8.屋台の料理も美味しいなのです

 永遠に続くかと思われた調理を終えてやっと部屋に帰って来たけど、明日から屋台販売を開始するんだよな何だか初めて自分のキッチンカーで販売をした時想い出すな、最初は人がなかなか買いに来てくれないから暇してたりしてたけど少しづつ売れ始めて固定客がついて売れるようになってからの忙しさは大変だったが、楽しくもあったからなこっちでもそんな感じになるのか不安だけど、異世界で初めてたい焼きを販売店するんだからわくわくするな。


「何だか眠気が無くなってきたから、魔法の練習をするか」


 魔法は、イメージだからそこを気お付けてやらないとなベルから貰った魔法銃も使いこなせる様にしないと異世界なんだから何があるか分からないしなまぁ、いざとなったら結界を使って守れば良いけどな。魔法を使いこなせるようになれば魔法を使っ人助け出来たら良いな異世界ぽいし。


「ご主人様起きてますか?」


「どうしたんだリンお腹空いたのか?」


「ご主人様は私を何だと思ってるんですか、明日は屋台販売を始めるんですからさっさっと寝てくださいなのです」


 リンに怒られたのでもう寝る事にして明日は早起きして朝食の準備からだな。何だかんだと考えてたらいつの間にか寝てしまっていたようだ、起きたらいい感じの時間になってるし朝ごはんの準備を急がないと、朝ごはんは和食が良いな。


「よし、朝ご飯は白ご飯に焼き鮭にお味噌汁だな」


 気合が入ったので頑張って作りますか、自分とリンの分以外に2人の分も作らないといけないだろし急がないとな。


「ご主人様おはようございますなのです…」


 朝食の準備が終わった位にまだ完全に目が覚めてないリンがやって来た、そして後にはりんと違ってシッカリと起きてる二人がついて来てた。


「リン朝ご飯にするからしっかり起きて、後ろの二人も座って待っててよ」


 ロゼッタにベルがリンを支えつつ椅子に座らせてからそれぞれの定位置に座ったのを確認してから皆の朝ごはんをそれぞれに持っていけば、リンも料理の香りでようやく目が覚めたのか落ち着きがなくなってきている。


「おまたせ、皆で食べようかいただきます」


「ご主人様これは魚ですか?」


「海の魚だよ」


「凄いです、魚なんて滅多に食べる事が出来無いのに…」


「骨が有るから気お付けて食べてね」


 少し食べるのに手間取っていたリンだったが慣れたら食べるのが早くなってきてる。

 あまりにも静か過ぎる二人の方を見れば二人で相手の魚の撮り合いをしているので、三人に追加でさかなを追加で一個わたすことにして、落ち着いて食べてもらわないと屋台販売を始められないしな。


「うぅ…魚が美味しいなのです、シスターにも食べさせたいのです」


「シスターって誰なの?」


「私が育った孤児院の親代わりのシスターなのです、何時も自分の食べる分を減らして私達にお腹いっぱいに食べる様にって御飯を作ってくれていたのです、前にシスターが自分が若い時に色んな所を旅した時に魚を食べる機会があって食べた時美味しかったから皆にも食べさせたいって話しを思い出したなのです…」


