亜種の王

@keimei99

第1話【修羅道】の覚醒1

どうもはじめまして自分は大空 帝(おおぞら みかど)といいます現在15歳の高校1年生です血液型はA型で10歳の時の夢は「冒険者になること」ですが万人が15歳の時に授かるものジョブとスキルが発現しなかった世界で唯一のトラッシュ(能力未保持者)でもあります。

ジョブは大きく分けて3つ

攻撃、支援、生活に分類されているがそのどこにも自分は所属しておらず途方に暮れています。

ですがこの世界の決まりで中学を卒業すれば世界中の能力保持者は【魔物対策機構SWORD】が運営している高校兼冒険者ギルドが合併された【御剣学園】の入学が決定されている。

この御剣学園は世界改変大戦の発端の国である日本にあり福岡に【魔術御剣学園】東京に【戦士御剣学園】大阪に【生活御剣学園】愛知に【支援御剣学園】といった風に分かれていて現在私事大空 帝はどこの学園に配置されるかの通知書待ちであった。

「これほんとにどうなるの俺の配置」

「知らないわよ母さんが一番困ってるのに」

この人は私の母で大空 理歌(おおぞら りか)ジョブである料理人でスキルは調理LV10を所有している大空食堂の社長をしている。

「何か間違えて魔術か戦士にならないかなぁ〜」

「バカねあり得る訳ないじゃないトラッシュなのに」

「親が子供にトラッシュなんて言わないで悲しくなるじゃん。」

「通知書まだ来ないんだから日課の奴やってこれば?」

「じゃあそうさせてもらおうかな。通知書来てもまだ開けないでね!」

「わかったから早く行っておいで」

日課とは、10歳の頃にテレビでやっていた【密着取材!剣聖の1日】を見て自身が【俺も剣聖になる!】と言ってからテレビでやっていた剣聖のトレーニングを行い始めた。

体幹トレーニングを行い柔軟性を養うストレッチ、精神トレーニングを兼ねたランニングを5年間休まずにやってきた雨の日は食堂の階段ダッシュを行い、剣聖になるべく研鑽を積んできた、だが努力もあえなく塵とかしてしまった、今さら5年やってきた日課をやらないわけにもいかず現在走っている訳だがルートは近くの工場地帯を走っている訳だがするとガシャンと大きな物音が聞こえた、何事と思い物音がした方に向かうと黒いゴブリンが業務用の冷蔵庫の下敷きになっており動けずにいた。

「どういう状況なの?意味がわからん、しかも黒いゴブリンなんてモンスター大全にも載ってなかったし」

そんな事を考えている現在も黒いゴブリンは冷蔵庫の下でグギャグギャともがいている。

そんなゴブリンを見ていた自分は何を考えたかは今でもわからないが救ってやりたいと思った。

ジョブ発表でジョブを受け取れなかった自分はそれ以降周りからも蔑まれ嘲笑われてきた、今の黒いゴブリンは絶望的な状況でも諦めずまだ生きてやるという気概を多分感じた、だから助けようとしたんだと思う。

「何してんだよお前どんくさいな!どういう状況だよ」

「グギャ」

「助けられる側が嫌そうな顔をすんな」

黒いゴブリンが押しつぶされている冷蔵庫を全力で押すがびくともしない。

「なんかないのか?」

工場地帯だから何かしらあると思い見渡す、すると近くに鍵付きのフォークリフトが放置されていた。

「あれしかないよな。どこの企業さんのフォークリフトか存じませんがお借りします!絶対に返します。」

そう言ってスマホで操作方法を調べ乗り込む。

「ゴブリン!一か八かだが俺を信じろ!」

「グギャグギャグギャグギャ」

待て待てと言わんばかりのジェスチャーを行うゴブリンであったがなりふり構わず突っ込んだ、どこーん!と爆発音ばりの音が辺りに響き冷蔵庫を動かす事に成功した。

「どうだボッチ兄弟生きながらえへた感想は」

「グギャ」

するといきなり目の前に液晶のようなものが現れた。

【おめでとうございます。ジョブクエスト『魔物の救世主』の達成を確認しました。ワールドジョブコード『修羅王への道』が発生しました。

プレイヤー名:大空 帝

ジョブ修羅を獲得

EXスキル絆の儀を獲得、邪鬼(亜種)との絆を結びました。

加えてEX絆ブーストを獲得しました。

加えて絆ブーストにより邪鬼のスキル影移動を獲得しました。】

あれどういうこと?



2話に続く!

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