第12詩「花の名は」恋愛詩
深々 今宵も雪が降る
庭に咲いた 梅の花
雪の重みが気にかかる
咲いたばかりの梅の花
どうか お願い 白雪よ
やわい花を折らないで
淡い香りを消さないで
芽生えたばかりのこのつぼみ
名はなんというのでしょう
深々 今宵も雪が降る
なかなか 育たぬ このつぼみ
まぶたに浮かぶは、梅の君
どうかこのまま 育たずに
そっとしまって 白雪よ
開けてはならぬ そのつぼみ
咲いてはならない花もある
深々 今宵も雪が降る
お願い梅よ 散らないで
梅の香だけでも運んでおくれ
お傍にいられるそれだけで
つぼみは、生きていかれます
月に浮かぶは 梅の君
湖面に映るは 桜の姫よ
つぼみはそれを見るばかり
つぼみの想いは、ただひとつ
君の幸せ願うこと
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今回は平安時代の「悲恋」がテーマでした。
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