7.決まってるじゃない、食べるわよ

 食べ始めてから三人の勢いは凄いもので、やはり食欲の女神三姉妹にしたほうが良さそうだった、ベルから貰ったものを持って部屋に移動してから、隠してた牛丼も用意して食べるとしますかね。


「いただきます」


「やっぱりご主人様隠してましたね…」


 声の方を見ると三人が牛丼を凝視して立っている、

 はい…みんなの分作りました。


「ご主人様が隠したりするのが悪いんですよ」


「羽太弥が誤魔化したりするから大変になるのよ」


「私は、気付かないふりしようと思ったけど、あまりにもおいしそうで」


 三人が色々と言ってるけど食欲の女神じゃなくて悪魔だったかもしれない。

 食事も終ったので、この魔法入門をしっかりと読んで勉強をしてみよう、魔法文字自体が分かればさほど難しく無さそうだった、最初に自分の中の魔力を認識できれば魔法自体は術者本人のしっかりしたイメージで魔法は発動すると、魔法文字自体が分かるようになれば魔法は簡単そうだがイメージが漫画やアニメの魔法しか無いが後少しの所まできてるのでこのまま練習を続けてみれば上手く使える様になるかもな、これからあしたの屋台販売の材料の順日にはいるか量は多く作っても、キッチンカーに保管しておけば悪くなる事はないようだし量は多くても良いな食欲の悪魔三姉妹は、リンの部屋に居るみたいだから一人でキッチンカーに移動して準備に励もう。

 誰からも邪魔されないから一人で作業をしていたら思った以上に出来てしまった、まぁ保管していれば悪くならないらしいから売れ方にもよるが当分は作業をしなくても良さそうだが、同じ材料の仕込みをして飽きたかから別の料理を作ってみようと思うから、食欲の悪魔三姉妹は肉も好きそうだったからハンバーグを大量に仕込んでパテを作ってみようかハンバーグなら使い道はある程度有るからな便利な事にこのキッチンカーいろんな道具があるから機械を使えばすぐに数を揃えられそうだからな、のんびりやれば良い気晴らしになるかな。


「ご主人様ここに居ますか?」


「居ませんよ」


「居るじゃないですか」


「どうしたんだリン」


「どうしたもなにも、ご主人様全然部屋に帰ってこないから探しに来たんですよ」


 どうやら材料が無限に出てくるものだから作業に没頭し過ぎて結構時間がたっていたようだった。


「ご主人様お腹空いたんで何か作って下さいなのですよ」


 リンは、お腹が空いたから探しに来たようだ丁度いいし大量にあるハンバーグを使うことにしよう。


「それならハンバーグにするからキャンピングカーに戻るとするか」


 リンと一緒にキャンピングカーに戻ってみればロゼッタにベルの二人もまだ居たようだったが暇なのかな。


「二人共まだ居たんだな」


「なに居たら悪いの」


「いや、二人共いそがしくないのかなって思ってさ」


「今の所そこまでいそがしくないのよ、何か大きな出来事とか起きない限りはね」


 そんなふうにベルが答えてくれてるので色々と聞いてみながら、皆で食べるご飯を用意しようと思う。


「大きな事って何があるの」


「一番は国と国の戦争が起きた時が忙しくなるけど今は無いからね」


「戦争なら、勇者一行が召喚されて戦争の道具として奴隷にされて使われるってロゼッタおねちゃんが言ってたからもう始まるんじゃないの」


「勇者一行が戦争に使われる事は無いと思うよ私が、せっかく異世界に呼んだんだから楽しんでもらわないと思って奴隷契約が出来ないようにしておいたから、勇者一行も、城から逃げ出そうとしてるみたいだから、戦争どころじゃ無いと思うよ、王様も当てが外れて慌てて怒ってるみたいだけど」


「そうだったのか、なら異世界に来て酷い目にあったのはわけも分からず城から追い出された俺だけだったのか」


「やっぱり、まだ怒ってるよね、怒ってないって言ってたけど確実に根に持ってるよね」


「ただふと思い出しただけで、怒ってないって今はどんな風にすごそうか楽しみにしてるしね」


 そう言ってみたが、ベルはまだスッキリとした表情はしてなかったから、今後は何か困った時はこのネタを使ってお願いしてみようかなと考えていたら勘付かれたのか


「何か良からぬ事考えてるでしょ」


 これ以上なにか勘繰られたら困るから食べ物の力を利用しようと出来たハンバーグにデミグラスソースをかけてそれをみんなの前に出す事で誤魔化すことに成功だ、やっぱり料理は偉大だ。


「ご主人様、美味しそうな香りがしますけどコレがハンバーグなのですか」


「そうだぞデミグラスソースがかかったハンバーグだ」


 三人共料理に釘付けになっていた、今日はお代わりを要求されても大丈夫なくらい材料が有るから安心だ


「それじゃ食べようか、いただきます」


三人の食べる勢いが凄いけど、作ったストック無くならないよな


「ご主人様美味しいなのです」


「羽太弥今回のも本当に美味しわよ」


「私、何でこんなに美味しもの知らなかったのかしら」


「そう言えばさ、ロゼッタおねちゃんにベルおねちゃんは最近こっちに暇だから居るみたいだけどさこっちに居ることで何か影響とか無いの?」


「それこそ、羽太弥みたいに異世界から来てる人となら問題ないけど、産まれてからずっとこっちで生活してる人と関わるのは控えてるけどね」


「あれ、リンはこっちで生活してた人だよねそれは良いの?」


「ご主人様もしかして私なにか問題でも起こしましたか」


「リンちゃんは、問題無いわよもうね羽太弥と関わって私の妹みたいなものだしね」


「そうよ私にも妹に弟まで出来たみたいなものだしね」


「リンは女神から妹扱いされてるだね、そんなに遠い所に行ってしまったんだね」


「ご主人様私は遠くになんて行きませんよずっとご主人様の近くに居るなのです」


予め、多めに作っておいた予備ももう出してるのに、食べる勢いが落ちていかないのが凄いな。


「まだ、食べるのか?」


「決まってるじゃない食べるわよ」

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