2024.2.17 悪口の本への悪口

 昨日は仕事に関する本を2冊読み終えました。仕事関連のものが多く続いている現状ですが、それもそのはず来年度から仕事内容ががらりと変わりそうで、焦り不安を紛らすために、ひとまずの精神安定剤として手を出しているのです。


 今回のは、一冊は超入門書、広く浅くといった具合でわりとスムーズに。もう一冊は、ちょっと特殊な読み方をして、後ろの方から読みました。後ろの章から前の章とかではなく、最後のページから1ページずつ溯って。

 そんな読書、初めて!キャッ


 これには事情がありまして。

 事情があった。

 事情が!


 そのもう一冊の方が、けっこう思想的に強烈だったんですね。そこで、はじめにパラパラ捲ったときにある職を見下す文言があったので、その一文がケツの方にあったはずだという記憶から辿るように遡り読みをしたのです。読まない判断をするための一文を見つけようとして、結局逆戻り一回目では見つけられずに反時計回り一周してしまったわけですね。


 その本は特定の人物を名指しで「バカ」呼ばわりしたり学歴差別の文言が何回も出てきたりと、ずいぶんと散発するイデオロギーがデコイのように本人の主張への意識を散らす本だったので、頭から読んで連続性を自分の頭の中に植え付けてしまうより、適当な読み方をしたほうが憎悪と差別意識に染まらずに済んでラッキーだったかもしれない。これは言い過ぎかな。


逆行読書というのが読書かくあるべし論においてモロ邪道な気もしなくはないですが、読んだ本を数えるうえで、頭数の肥やしになってもらえれば僕にとっては名著もそうでないものもすべて1冊なのです。毒も喰らわば?というよりは範馬勇次郎の「毒も喰らう 栄養も喰らう」なのかもしれない。

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