第41話 星の貧――もとい、賢者(3)

 ぶ厚い金属板を叩く甲高くも重々しい音とともに、船体が揺さぶられていた。

 その発生源が船内と言う異常事態に、引っ切り無しにけたたましいアラート音が鳴り響いている。


 シンは割り充てられた空き部屋で眠っていたが、寝袋の中ですぐに目を覚ます。人工重力のお陰で壁にマジックテープで固定、なんてミノムシじみた真似はしないで済んだが、床の金属に熱が奪われるので、段ボール敷きで対応していた。いわゆるホームレス・スタイルである。


 脳内の一部に集まっている極少機械群マイクロマシンは、アラート音の波長から緊急事態を読み取り、覚醒物質の生成を促した。急速にハッキリとする意識でシンは寝袋から飛び出すと、寝床の隣に雑に畳んだ宇宙服を引っ掴んで素早く袖を通す。


 宇宙真田紐ストラップでスーツから離れないように繋いだヘルメットも被った。ご丁寧に携帯端末PDAや、マルチツールのホルスターの位置が赤丸表示されている。いそいで拾って腰にまわしていると、タマさんから通信が入った。


『”おそよう”御座いますマスター、深夜作業ですよ。星のスター・オウル内に回収されていた深淵鯨の残骸が動き出しました。船外側からアンドー1号をバックアップに向かわせています。マスターは宇宙服着用後に第一格納庫へ』


 タマさんから船内データと経路が届き、視界に矢印が表示される。更にシンの中の極少機械群マイクロマシンが着用完了と現地到達までの予測時間を表示させ、おまけで寝起きの水分補給喚起も赤色表示させた。


「了解、あと1分で到着するよ」


 言うや、タマさんが返事の代わりに部屋のハッチを開いた。

 身支度を終えたシンはヘルメット内のチューブを器用にくわえて思い切り吸い込む。宇宙服後背の簡易サバイバル装置から、生ぬるい水が送り込まれた。喉を鳴らして嚥下すれば、脳内の覚醒物質よりも目が覚める気がした。

 部屋から飛び出しながら、人心地ついた頭で考える。


「……いや、なんで残骸が動いてるわけっ?!」


「サブの電脳にあたる器官でも残ってるようです。わたしにも一瞬、混線しました」


 あの死骸のような女の幻影。あれは出逢った当初の、対人会話能力の経験値がまったく入っていない艦長【0567$^0485】を思わせる無表情だった。その気付きも報告した。


「――という訳でして、いよいよ、深淵鯨が【独機会】の機械知性の成れの果てじみてきた訳ですが」


「アレが?」


 一直線のつくりの通廊だ。発見するのは、到着するよりも早い。シンの目に、ハッチをこじ開けた隙間から伸び出る図太い電気ケーブルの集合体が、触手めいてのたうっているのが見えた。


「どう見ても悪い生物ナマモノでしょっ」


 そういうのに斟酌は必要ない。シンはホルスターからマルチツールを抜くと、握把を両手でホールドした。

 一見ドリルビットの着いてない電動ドリルであるマルチツールには、新しく機器の右側に四角いブロックが増えている。宇宙海賊【アンブロジオ一家】の技師の手による新機能だった。シンが引き金を引くと、そのブロック部分からじゃりん、と金属が擦れ合う音が響いて来る。


 機器の側面にはしる排熱用スリットが、今回は音をたてて吸気を始める。それは内部で圧縮され、ブロック部分から下り落ちてきた何かを後ろから加圧した。

 勢い良く気が抜ける音、というのは発砲音と呼ぶべきだろうか。高めた空気圧はマルチツール内の物体と共に先端から飛び出した。


 それはかろうじて音の速さを超える程度だったが、本来なら飛ばない物を飛ばせると考えれば、充分な速度だ。

 現に飛翔体は存分に与えられた運動エネルギーで、うぞめくケーブルの表面に突き刺さり、音も無く深々と食い込んだ。


 ニードルガンのような特殊金属製の針ではない。真新しいメッキの光沢を放つ、なんの変哲もない金属棒だ。古来から伝えられた建材である釘、と見て相違ない。

 もちろん宇宙時代に対応し、色々とハイテクになっている。高硬度の金属板にも対応して、先端の原子数を絞り込み、鋭く、貫入し易くなっていた。更に貫入後の接合部では、最後の打ち込みエネルギーで斜め方向に枝を伸ばすように変形し、しっかりと部材に食い込むような代物まである。

 間違っても人体に刺してはいけない。


 シンのマルチツールから放たれた釘が、そう言った物騒な釘かは判然としないが、最初の一本の周りへと次々と容赦なく突き立った。たまらず、ケーブルの集合体はハッチの向こうに引っ込む。

