第8話:こんな時間も必要。

俺が夜の仕事から帰ると永遠とわのバイクが止まっていたから俺より

先に仕事を終えたんだろう。


ちなみに永遠の所有車は「カワサキの真っ黒なZ H2」

永遠のために、グッドナイトのためにあるような,バイク。


「ただいま」


「お帰り留判るぱん・・・遅かったね」


「ちょっとな・・・」


「こんなに遅くまで・・・最近手間取ってない?」


「そういう時もあるさ・・・」

「そうだ、あのな・・・いやいいわ・・・」


「なに?言いかけておいて辞めるの?」

「私になんでも言ってよ・・・彼女に隠し事は嫌だよ」


「隠し事なんかじゃないけど」


「あのさ、杜守もりす、弟が世話してる彩葉って子とのことだけど」


「なんか、やっかいなことに巻き込まれてるって言ってたね」

「私、ふたりが監禁されてるマンションに様子を見に行ったよ」


「え?ウソ、聞いてないけど」


「うん・・・まあたいしたことじゃないと思ったから」

「今んところ心配なさそうだったしね」


「行くなら言ってくれりゃよかったのに・・・」

「言ったら一緒に行ってた?」


「行ってない・・・俺は人の家の覗きはやらないから」

「それに誰kが動いて弟と官女のことが他にバレる恐れがなくもないからな」


「ごめんね、勝手に行っちゃて・・・ちょっと気になったから」

「あのふたりに何か気がかりなことがあるの?」


「うん・・まあ大学のことだけやってる分についちゃ心配はないんだけど

裏でブラック企業が関わってるとなるとな」


「前にも言ったように弟が預かってる彩葉って子の所有権はクライム・

グローバルってブラック企業が持ってるらしい」


「大学の教授の考えも弟の考えも俺の考えもおそらく一致してると思う

んだが、今後、もしかして彩葉の誘拐ってことがありうるかもしれない

ってことだよ」


「うん・・・それはあるかもね」


「永遠もそう思うか?」


「だからね、いくらふたりを隔離したっていずれはバレるっしょ?」


「もしだ、もしそんなことになったら・・・まだ分かんないけどさ」

「杜守に万が一ことがあったら、弟の命の関わるかもしれないだろ?」

それはマズいよな」

「だけど、それが決行されないかもしれないし決行されないかもしれない」


ことが起こってみないとこっちは勝手に動けない」

「もしそうなった場合が俺ひとりじゃ心もとない」


「そこで永遠にも手伝って欲しいんだ」

「弟が関わった案件だから金にはならない・・・それでもいいなら

手伝ってくれないか?グッドナイトとして」


「なに言ってんの?・・・私の彼氏の可愛い弟のピンチでしょ」

「私が黙って指咥えて見てるわけないじゃん」


「そう言うと思ったわ・・・すまんな」


「それよりも〜・・・杜守もりすもいないし・・・大きな声出しても大丈夫だし・・・

ね、いいでしょ?」


「そうだな・・・ホテル代浮くしな」


「今夜は留判るぱんの心をぜ〜んぶ盗んじゃおっかな?」


「あまい!!俺だって夜は強いんだぜ、そう簡単には盗ませねえよ」


つづく。


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