第4話 視えると主張する子

実際霊感で困ったことは結構ある。

そのうちの一つを先に話そう。

まず、筆者は霊感で困ったことがあってもそれを友達とか学校の先生とかには話せない環境だった。

話をしたら

[ちょっと頭のおかしい子]

という認識になるからだ。


小学校の頃に自分は視えるの!と言っている同級生がいた

その子は何もいない所を見て怖がったり、体育館や図書館とかは怖いからと授業関係なく逃げ回っていたり

そういう視え方もあるのかな、と思いながらも自分も視えるとは言わなかった。

言わなかったのは視えるという同級生に対して先生が何度も


「そんな漫画みたいなことあるわけないでしょ、嘘をついたらダメよ。」


としょっちゅう怒られていたからだ。

その子は一貫して視えると何度も言っていたが

先生も同級生も話をたいして聞かなくなったからか

学年が上がる頃にはそんなことを言うのをやめていた。


その後別の中学に行った同級生と会う機会があり何気なくその頃の話題を振ったら


「いや、マジ黒歴史だからやめて?視えるとかイタい子ぶりたかったんだって!」


とけらけらと笑っていた。

それを聞いて

あぁ、やっぱり視えなかったんだって妙に納得

今は連絡取ってないから知らないけどきっとこの話はその同級生からしたら黒歴史のままなのだろう。


私にとっては日常なんだけどな。

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