 鋲打銃ネイルガンの威力は上々のようだ。が、ハッチに駆け寄るシンの表情は、念願の銃砲を手に入れたぞ、という雰囲気ではない。むしろ難しい顔をしていた。


「……発射の時の空気の噴出が大きすぎて手振れがひどいや。圧のチャージにも、トリガーとラグが出る。こりゃ、気安くアテには出来ないな」


 なにせ工具として何処へ持って行っても普通は咎められない、と言うのが強みである。本来なら武装としての完成度を問う方が間違いだ。

 シンは気を取り直し、ハッチのコンソールに取りついた。表示盤にはエラーの文字。内側からの衝撃で変形しているため、開閉が利かなくなっている。


 ハッチを変形させて内側に引っ込んだ深淵鯨の残骸は、内部で様子を窺っているのか、ずるずると這うような音をさせていた。

 ハッチ上部に貼られた部屋名のプレートには、貨物室ペイロード・ベイ。おそらく天井や壁面が開口し、貨物庫内のロボットアームで積み込みを行う設計だろう。


 あのケーブルの塊が機械知性の端くれだったとして、ある程度の能力を残しているのなら、そういった船内装備をハッキングして暴れ回るかも知れない。

 それは拙い。急いでタマさんに声をかけようと思った矢先には、彼女の方から連絡が来ている。おそらく立場が逆なら、同様の行動を起こすのだろう。


「現在ハッキングに対抗中ぅっ……船が古いせいで、くっ、ハンデがぁ……大きいっ?!」


 船の対電子戦ECCM能力がけして高くないのを、タマさん本体の演算能力で抑えているのだ。多少、声が上擦っていた。


「……どうでしょう、色っぽい緊迫のASMR」


 訂正、余裕らしい。シンは小さく溜息を吐くと、とりあえずのリクエストを全部乗せして告げる。


「タマさん、貨物庫内の状況を教えて。あと船内側のハッチが歪んで開かない。そっちから開ける?」


「あふんっ!?……さ、さすがにリクエストが過大で、負荷が爆上がりしましたッ……今、援軍が着きますので、現地対応でお願いしますぅッ」


「お、おぅ……」


 本当にキツイならジョークなんて言わなければ良いのに。ヤレヤレと首を振り、眉間に皺を寄せているシンのもとへと、たしたしと爪が床を引っ掻く音をさせシュープリンガーが到着した。


「拙者が!来たッ!」


 なお宇宙服もヘルメットも未着用であるし、そもそも犬用の船外活動装備が存在するのかも判らない。いつ貨物庫が開いて、外に吸い出されるかも知れないにも関わらず、彼は果敢に後ろ足で立ってコンソールに前足を押し付けた。

 管理者権限だろうか、タッチパネルまわりがエラー表示から復帰し、貨物庫内の映像も小さなものだが、コンソールに映し出される。


「むむ、こやつですな!」


 鼻をぴすぴすさせ、シュープリンガーがこちらを仰ぎ見る。

 倉庫内の映像には、確かに深淵鯨っぽいぬめる様な黒色の塊りがうぞめくのが映っていた。あれが残骸であった事を考えると、今の姿はいささか元気が良すぎるだろう。


「ともかく早いとこ無力化したいんだけど――」

 シンは口のへの字に曲げ、歪んだハッチをガタガタゆする。

「ハッチが内側から曲がっていて、開いてくれないんだ」


 なるほど、とシュープリンガーはまた鼻を鳴らした。真っ黒な目がジッとコンソールを覗いているが、実際は極少機械群マイクロマシンの仲介で、電脳化した部分へと情報が集中していた。


「管理者権限で、破損覚悟で動かせば、隙間くらいなら作れますが。問題はその後の処置ですなぁ。シン殿はアレを仕留める術を持っておられますか?存知寄りの通り、星のスター・オウルは老朽船でして。あんまり威力のある武器があっても、勢い余って、なんて事になったら目もあてられませんぞ」


 『ありったけのプラズマ・スキャッターとネイルガンで、なんとか』とは流石に答えられなかった。

 なにせ残骸とは言え、惑星間を航行しているような船殻だ。個人携帯の工具で相手取るには、スケールがまるで違う。それこそ果物ナイフで鯨を解体するようなものだった。


 シンには鯨用の解体包丁の当てが有るには有るが、それもシュープリンガーの危惧する『目もあてられない』事態になる危険性のある代物だ。作業の安全性を確保するとしたら、


「あの残骸を動かしている中枢があるらしいんだ。タマさんが言うにはサブ電脳とか、あとは神経の塊りみたいな部位。そこが判れば、仕留める術は、ある」


 そう答えたシンに、シュープリンガーは大きく口を開けて吠えるいきおいで言った。犬の表情の中では喜びに属するやつだった。


「それはまことに結構!では目標の座標は拙者が探りましょう、この鼻で!」


「鼻で?!……その、どうやって?」


 いくら犬の鼻が利くと言っても、それは地球の犬であって、宇宙全般で”犬”と共通の翻訳をされる似たような生物群が、同じような特性を持っているとは断言出来ない。ちょっと不安に駆られるシンだった。


