第4話 ひめさまと守護聖霊と...

『ひーまー』


愛しの龍がお出かけして今わたしは1人である。護衛にといつもの様に数ある中の一体である守護聖霊をおいて


『ねえ、あなたも暇じゃない?』


『...。』


『もうっ!龍のおバカ』


そんなわたしを見ていたのか守護聖霊はわたしの近くに来てスリスリゴロゴロし始めた。


『えっ?どうしたの??』


『.....ゴロゴロ』スリスリ


『わたしを心配してくれたの?』


『...キューンキューン』スリスリ


『ありがとう。見た目は怖いのにあなたって優しいのね。飼い主が優しいから似てるのかな?えへへ♪』ナデナデ


わたしは守護聖霊にそう言って撫でていた。見た目は本当に怖い感じの...ネコ?いやなんて言うだっけ...トラ!そう!トラ!そのトラに似た守護聖霊はわたしを心配して隣に来たのだ。飼い主に似て本当に優しくて良い子だなって。そんな風には思ってると玄関が開く音がした。これは間違いなくわたしの愛しい人だ。わたしはすかさず部屋の扉の前で待っていた


『ただいま...。姫様、いい子にしてました?姫さ...うわっ!』


『龍!おかえりなさい!!』ぎゅーっ


『姫様、急に危ないですよ?お怪我はありませんか?』ナデナデ


『だって寂しかったんだもん!うん!大丈夫!!龍がちゃんと受け止めてくれたから♪』


『それは良かった』ニコッ


わたしは嬉しさのあまり愛しい人...龍に飛びついてしまった。龍は自分よりも最優先にわたしの心配をしてくれた。そしてわたしは笑顔で大丈夫と答えた。安心したのか龍も笑顔で返してくれた。龍の笑顔は滅多に見れないので見れる日はラッキーである。これはいいモノを見た。


『そういえば姫様?』


『なぁに?』


『私の守護聖霊怖くなかったですか?見た目がアレなので』


『今日の子は全然怖くなかったよ?寧ろ優しかったかな』


『ホッ...それなら良かった。こいつ見た目が怖いから』


『この子見た目で損しちゃってるもんね。わたしは好きだよ』


『...。』スリスリ


『えへへ♪よーしよし』ナデナデ


『いつの間に仲良くなって...。』


『龍?ヤキモチ妬いた?』


『べ、べつにヤキモチなんて...//////』


『大丈夫。わたしは龍だけのものだよ〜♪』ナデナデ


『くぅっ...祈織、あとで覚えておいて////』


『は〜い♡』


これはわたしと守護聖霊と...愛しい人のある日のお話。

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