第20話
存在Xに出会った。
う~ん・・・お互いに水に流すという合意も取ってるし気にしない気にしない~わはははは~・・・ケセラセラ~
問題と言うのは1つ起こると次々と起こるというが、またも来ました・・・
今度は石山よりの刺客が・・・
真言宗に壺を寄進したが一応は納屋名義にしてもらったんだよね~
だってさ~個人がするには語弊があるでしょ?だから宗さんに頼んで納屋からってことでね~寄進した。
納屋からも200貫追加で献金したようだが、「そんなに献金しちゃって良いの?」と聞けば「長さんより少ないですよ?」と言われたが・・・壺って幾らよ?
さてそれは問題ではない。
いくら名義を納屋にしても情報は何処からか漏れるものだ、俺が真言宗に壺を寄進したことはどうやら石山に伝わって「高野山に寄進したなら石山にもしろ!!」的なことを言ってきたよ。
この時代の宗教組織は本当に何処も厚かましいよね~それに、この時代の浄土真宗って特に嫌いだし寄進献金はする気なし!!
無視してたら納屋がまた襲撃されました・・・まぁ数名の坊さんからだけどね~
しかも、今度は俺ご指名・・・さて、浄土真宗は手加減しないぞ~え?真言宗に手心加えたかって?・・・記憶にございません。
「お前が丸目か!!」
「そうだが?何か用か?」
「とぼけるな!法主様よりの書状は見たであろう!!」
「あ~あの寄越せってやつか?」
「寄越せではない!寄進だ、寄進!!」
ほ~この時代も重要な事は2回以上言うと言う文化はあるようだ。
感心している場合ではないだろうって?え?戦国時代から続く文化だよ?伝統芸能的な・・・それは無いかな?・・・スマン、解っているよ~相手にするのが馬鹿らしいだけ。
少し現実逃避しました。
「寄進?何でしたくも無いのに寄進をしろと?寄進って求める物なの?」
「法主様を愚弄するか?」
「愚弄?そっちがこちらを愚弄したんだろうが!!」
俺の怒気にビビリ文句を言って来た僧侶たちが逃げるように去っていった。
まぁ今回は前回の様に戦闘要員居ないし直ぐに逃げるわな~
後日、またしても取り囲まれましたが、僧兵数名に町人が沢山・・・
信者動員して来たよ、おい!
浄土真宗の戦略なんだよね~これ、でもね~この行動が大嫌いな原因。
浄土真宗全部だというとしていなかった派閥の者が怒るか~本願寺派と呼ばれる者たちの常套手段。
他の所は僧兵使うんだけど、本願寺は「進めば極楽、退かば地獄」って民衆を扇動して督戦するんだよね~自分たちは後ろで騒ぐだけで実際に戦うのは信者さん。
そりゃ~農民や子供や女子でも死に物狂いの者と闘うのは苦労するよね~それに戦うのはそこの領主で領民殺せば国力下がる・・・ジレンマだよね~
それに、加賀の一向一揆では「進者往生極楽 退者無間地獄」て漢文で旗を作って国取ったらしいしマジでやることが鬼畜だよね~
あ~旗の文言は「進んだ者は極楽行けるよ~退いた者ははい無間地獄行き!!」て意味ね~酷いよね~そして、殺人もこれ守れば許される的な事も言ってたらしいしね~そりゃ時の権力者たちに嫌われるわ。
「丸目、覚悟できてるか?」
「何のだ?」
「地獄行きのだ?」
「はぁ?お前らこそ勘違いしてないか?」
「何をだ?」
「「進者往生極楽 退者無間地獄」お前らの旗印だよな?」
「それがどうした!!」
「それ、
「はっ!何を戯けたことを!!」
「もし、それが親鸞聖人の教えと言うならその教えをした親鸞聖人はとんだ鬼か魔だな」
「
「親鸞聖人がとは言っておらん!「進者往生極楽 退者無間地獄」を作った者が鬼か魔だと言うたのだ!それとも何か?本当に親鸞聖人がそれを言われたのか!!」
「・・・」
「そもそも仏教は仏陀が衆生を救うために作られた、そして、それを邪魔する存在を鬼・魔と呼んだのよ」
「・・・」
「お前たちは衆生を先導して苦しめるが救っておらぬ、これを成す為の文言を作り出した者が鬼・魔以外の何なのかお教え願えたし!!」
「それは・・・」
はいダウト!!問答する際に重要なのはどのような事であろうが言い澱まないこと。
言葉が詰まるって相手に言い返せないてことで負け~
だから昭和から令和に掛けての国会で言い淀む政治家は居ないし、逆に言い淀ませようと邪魔する為にガヤる。
まぁ適当言っていて後でひどい目に合う者や言い淀んで立場失った者も居るけどな~
まぁそれは置いておいて、今は俺の勝ちが確定したってこと。
そうこうしている内に先導していた民衆が1人1人と解散していきます。
先導されていた民衆もどっちが勝ったか解るし、俺の意見を聞けば少しは考えるよね~今度は変な宗教に洗脳されるなよ!!
残るは10名ほどの僧兵さん・・・そして、とぼとぼとお帰りです。
今回はSSRは温存できました!!一応は封印しているのちゃんと実行しているんだよ~偉いだろ!!え?普通か~ソウダヨネ~令和で「神の声が聞こえる」とか言い始めたら精神病を先ず疑われるわ~まぁ今は令和じゃないし~俺知らない!
さて、食い掛けの朝食の残りを食べに戻ろう。
その時は勝った気でいたが、これを機に俺はとんでもない事に巻き込まれて頭を抱えることとなるが、それはまだ少し先の話。
(※「進者往生極楽 退者無間地獄」の旗は長善寺(広島県竹原市)蔵の旗に使われている言葉です。このお寺さんは勿論、浄土真宗のお寺です。石山合戦の木津川沖の合戦時に従軍した黄旗組(黄巾党かよ!!と思うよね~)と言う組の藤原忠左ヱ門の使用した旗という伝承があります。内容から一向一揆の旗とされています。加賀一向一揆も諸説ありますが、「南無阿弥陀仏」と書いたムシロ旗を押し立てて一揆が攻め寄せたとも言われています。また、ただのムシロだったとも・・・ただし、本願寺の僧侶が戦国時代でやっていたことを実によく現した旗だと思い作中では採用しましたが、史実ではムシロ旗かな~と思います。)
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