「拙者の鼻の嗅覚細胞は極少機械群マイクロマシン処理した強化細胞に置き換わっておりましてな、サメが生体電気を見る様に、電磁波を脳内でマッピング出来るのです。サブ電脳のような機器なら電波を発しているでしょうから、それを感知して見せましょう」


「おぉっ、そりゃ凄い!」


 手の平を返して回転させる勢いのシン。

 シュープリンガーは中空を見つめると、しきりに鼻をひくつかせ始めた。首を右へ左へ巡らせて、やがて壁の向こうの貨物庫の一点を見定める。


「!……電波を発している器官を特定しましたぞ。座標データを渡しますので、手をこちらへっ!」


 レーザー通信でもするのだろうか。シンは義体化はしていないので、レーザー受信器は無い。言われるがままに、何をするのかと手の平を見せる。

 ふにょ、と肉球が押し付けられた。お手、だった。

 割と緊迫の事態のなか、絵面的には限りなくシュールであったが、関節等の肌の薄い箇所同士でマイクロマシンがデータを交換する。


 シンの脳裏に貨物庫内の空間座標と光景が映し出された。貨物庫はだだだっ広い直方体で、差し渡しはテラ標準単位で30mはありそうだ。その奥まった地点に黒く濡れ光る船殻と、そこから飛び出したケーブルの塊りがうぞめいている。さらに壁際のロボットアームにケーブルを巻きつかせ、タマさんと目に見えない操作権の奪い合いを続けていた。そしてシュープリンガーの嗅覚(?)はその船殻の奥深くに、電波を発する光点を捉えている。


 そう人間の頭で認識したところで、唐突に視界の端でカウントダウンが始まった。

 シンの視覚器官では目標を追い続けられない。カウントダウンは彼の中のマイクロマシンが演算に集中し、目標を予測で追い続けられる限界時間だった。


「ッ!……突入するッ」


 20秒。その数値の短さを理解した瞬間、シンは駆け出していた。


「御武運をッ!!」


 見送るシュープリンガーの隣りを走り抜け、彼がガタつくハッチに動くようにと指示を出し、どうにかこじ開けた隙間へと飛び込む。


 貨物庫に着地するなり、マルチツールの握把の脇に付いているスイッチを押し込む。ロックが外れて90度に折れると、全体が一直線の工具になった。それからホルスターに目もやらずに流体金属剣を抜くと、懐中電灯のようなそれをマルチツールの先端に押し込んだ。

 視界の隅にマルチツールからの進捗が並んゆく。


『金属原子、励起開始』


 マルチツールのバッテリーから電力が供給され、工具全体に光のラインがはしった。


『プラズマカートリッジ、装填準備』


 かちん、と軽やかな音をさせてT字の手動装填バーが握把のすぐ上に飛び出す。


『 Ready to pull the trigger 』


 指を掛けて装填バーを引くと、プラズマ・スキャッター用のカートリッジがマルチツール内のチャンバーへ送り込まれた。プラズマ化寸前で封入された特殊ガスに最後の電磁波が照射され、停止させられていた電離が起こる。と同時に、励起した流体金属がマルチツールから噴き出した。


 それは瞬時にシンの身の丈を超えて伸長し、先端を三角に切った薄金の板を形成する。

 見る者を圧倒せずにはおれない巨剣。だが、真横から見ればその厚みは刃先で金属原子数個分。薄い=鋭すぎる剣身を、高温高圧のプラズマが包んで形状を維持している。 


『 Ready : Ray-Xambar《ライザンバー》 』


 極少機械群マイクロマシンからシーケンス終了が伝達される。

 ここで、残り15秒。イベント進行だろうが、バンク映像だろうが、時間は進んでいる。

 ちょうど、高エネルギーのプラズマに深淵鯨の残骸が気付いた。何本ものケーブルが鎌首をもたげる様にこっちを向いた。


 あるいは映像情報を得る器官は残っておらず、エネルギーそのものに反応したのかも。シンが思考に向けられた時間は僅かだった。そのケーブルたちがヘビや触腕のように、たわめた力を解放して凄まじい速度で襲い掛かって来た。


