3.女神様!
「キッチンカーで、販売もかんがえてるクレープを作るから試食も兼ねて食べてみて」
「クレープですか?」
「甘い食べ物だね」
「甘いものなのですか!」
興奮して落ち着きが無くなってるリンに驚きつつ材料の用意を急がないと興奮してるリンに襲われそうだから慌てながら材料と道具を用意していく。
「リンが好きそうなイチゴのクレープを作ろうと思うからね」
そう言って作りはじめたらリンが目から光線を出すのではないかと思うくらいの眼光で作業してる手元を見つめている。
「異世界だし本当に目から光線を出したりしないのかな?」
「何言ってるんですかご主人様目から光線なんて私には出来ませんが、使える人なんて多くいるなのですよ」
異世界らしい衝撃の事実を知りつつ驚きながらも無事にイチゴのクレープはしっかり完成して、声をかけて渡そうとしたらいつの間にか、手元からクレープが消えてリンの手元にあるではないか。
「甘い香りが最高です、見た目も良いので食べるのが勿体ないです」
そう言いつつ眺めながら匂いを堪能しているリンだったが食べたい欲求に負けたのかクレープを食べ始めた。
「これは、販売出来ないです」
「ここでは、販売出来ないような物になるのか?」
「そうですよ、こんなに生地は柔らかで中に入ってる白くてフワフワしたものも甘くて紅い果物の甘酸っぱい感じも合わさってとろけるような美味しさのこの食べ物を販売なんてしたら人気が出過ぎて私が食べる分がなくなってしまうなのです、だから販売は駄目なのです」
「リンが食べられる分が無くなるから販売が駄目なのね」
「そうなのです」
「材料は、何時でも必要な時に必要な分用意が出来るから問題無いよ」
「材料は用意が簡単でも、調理をするのがご主人様一人なのが問題のです、この料理はかなり人気が出るので販売する金額にもよりますけど、かなりの数が注文されると調理する時間に数と問題が多くなってくるなのです」
「なら一日に販売する個数を限定して販売するのはどうだろう?」
「そしたら一部の人のみが買占めを行いだして別の問題が出てきそうなのです」
「それなら一人で調理しつつ数も多く作れるほうが良いのかな?」
「ソッチの方が良いなのです」
「数が作れるなら、甘い物ならたい焼きで後は他でも売ってる串焼きの焼き鳥かな…」
「何ですかその美味しそうな響きの食べ物は、急いで作ってください試食して確認をしないといけません」
「ホントに確認するだけなんだよね、ヨダレが凄い出てるけど」
「そんな事ありません!」
本当に目から光線を出す前に準備に入る事にした
「ご主人様たい焼きや焼き鳥ってどんな食べ物なんですか?」
「焼き鳥は、鶏肉を串に刺して焼いてあるお肉だからココらへんでも出てる屋台に近いやつだね、たい焼きは生地の中にあんこが入ってる焼き菓子だね、食べてみたらどんな感じか分かるから待っててね」
「鶏肉ですか中々食べる事が無いから楽しみです」
「屋台で串焼きが多かったけど鶏肉は売ってないの?」
「ここらへんは、鳥はまとまった数が狩るのが大変で出まわる数が少ないから売ってるとことは少ないですよ、今出てる屋台で売ってるお肉は一角ウサギのお肉がメインですね、新人の冒険者でも狩りやすくて多く市場に出回るので」
「なら鳥肉は他との差別化が出来るけど下準備と焼くのにかかる時間が問題になるのか」
「やっぱり注文してすぐに受け取れる方がいいなのです」
「そうなると数が多く作れて保温出来るたい焼きが向いてるのかな」
話してる間に先に出来た焼き鳥をリンに出す事にした。
「これが焼き鳥ですか食べてみますね、噛むたびに口の中に旨味が広がっていてほんのり効いた塩味が肉の旨味を倍増させるなのです、そして他の屋台の串焼きより硬くないので食べやすいです」
「他の屋台は焼いてる時間が長くて堅くなってるのと肉質にもよるんだと思うよ、次はたい焼きを作るからゆっくり食べててね」
「何か言いましたかご主人様?」
ふとリンの方を見ると沢山あった焼鳥が消えていいるではないか
「ここにあった、焼鳥は何処行ったの?」
「えっ?全部食べましたけど」
そう言ってるリンの表情は満足そうだけどもリンの食欲には、驚くばかりである。
「次はたい焼きを作るからゆっくり食べてね」
「はーい」
「リンは前からこんなに食べてたの?」
「いえ、前はこんなに食べる事なんて孤児院や旅の商人の所に居た時は満足に食べる事が出来なかったのでお腹が空いても我慢してる事が多かったなのです」
「だから、今は食べられるだけ食べておくって事なの?」
「いえ、ご主人様ならお腹いっぱい食べさせてもらえそうだからへへ」
「リンが何時でもお腹いっぱいで過ごせるようにしてあげるからね」
これからもしっかりリンが食事を出来る様にしようと決意をしていたら、いい感じに焼き上がり甘い香りがするたい焼きが出来あがった。今度は、すぐに無くならないようにかなり多目に作ってあるので自分も食べられと思っているが不安である。
「コレがたい焼きだよ、焼きたてだから火傷に気おつけてね」
出来あがったたい焼きを手にとって珍しげにリンが眺めて確認してる。
「見た目は、魚ぽい形なんですね」
「そうだね、タイって魚のかたちをしてるからたい焼きだね」
説明していたが、リンの耳には届いていないようであるたい焼きをお腹側から大きな一口で食べ始めていた。
「うぅん、ふんわりしつつカリッとした食感もあり、中に入っているやつと外側の生地が合わさって口いっぱいに広がる優しい甘みがもうダメにしてしまうなの、おかわりなのです」
そう言って、大量に作ってあったたい焼きがリンの口の中に消えていく凄い光景を見る事になっていた。
「しっかり尻尾の先まであんこが入っでるのね、見た事はあってもこうやって食べる事が出来るなんて思いもしなかったわ」
ふと突然知らない声が聞こえてきて驚いて声の方を見たら知らない女性が、楽しそうにたい焼きを食べているが、どうやら今リンはたい焼きを食べるのに夢中で気づきもしてないらしい。
「どちら様で?」
「そういえば、こうやって会うのは初めてだったね私は貴方に加護をした女神のロゼッタです」
「はぁ女神様ですか」
「うん、ご主人様どうしまたか?」
「女神様だってさ」
「女神様!」
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