ。
まだこの頃は桶狭間前で無名だし、尾張で悪ガキ集めて愚連隊よろしくやっていると思うから見物は可能っしょ!!
まぁダメ元だね~一応はお殿様だしね~
六角とかは今のところ安全よ~俺をこんな近場で暗殺しようものなら顕如が真っ先に疑われるし山科様も「長を狙えば朝敵認定じゃ」とか心強いこと言ってくれるしね~まぁ冗談だろうけどね~本当の馬鹿なら狙うけどこんな近場で狙う馬鹿もいないってこと。
加賀は一向一揆の国で本当の無法地帯なので危険すぎるんよ~
「手ぬぐいは持った?」
「おう」
「ちゃんと金子は持った?」
「ちゃんとここに」
「生水は飲まないように」
「お母んかよ・・・大丈夫、宗さん、また戻ってくる予定だから」
「本当に気を付けてくださいね~」
「おうともさ~」
俺は関東に向けて堺の街を旅立った!!
風雲!堺、宗教編!! 完
変なテロップ付けるなって?気分よ《きぶん》!!
いや~まさか宗教とガチで戦争するとは思わなかったよ~
戦争ちゃうやろって?・・・まぁええじゃないか~えじゃないか~
阿波踊りでごまかすなって?これは今流行りの踊念仏よ!!
え?時代が違うって?・・・チッ・・・詳しいな、踊念仏は880年代だよ!!
ちなみに「えじゃないか」は江戸末期で踊念仏と関係ないから。
まぁ踊ってうさ晴らして悪いことは忘れましょうってことだよ。
気が付けば尾張に入りました!!
尾張と言えば熱田神宮お参りせんとの~完全に観光気分!!
いや~戦国時代に俺って優雅だよね~
「長さん聞いてくれよ~」
「おう、何で言って味噌~」
「味噌!うみゃ~よな~」
「美味いと言えば味噌カツ!!」
「何じゃそりゃ?」
丁度入った飲み屋で仲良くなった気のいい男と意気投合して一緒に飲んでます!!
2人ともベロンベロンですよ~
「あのさ~信長様がオラの事、禿ネズミとか言うんすよ~」
「お前さん信長の家臣なの?あはははは~ウケる~禿げたネズミ!どっちかっというと猿だよね~」
「お前さんも大概言うね~」
「え?禿ネズミと猿ってどっちがいい?」
「そりゃ~・・・猿?」
「猿は縁起良いぞ~」
「へ~縁起良いのか?」
「尾張と言えば熱田神宮とか色々あるけど
「へ?何それ?」
「あれ~?」
「それで、猿田彦がどうしたって?」
「おう、猿田彦って神様知ってるか?」
「名前だけはな~」
「おう、じゃあ教えてやるから聞いとけ」
「おう」
「
「ほう」
「案内とは呼び込むってことで《勝を呼び込む》てことで戦勝の神よ!!知らんけど!!わはははは~」
「おお!何か解らんけど、猿いい!!」
「おう、そうだろ~そうだろ~」
完全に酔ってる二人の無駄話はさらに続く。
「そんな物知りの長さんに相談あるんだけど?」
「何でも聞いてくれよお猿さん!!」
「実はオラ、今川の松下様って方に仕えていてな」
「え?信長に仕えているんじゃないの?」
「一応は・・・仕えてる?」
「何じゃそりゃ・・・あ~間諜ってこと?」
「まぁ有体に言えば・・・」
「は~で?相談とは?」
「おう、・・・信長様にこのまま仕えようかそれとも松下様の命通りに情報を流すか考えちょる」
「ふ~ん・・・まぁ俺なら信長一択!!」
「え?何でじゃ?」
「今川の方に味方してもお前の手柄ってどれほどよ?」
「それは・・・」
「それよりも逆に信長に有りの侭の事を話して」
「そ、そんな事したら殺さるわ!!」
「まぁ聞け!」
「お、おう・・・」
「さっきの事を信長に話した後に即座にこう提案しろ。逆に今川の内部情報を流しますてな」
「え?それは~・・・」
「どうせ数年の内に尾張に今川が攻めてくる時の為の案内要員か何かだろ?」
「うう・・・」
「そんなのやっても手柄なんて雀の涙」
「解っちょるが・・・」
「いいや、解ってないね~信長が勝てばお前の立場どうなる?」
「立場?」
「おう!今川に味方しても立場は変わらんが、信長に味方して信長勝てば」
「勝てば?」
「間違いなく上から数えた方が早いほどの大手柄よ!!」
「おお!!」
「俺の予想だと間違いなく信長が勝つぞ!!」
「なんぞ理由でもあるんけ?」
そんなの歴史で知ってんだよ!!
桶狭間の戦いに勝利したことで信長は時代の檜舞台に躍り出る。
この戦いはよく信長の事前準備が良かったとかいう者も居るけど、実際は大した準備していない。
まぁ運だな!!
時代の寵児は運をも味方にするという事だろう。
そんな、今これから最強の運の持ち主に事前準部が加われば、勝利間違いなし!!
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