 多数の黒点が一斉に自分へ向かって飛来している。シンの視界にはそのように見えている。

 一瞬、その下を走り抜ければ、という考えが浮かんだが、あれはあくまで先端であり、本体までケーブルが繋がっているのだから、次の瞬間には落ちて来るケーブルに潰されると気付く。


 電気ケーブルと言えば一言で済むような代物ではあるが、現物は見ると子供の腕ほどの太さがある。内部は金属線を用途ごとに樹脂でコーティングした物を束ね合わせ、その上から更に分厚いコーティングを施した物だ。

 とてつもなく、重かった。


 そんなモノに上から落ちて来られた日には、たちまち現場宇宙猫案件だ。その手の安全教育なら隔壁一枚下は地獄な宇宙生活者の習いとして、ジャングルに島流しされていた頃、嫌と言うほど教育されてきたシンである。


「……安全確認ヨシ、じゃねぇええぇぇぇぇぇぇッ」


 渾身のフルスイングであった。自棄になった訳ではないが、得物にはリーチも切れ味も備わっているのだ。横一文字に振り抜けば、どうせこちらを狙って飛んでくるケーブルの、ちょうど良いタイミングの一つや二つは狙える。

 後は若い動体視力に極少機械群マイクロマシンのちょっとした補助で、一振り三首級なんて何かの売り文句めいた成果を得られた。


 プラズマがケーブル表面のコーティングごと瞬時に溶断、密度のある樹脂が音を吸収しながら斬り飛ばされてゆく。切れ端が落着し、高く跳ね上がっては壁やら床やらにぶつかり、重々しい音をたてた。

 もちろん戦闘用の義体等とは比べれば、微々たる戦果だ。まだ討ち洩らしたケーブル触腕が次々と飛来した。こうなるともう剣の技術もへったくそも無い。柄を長く延ばす新機能も忘れ、短く持ったら、素早く振り抜いてはまた斬り返す。


「ゲット・セット!ライッ!ザンっ!バァー!!」


 この流体金属剣を与えたミトが見たら、噴き出すくらいに雑な使いっぷりで三閃。景気付けに武器のモード名なんかも口走っている。きっと本来なら一太刀で全て斬り伏せ、爆発を背にするようなシーンで口にするべきなのだが、例によって宇宙観が違うので仕方ない。


 ブツ切りにされたケーブルがドコドコと音をたてて転がってゆき、ひとしきり目の前がキレイになったところで、残り時間は10秒を割り込んでいた。

 もう時間はないと感じるか、まだ時間はあると受け取るか。


 しかし、最終目標である深淵鯨の残骸の中に点けられたマーカーの輝点は、予定時間より早く光を失いつつある。触腕乱舞のための蠢動で内部の状況が予測より大きく変動しているのだろう。

 拙いと焦るより、足が先に出た。


「――どうせっ、懐に飛び込むまでは予定通りだッ!」


 自棄にはなっていない、たぶん。

 詰め寄るまでに五秒を切った。輝点はますます弱まってゆく。


「見えなくなる前に、見える様に――」


 言うやシンは駆け寄る勢いのままに、大剣を袈裟懸けに振り降ろす。ゴム毬を殴り付けたようなくぐもった音をさせ、黒々とした残骸に刃が割り入った。そして即座に手首を少し返し、刃に斜度をつけると、両刃の背を活かして切り上げる。


 残骸に鋭いV字の切り欠けが生じた。露わになった内側は砕けた何かの果実のように、どす赤かった。それを血肉とするなら、深淵鯨は大半の生物と同様の成分で構成されている事になるが、むしろ黒い外殻の中にあって目に毒なくらいに鮮やかな赤は、どうにも同じタンパク質とは思えない。

 そして赤い物質の中にマーカーの輝点があった。


「見付け……た?!」


 目標を目視確認してシンは戸惑いを覚えた。追跡可能な時間が尽き、マーカーが消失する。そしてその位置には、白い腕が生えていた。赤い土の中から突き出されたような生白い手は、助けを求める様に手の平を広げている。


『それです!』

 シンの戸惑いを蹴り飛ばすように、タマさんから通信が入る。

『深淵鯨のサブ電脳!細切れにした自動人形躯体の神経系を乗っ取っているんです!』


 どうやら人間が埋まっている訳じゃないらしい。いや、そもそも、そんな事がある筈もない。

 シンはこの時ばかりは自分の正常化バイアスに従い、無心になって刃を振り降ろした。


 かくして深淵鯨の残骸は今度こそ、完全に停止した。遅まきながら貨物庫にナイトキャップにワンピースの寝巻姿のレオナルドが到着し、

「え?もう解剖始めてるの?」

 などとボケた事を口にしてシュープリンガーに窘められる一幕もあったが、その日の航行中の椿事は、ようやく収束したようだった。

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