第3話

異世界神が、自らの出自を語る。

それは、異世界転移もしくは異世界転生を、意味する。




 キタワァ━━━━(n'∀')η━━━━━━ !!!!




 やったꉂꉂ(ˊᗜˋ*)♪♪



と、歓喜する茶仁。



 茶仁は、四捨五入すれば齢60になるのに、なろう小説が大好きであった。異世界転移物や転生ものは、大好物である。



 目の前の神は、どう見ても神!!であるし元々、茶仁は日本神話の神代編マニアであり日本の神も、在ると確信していた。



 しかも、日本国産み神話を心から愛しており、イザナミ神にマジで萌えているという、

イザナミ神至上主義者なのだ。

そこは、今でも変わっていないし、たぶん、これからも変わらないだろう。いささか……常識外れではあるが茶仁は本当に黄泉津大神イザナミ神を愛している、世間からみれば、変わり者であった。



 元々、茶仁は、広義的な神に肯定的であり神は在ると思っている。だだ、信仰とは別のベクトルで、唯一絶対なる神もたしかに在るし、多神教の神も在ると思っている。

 



 しかし、信仰までは、いってない。

 茶仁の家は、先祖代々の仏教徒。

 茶仁も、信仰を聞かれれば仏教徒と答えてきた、無難に。



 しかし、ここにきて、異世界の神ではあるが目の前に顕現している。感動すら覚える。



 ここで、神が、備前焼っぽい大きな湯呑みを、茶仁に勧めた。渋い焦げ茶地に、窯変が真ん中に入った、地味に高そうな湯呑みだ。



「まあ、お茶を一服、落ち着きなよ」


 茶仁は、勧められるがままに茶を喫した。



 思わず、刮目してしまった。

 普通のお茶よりもぬるい。



 が!!!しかし!!!!?



 旨味が、凄まじい。

 びっくりである。一瞬、某( ゜д ゜)ンマ

な調味料が、ひっそりと混ぜてあるのか!?

と疑ったが、すぐに違うと!!とわかった。

もっとうまみが深いのだ。

その後に、お茶の颯味と香気が、鼻腔を颯颯とふきぬけるのだ。


 そうだ- ̗̀ 💡 ̖́-

 お茶の旨味??テアニンだあああ。

 そういえば、生前、記事か何かで読んだ事が、雑学知識の片すみにあった。




「神よ…………。

 コレが、世にいう玉露か??」



 んふ♪♪



と、笑む、神。



「呑んでみたかったろ??茶仁?

 玉露を。

 なんと、グラム 3000円オーバーの玉露」



 と、さらに笑みを深める。




「甘やかしちゃうぞー♪♪茶仁ww」




 (-∀-`;)ありゃー💦



 沼るぞ??神よ??



「ンホン♪♪」



 と、茶仁が咳払いをする。



「ところで、神よ。貴方が異世界の神なの

 は、わかった。それで?わしに何を??

 望む?」



 神は、首を横に、二度振った。



「今のところは、特に何も」



 神が、玉露をすする。



 茶仁も、玉露を啜る。



 美味い。

 めちゃくちゃに、美味い。




「それでは、転移なり転生なり、した後

 で、わしはどう動けばいい」



 神は、言った。



「好きに動けば良い」



と。



 困った。そういうのが一番困るのだ。

 そういうのに限って、好きに動くと……

あーだ、こーだ、というものである。

 誰にでも、一つや三十、身に覚えがある

はずだw

























 





 



 



 





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仁義ない義侠心もない新世界の黒社会で名付け親となり神様を愉しませよう♪♪ 煙草のわかば @wacabatabaco

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