第10話
「丸目殿・・・無事のお帰りおめでとうございます」
「いやいや、まだ結果が出るのは来年の話ですよ」
「しかし・・・本当に起こるのですか?」
「さぁ?」
「え?・・・我が殿を
「いえいえ、私の言葉でなく伝言なので知りませんよ」
まぁ俺の知る歴史通りならだけどね~・・・
あの後も
ゼウス曰く、「今回は自分の信者に成り立てなので大目に見るが次はない。しかし、ケジメはケジメなので奪われる痛みを知る為に仲の良い
ドンが恐怖で気を失ってしまったようで大騒ぎとなり今日は帰ってよしとなったが・・・
今度呼び出しの時はどう凌ぐか・・・
呼び出しは無く、帰って良いと言う事で博多に戻れることとなった。
序でに恵比須様の社の件もプッシュしたらOK貰えた。
紹さんたち喜ぶかな~
行きは陸路でエッチラオッチラ来たが帰りは船で送って貰った。
これぞビップ待遇と言うやつだろうが、正直脅し過ぎたか?とも思うが生き残りを賭けた戦いだったので容赦は出来なかった。
まぁ若しもの時には更なる言葉攻めを用意していたが使わずに済んだ。
残念なことに一緒に博多まで来ると言っていたお世話になった
代りにあの有名なベッキー・・・
テンションアゲアゲだね~雷神様は気さくな方で、「儂に年頃の娘がいれば是非とも婿に来て頂きたかった・・・」とか言うんだよ~確か道雪の娘ってあの有名な・・・確か弟子の嫁さんになる人なので「残念ですがご縁がありませんでした」と言いお茶を濁したよ。
いや~それにしても会ってみたかった有名人の一人であるベッキーと会えたのは行幸だったよ。
「長さん!無事に帰って来てようございました!!」
「紹さん、只今戻りました!無事に恵比須様のお社の許可頂いてきましたよ!!」
「それは有り難いのですが・・・本当に、あなたと言う御仁は・・・」
まぁ半分脅したような物かな?許可は貰ったので博多の町衆も喜ぶだろう。
あ~折角だし十日恵比寿神社の十日を盛込む策を実行しよう!!
「それで紹さん、恵比須様のお社開きは一月十日にしましょう!!」
「おや、その心は?」
笑〇かよ!!と言いたいが俺の無い知恵絞って考えた事を炸裂させてやるぞ~
「一月十日をアラビア数字で書くと110となります」
「ほう、いちいちぜろですか・・・」
「駄洒落ですが、1と1で「いい」そして、0は内が何もないので空いておりますので
「おお!良い商い!それは縁起の良い語呂合わせですな~!!」
「はい、それに正月から七日程は何方も忙しいですが、十日になれば都合も付くのでは?」
「はいはい、それはもう!」
「名付けて十日恵比寿!ナンチャッテ~」
「十日恵比寿・・・実に良いですな~」
よし、俺の会心の策だよ!!
後に十日恵比寿神社と呼ばれるお社が数年後に建立された。
奇しくも元の神社と同じ位置に出来、偶然の一致か定かではないが、神屋と名乗り商いを営む者が中心となりこの社を建立した事も一致する。
唯一つ違うのは本来1592年に創建されたがそれよりも30年と少し早まったのはご愛敬だろう。
現代も十日恵比寿は1月の八日を初えびす、九日を
さて、博多の街に来て1年が過ぎようとしていた。
貞坊と紹さんは既に財務諸表等々の複式簿記を教え始めた。
この親子はマジで天才か?
将来は商業簿記で店の財政を管理する計画を既に立てている様だ。
嶋井家も次代の大旦那である
博多の街でも少し話題となっている。
話題は何とそろばん!!
その場で取り出して計算してしまうのだからそれを見た者は驚きかもしれない。
そろばんに関しては紹さんが店の全員が覚える様にと言明したので必死に皆覚えた様で、そろばんを巧みに使いこなしている。
また、焼酎の製法を茂さんに教えたのだが、焼酎の色々な飲み方や米だけでなく色々なもので作れることを教えると研究し始めた。
焼酎はぶっちゃけ言えば今の時代は蒸留酒の日本製の物を一括りにそう呼ぶので何でも全て焼酎でOKだろう。
将来は芋とか麦とかソバとかのその他色々な焼酎を時代に魁て生み出すかもしれないがそれはまた別のお話。
そしてさらに時は経ち、意外と優秀な人間が多く1年半で全ての事を教え終わった。
そして、俺の知る歴史通りに大内氏は毛利元就に負けて滅亡した。
その後、大友家から俺に何か言ってくる事は無かったので多分大丈夫だろう。
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