第13詩「春の足音」こころの詩

 私の心に雪が降る。それはしんしんと、降り積もり心を覆い隠す。

 冷たい雪、重い雪。私は胎児のようにカラダを丸めて、暖かい春を待つ。

 どんなに厳しい冬だって必ず、春が来るって。


 私の心に雪が降る。それはしんしんと、降り積もり心を覆い隠す。

 それでも、心は冷え切らず燃え立つ炎で、雪を溶かして春に導く。

 どんなに厳しい冬だって必ず、春が来るって。


 私の心にはもう、雪は降っていない。緑が萌え、暖かな陽の光がさんさんと射し

 花たちが集まって、さわやかな風が香りを運んでくる。

 私は、背伸びをして、友の待つ場所へと駆けていく。優しい笑顔が待っている。

 どんなに厳しい冬だって必ず、春が来るって笑いあった。



 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 今のコロナ渦は、厳しい冬の時代、でも、必ず春は来ると信じて。

(コロナ禍の時に書いた詩です)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る