第2話【修羅道】の覚醒2

あらすじ【EXジョブ修羅を獲得しました】

「待て待てジョブ?スキル?発現したの?俺に?」

「狼狽えすぎじゃあねえか?兄貴?」

「いやいやでも待て俺はトラッシュのはずでジョブもスキルもないはずなんだ天授の儀で俺はジョブがなかったはず、、、てか誰に喋ってんの俺?」

「俺しかいねぇでしょ兄貴」

「ゴブリンが喋ってる〜〜〜〜〜!」

声の正体はまさかのゴブリンであった。

「兄貴俺はゴブリンじゃなくて邪鬼って言うんですよあんなスカポンと一緒にしないで下さい。」

「でもお前冷蔵庫に押し潰されてたじゃん。」

「影移動の着地にミスってしまっていやいやお恥ずかしい。」

このバカゴブリンは置いといて一旦敵意もなさそうだしさっきのボードを確認するか。

「ステータス」

名 前

大空 帝

レベル

ステータス

A100

D100

M100

S100

L100

ジョブ

【修羅】

六道輪廻にまつわる1つのジョブであり■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

スキル

【絆の儀】

モンスターを自身の配下にすることが可能、ただし亜種や異形、レア等のモンスターに限る。

加えて自在に呼び出し可能。

【絆ブースト】LV1

配下のスキルやステータスを自身に反映する事が可能スキルのレベルに応じて対象数や反映効果を増やすことが可能(1/10)現状:スキルのみ

【影移動】LV1

自身の視認可能な範囲までの影に移動することが可能LVに応じて範囲が広がる。

配下

邪鬼

「なんか色々わからんなジョブなんで■まみれだし」

「兄貴俺も見て下さいよ。」

「そんなんできねぇだろ」

「ものは試しですよ」

「よく喋るなゴブリンのくせに」

「だから俺はゴブリンじゃないですって」

「わかったうるさいなやってみるから待っとけ」

とは言ったもののどうやってやるんだよ配下の欄に邪気って書いてあるから押してみる。

種族

邪気(亜種)

名前

■■■■

レベル

ステータス

A70

D30

M50

S120

L30

ジョブ

【影法師】

影に潜み死角から強烈な一撃を放ち相手を葬る。

暗殺者の変異ジョブである。

スキル

【影移動】

上記と以下同文

【剣術】

剣に対しての向上効果をもたらす

「どうですか?俺の強さは?」

「ようわからん」

「兄貴〜俺らこれから一心同体なんですよ。そんな調子でいいんですかい?」

「しらんがな」

そんな話をしていると

【警報、警報、工場地帯にてイレギュラーが発生しました周囲にお住まいの方は避難をお願いします。】

「イレギュラーってお前の事じゃないの?」

「そうなんですかね?よくわからないですね」

すると工場からバコーン!とものすごい物音が聞こえた。

「また冷蔵庫に誰か押しつぶされたか〜」

「兄貴それはもう忘れて下さいよ!とりあえず警報だけで誰も来ないんで見に行きましょうよ」

「馬鹿かお前とりあえず避難だろ俺のレベル1だぞ」

「スピード以外自分より強いじゃないですか俺わかりましたよ〜武器でしょ武器がないから弱腰なんですねちょっと待って下さいよ〜」

そう言いながら腰の布切れに手を突っ込み弄る。

「お前いきなり何してんだよ汚ねぇ」

「あったあったこれですよこれ」

邪鬼が股間から出したのは小さな小刀であった。

「妖刀 尺刀(シャクト) です効果は長さが変わるだけなんですけど丈夫でいいんですよね〜」

「妖刀って言っちゃてんじゃんおっかなくて使えないよしかもなんでそんなん持ってんだよ。」

「落ちてたんで拾ったっすこれが自分の尻にフィットしててよっかたんですけど兄貴の為に捧げさして下さいっす」

「まじで汚ねぇほんとにいらん」

「そう言わずに受けっとて下さいよ」

そんないるいらんの問答をしていると背後から1体の巨漢の顔面豚、そうオークが来た。

「ぎゅるりゅぅぅぅう!」

手には槍を持ち口からは信じられないほどの唾がたれている。

「これはやばいですねちょっと格上かもしれないです」

「そうだな」

「さっきは見に行こうと言ったのは撤回するんで逃げましょう兄貴」

「戦略的撤退だな」

そんな事を言っていると工場の中から

「お母さんーーー助けてよーーー」

という女の子の声が聞こえる。

「困ったな」

「何言ってんですか逃げないと」

「逃げれないじゃないかこの状況であの子を放置するのか?」

「俺はあのガキよりも兄貴の命の方が大切なんであえて答えます。逃げるべきです。」

脳裏にテレビで見た剣聖の発言がよぎる

【困っている人、命を救える人が手の範囲にいるなら僕は自身の力が戦闘系でなくても脳内をフル動員させて救おうとしますよそれがたまたま僕の場合は剣聖だったという事です】

「おい邪鬼俺のジョブはなんだ戦える戦闘系か?」

「よくわからないですけど修羅なんでしょ多分戦えますよ」

「じゃあ助けようか脳内細胞総動員で」

「まぁ兄貴が言うのであれば弟子の俺は逃げれないですよね」

さぁ初戦闘の始まりだ!




3話へ続く






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