4月11日 被災時にあるといいもの

 みなさま、こんばんは。

 生きています、宮草です。


 4月8日に、質問コーナーをやってみました。みなさん、たくさんの質問ありがとうございます。


 その日の日記がこちら↓

https://kakuyomu.jp/works/16817330669421256149/episodes/16818093075162931055


 今回は、いただいた質問の中からピックアップしたものを答えたいと思います。回答が長くなるので後回しにしたものですね。


 大災害の際の対応について3つの質問をいただきましたので、答えていきたいと思います。



1.車を使わず 身一つで避難するときに持っていくべきものは?持っていって役立ったものでも持っていかなくて後悔したものでも可。


 まず前提として、災害の際に必要なものって、災害の種類や、発生した時間、場所、季節などによって変わってきます。ケースバイケースです。

 今回の私が経験したのは、地震・断水・自宅倒壊なし・季節冬という条件でしたので、それを踏まえて、書いていこうと思います。


〈災害発生初日。避難所に持っていってよかったもの〉


・飲み物


 災害発生初日は、もう、すべてストップするので。お店開いてなし、自販機みんな売り切れだし、断水で水出ないし、初日の避難所は飴ちゃん1個しかもらえなかったし。

 ちょうど私は、仕事先から差し入れで野菜ジュースをたくさんもらっていたんですよ。もう、これがあったおかげで本当に安心した。

 食べ物がなくても、飲み物があれば、1日はなんとかしのげます。


・毛布


 地震が起きたあと、避難所へ行くってなって、家の者が家から毛布を引っ張り出してきたんですよ。「これ持っていきなさい」って。「えー、こんなもの抱えて歩いていくの?」と、嫌がったんですけどね。あって正解でした。

 冬なんで、避難所も寒いんですよね。毛布抱えながら歩いていたら、「私たちも持ってくればよかったー」って声も聞きました。あと、家の匂いがついたものがそばにあると落ち着きますね(猫的発想)。 


・モバイルバッテリー


 初日に避難所にいて、一番不安だったのが、スマホの充電でした。もうね、こんなに残りのバッテリーを気にしたことはなかったです。

 初日はやっぱり不安なので、友人たちと連絡を取り合うんですよ。話していると楽、みたいな。でも、バッテリーがないと、なにもできなくなっちゃう。現代人には深刻な問題です。

 今回は停電がなかったので、次の日に家で充電できましたが、電気がなかったらツんでたなって。モバイルバッテリーはいざっていう時にあると安心します。



2. 交通•流通がとだえたときにそなえて備蓄しておくべきものと望ましい量は?備蓄して正解だったものでも不足して後悔したものでも可。


・水! 水! 水!


 断水によって、ほとんどの住民が水難民になっていました。

 「とにかく水をくれ!!」

 水がないと、なにもできないのでね。ペットボトル1ケースほど、家に置いてあったら安心すると思います。

 もちろん食べ物も、あったほうがいいと思います。今回の震災はちょうど元日だったので、冷蔵庫に食べ物はいっぱいありました。おせち食べてたって、よく聞きましたね。うちは作り置きの煮物に餅を入れて、食べてました。餅、救世主。


・水を入れる容器


 2、3日すると、給水支援が始まります。ここで必要になってくるのが、水を入れる容器です。続いて、ポリタンク難民が続出します。

 ポリタンクでなくても、なにかしら水を入れる大きめの容器を持っていたほうが、いざという時に安心です。うちは、お酒の入っていた大きいペットボトルがあったんで、それを使っていました。そのうち、兄が折りたためる袋タイプのタンクを買ってきてくれて、重宝しました。


・ビニールシート


 水と食べ物の心配がひと段落すると、続いて家の応急処置に入ります。ここで、ビニールシート難民が急増します。

 外れてしまって動かなくなった窓をふさいだり、雨漏りがしみこまないように床に敷いたり。ビニールシートをなにかと使います。

 のちに支援物資で配布されるようになりますが、数量も限られているので、あると便利です。ちなみにうちは最初の頃、納屋から引っ張り出してきた畑のマルチで代用していました。「穴あいてない……?」。



3. 行政に災害対策の避難所に備えておいてほしいものはなにか?あってよかったものでも足りなくて困ったものでも可。


 なんかねー、行政の職員も被災者なので、結局みんなてんやわんやしちゃうんだよね。「行政がなんとかしてくれるやろう」って、あんまり期待しないほうがいいというのが、個人的感想です。


・冷暖房の空調がついた大きい避難所

 とにかく、避難所の確保が一番大事ですね。ハード面をしっかりしておけば、あとはなんとかなるはず。


・トイレの使い方

 もうひとつあった。災害初日、避難所のトイレがひどいことになっていたんですよ。みんな、断水時のトイレの使い方なんて知らないからね。もしもの時、避難所の運営にかかわる人は、真っ先にトイレの使い方を周知できるように、あらかじめ対応を学んでおいたほうがいいと思いました。



 長くなってしまいました。始めにいったとおり、災害はケースバイケースなので、参考にして役に立つかはわかりません。それでも、防災を見直すきっかけになれば幸いです。






  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る