君の目に映るのは

@MFASA

私の見たもの

 私は、『魔人』だ。

異常なくらいに白く、耳は豚の耳を引き伸ばしたくらいの耳で、ニンゲンから、神様みたいに扱われる奴らと同じ形をしている。けど、目は人を殺しそうなほど冷たい目つだ。


 ニンゲンは、こんな私を嫌い、家の前や

透明でキラキラ光るところには、絵や文字が描いてあり、卵の中身、文字を書いた紙がはられていた。をまるで子供のイタズラだ。外に出たら、小さい石や、臭くてドロドロした野菜を投げつけていたり、臭い水なんかをかけられた。


 私を幼い頃から育てくれたのは、ニンゲンだ。だけどそれを殺したのもニンゲンだ。

あの人は

「魔人なんて、ただの普通の人間に、少い力を加えた人間じゃないか!」

 と私を守ってあの人は動かなくなった。あの人みたいな人がみんなニンゲンだったらいいのに。

「みんなが違うから、世界は回る」あの人はこんなことをよく言った。


 鏡で自分の容姿を見てみるとやはりあの言ったとうだ。「魔人なんて、ただの普通の人間に、少し強い力を加えた人間じゃないか!」

 この言葉で頭を痛める。

 すると、ドアが音を立てる。ドンドン

 また、どっかの誰かのイタズラだ。そう思っていると、ドアが開いた。私は、驚いた。


 ドアの前には、少しあの人に似た男が立っていた。「お前はアンリだな?」その質問に、「あぁそうだ。」と返した。

 男は、名前を『マカ』という。

 マカは、私の腕を持って、「来い」と一言言われ、家の外へ引きずりだされた。ニンゲン達は、虫みたいに集まってきた。ある人は「殺してしまえ」や「私の子供はこの悪魔によって殺されたなどと」何を言っているのか分からない。マカは、言った。「ここから逃げるぞ」と




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

君の目に映るのは @MFASA

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