「リン、今後旅する時にリンの居た孤児院にも行くからその時に皆で食べようか」


「はいなのです、約束ですよご主人様」


 すこししんみりとした気分になりつつもシッカリと朝ごはんを食べたので屋台販売場所に移動しよう。


「これから屋台販売の場所に行くけど二人はどうするの、このままキャンピングカーにいるの」


「私達は一度天界に戻るわ、羽太弥から貰ってる料理を配ったりして来るからそれが落ちついたらまた顔出しに来るわ」


「分かったよ、リン準備が終わったら屋台販売の場所に向かおうか」


「はいなのです」


 用意が終わってやって来たリンを見たら今までの服装と違って可愛らしい制服を来てやってきた。


「可愛い制服だけどどうしたの?」


「おねちゃん達が用意してくれたのです、可愛い看板娘に相応しいからって」


 どうやらロゼッタにベルが屋台販売を始めるにあたってのプレゼントのようだ、後でシッカリとお礼を言わないとな。

 りんと一緒に、屋台販売の場所に来てみればもう既に販売を始めてる場所もあり活気がでているので急いで販売を始めないとな。


「リン少し離れてな今からここに屋台出すから、キッチンカー召喚」


 周りの屋台と違和感が無い様な見た目にしたやつを出したからこれで販売開始てきるから、まずはたい焼きを焼くところから始めておかないとな。

 いい感じにたい焼きは焼けているけど、初めて見るのもを販売してるからなかなか買いにくる人が来てくれない、何か切っ掛けがあればいいのだけれど。


「ご主人様、なかなか買ってくれる人居ませんね」


「初めて見るのもを売ってるんだからそんなもんだよ、暇してるし一つたい焼きあげるよリン」


「ありがとうなのですご主人様」


「あらーもしかしてつまみ食いしてるのかしら」


「つまみ食いじゃないのです、いらっしゃいませなのです」


「どぉ、売れ行きはどうかしら」


「見ての通りつまみが出来るくらいまだ暇してますね、そっちこそ良いんですか受け付けの仕事しなくても」


「わたしが居なくても回るくらい優秀な職員が居るから問題ないわ、なら私が、初めてのお客さんなのね、差し入れに持って行きたいからそうね二十個ほど貰えるかしら」


「あら、わたしがはじめて貰っちゃった」


「ご主人様注文が入りましたたい焼き二十個です」


 手早く焼きあがっでいた分から詰めていく


「はいこれ注文分ね」


「合計で二千レンになります」


「はい丁度ですね、こちら商品になります、またお越しください」


 初めてのお客さんはあれだったが問題無くやれそうだこの調子で販売していければいいな。


「いらっしゃいませなのです」


「ここって何を売ってるんですか」


「たい焼きって言う甘い焼き菓子ですよ」


「やっぱりここからだよ甘い香りがしてたのは」


 防具や武器を持った女性二人組に連れて来られた男性二人が疲れた顔をして立っているが多分冒険者なのだろう。


「なら、たい焼きってやつを四つ下さい」


「はい、分かりました」


「リン初めてのお客んだからオマケを入れて八個にして渡すから」


「ご主人様初めてのお客さんはさっき来たじゃないですか」


「あれは、初めてじゃ無いからね」


「はいはいわかりましたなのですよ」


「合計で四百レンになりますね」


「甘い焼き菓子でこんなに安いなんて珍しいですね」


「気軽に買ってもらえる食べのにしたいですからね、美味しかったらまた買いに来てくださいよ」


「はい、丁度ですねこちら商品になります、ありがとうざいましたなのです」


 少しずつ売れて来たと思っていたらそれから急に人が増えてきて休息する暇もなく販売する事になってしまった。


「ご主人様疲れたなのです」


「こっちも疲れたよ、たい焼きも焼かないとストックが無いから少し休憩にしよう」


 たい焼きを焼いてストックを作りつつ休息をとらないと倒れそうだ。


「そうだ、リンコレ食べる作っておいたチョコバーだけど」


「ありがともぐもぐござ…いますなのです」


「後ね、全部食べていい訳じゃないからね俺の分もあるんだから…ってもう遅かったね」


 渡そうと思ったチョコバーはひとつ残らずリンの口の中にはいてしまっていた…


「リンはさ俺に恨みでもあるのかな、ダメな所はさ治すから言ってよ」


「ご主人様に恨みなんてないなのですよ、恨みどころか感謝してるくらいなのです」


 リンは本気で言ってるようなので安心なのだが、食べ物が無くなってしまった。


「リン食べ物を近くの屋台で挨拶兼ねて買って来るから店版お願いね」


「ご主人様だけずるいです、私の分も買ってきてくださいなのですよ」


 リンはチョコバーを食い尽くしてなお食べるらしい。

 リンの食欲の底が見えない事に驚きつつなにか目に付くものを探してみれば、異世界ぽい串焼きを購入しつつ近くで大きなソーセージを焼いてるのを見つけて購入そして近くの店舗のパン屋でパンを購入して屋台に戻り軽くアレンジをと思いソーセージとパンをつかってットドッグにしてから屋台近くの座れる場所に移動してリンの分を渡してから二人で食べる事に。


「ありがとうございますなのです、この串焼はあそこの屋台ですよねいい香りがしてて食べてみたかったなのですよ、そしてもう一個は何処にあったんですかここら辺では見かけない物なのですが」


「それは別々の場所で買ったやつを合わせてるだけだよ、元いた場所でホットドッグって言われる食べ物にしてみたんだよ美味しいと思うよ」


「串焼きは言わずもながの美味しさでこっちのホットドッグは合わせる事によって美味しさがばいぞうなのですよ!」


 リンが食べ物の美味しさを力説していたら、周りの人達まで興味を持ったのかそれぞれ屋台にパン屋へと向かって行っている。


「ご主人様これでこの後も、頑張れそうですよ」


「まぁ後どのくらいひとが来るのか分からないけどね」


 休息を取りつつ食べ終えて屋台の販売を再開したら、以外にも買いにくる人が多く特に冒険者らしき人も増えて来てるので何処かで噂にでもなってるのかな。

 そんな中たまにやって来る子供が買いにきてくれるのが嬉しい、兄妹でやって来てお金の都合で一個を二人で分けようとしてたのでオマケをつけて一人一個にしたりとしながら、子供でも気軽に買えるこの感じを心がけて続けたいな。


「リン人も落ち着いたしボチボチ販売も終了して戻ろうか」


「はいなのです」


「帰る時に屋台で食べ物を買って帰ろうか戻ってから作るのが大変だから」


「なら、買って帰りたいのがたくさんあるなのです」


「お金は限りあるから程々にね」


「ご主人様、あれとあそこのとここと…」


「リン話し聞いてないよね」


 リンが買い込んだ大量の食べ物を持って拠点のキャンピングカーまで何とか帰ってこれたけど、けっこうお金つかってるし何があるか分からないから貯金もしておきたいのに。


「ただいまなのです」


「屋台の方はどうだっと聞こうと思ったがのその手に持ってる食物の量を見る限りいい感じに売り上げがあったみたいだな羽太弥」


 そう言いながらロゼッタがむかえてくれたが、どうやらさきにロゼッタとベルが戻って来てたみたいだな。


「先に戻ってたんだな」


「羽太弥の料理すごい評判良かったんだからね、また何か作ったら持って行かないといけなくなったけど」


 自分がつくった料理が評判が良いのは嬉しいが、またやる事が増えかねないのが少しずつ不安が残るな。


「おねちゃん達がくれた制服のおかげで沢山売れたなのですよ、ありがとうなのです」


「そいえば、リンの制服用意してくれてありがとうな」


 二人にお礼を言ったら二人共恥ずかしそうにほほえんでいた。


「よろこんでくれたなら良かったわ」

「なら今日は、屋台で買ってきた食物だけど皆でご飯食べようか」


 皆でテーブルに移動してから買ってきた料理を並べて食べる事にした。


「ご主人様が作ってくれる料理も美味しけど屋台の料理も美味しいなのです」


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