第4話 まさか、また会えるとは
「、、、あれ?」
そのとき俺は、気を失っていたようだ。
俺の名はAIS。つい昨日、10年前にタイムスリップして、殺人現場に遭遇しちまったただの幼稚園児。これでもまあ自分で言えるくらいは頭は冴えている方だと思う。どうやらこのマンホールは、落ちなきゃ入れねえらしい。HAKI、あいつには悪いけど、もう一度こっち(過去)にこれたんで、1人で進ませてもらうぜ。あいつなら分かるはずだしな。昨日HAKIから聞いた話通りなら、母親の事件でRANは今HAKIの家にいる。実際RANはそれから被害を受けていないし、RANが狙われることは無さそうだな。とりあえず俺は、さっさと手がかりを見つけねえとな。現代ではRANが待ってんだし。「蓮くん!?」後ろから声がした。RANだった。悲しい顔をした、まだ幼いRAN。こっち(過去)にきても、もう会うつもりなんてなかったのに。俺はこいつの母親を守れなかった。犯人を取り逃してしまった。そのせいでRANは10年間悪夢を見てきたはずだ。そんなRANに会う資格なんて、俺にはないと思ったから。けど、HAKI。これは偶然だぜ?これくらいは、許してくれよな。まさか、また君に会えるとはな。
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