2. 食べるなのです

 ようやく見つけた広場のような場所のベンチに座って行き交う人を見れば確かに知らない異世界だと認識するくらいには様々な人が居る、いちばん見てみたいと思っていたケモミミがある人を見た時には感動した、それにしても鑑定もしてもらうえる事も無く城から追い出されるとは思いもしなかったので自分にもスキルとやらは有るのかも分からないがどうするべきか、気軽に城でやっていた鑑定が出来る様な場所が有るとは思えないしな、こんな時異世界ものなら


「ステータスオープン」


 とか言えば出たりするけど、何も出ないし周りの人には不審者として見られてるし、通報されないためにも手のひらを眺めてるふりして誤魔化すか。

 手のひらを、眺めていたら不意に目の前に半透明の画面が出て来た。それに驚いて声を出したら本当に通報されるのではないかと思う位に周りの目が厳しくなったので、急いで近くの細い路地に逃げ込み改めて目の前にでてきたものの確認をすることにした

 名前 火神羽太弥、職業料理人、スキルキッチンカー召喚・料理・鑑定

 意外な事に自分の事を鑑定していたようだ、勇者一行の4人組はスキルは、1人一個のようだったが自分には3つのスキルがあるようだ。

 鑑定のおかげで自分にもスキルがあることが分かって良かった、これで今後のことを考えられるがここでもまだ人目があるなもう少し奥に行かないと、奥まで来たら今は使われてない教会を見つけたが周りはスラム街みたいになってきてるな


「誰かいますかー?」


 一応声をかけてだれか居るのか確認してから敷地に入る事にしたが誰も居ないだろう


「はい、何ですか?」


 突然の返事に驚いて動けないでいると、物陰から女の子が出てきた、その子の頭には白いオオカミの耳みたいなのがついてる女の子が目の前に来たので、とっさに


「すみませんでした」


 と謝りつつ移動しようとしたら服を掴まれて女の子からかわいいお腹の音が聞こえてきた、その後コチラに呼び出される前から持っていた自作のチョコバーを渡したら、物凄い勢いで持っていた三本全部食べてしまった。

 食べてて落ち着いたのか全部食べてしまった事に対して突然謝り始めてしまい、食べてしまっても問題無いと伝えても謝るのを止めようとしないまま何とか落ち着かせる為に頭を撫でていると、だんだん顔が赤くなってきて恥ずかしそうにして来たので撫でるのを止めて話をする事にした。


「私の名前はリンです、少し前まで拠点をもたずに旅をしながら商売をする旅商人に仕えていたんですが、この街に着く少し前に野盗に襲われてしまい荷物を全て奪われてしまい着のみ着のままこの待まで逃げてきたのですが、その時に解雇されてしまいお金も無く食べ物を買う事が出来ずにこの教会で雨風を凌いでいました。」


 それを聞いた俺は何だか自分と似た境遇だと思いながら自分の事を話す事にした。


「俺は、火神羽太弥、元居た場所から無理矢理この街に連れて来られてお前は邪魔で要らないと、自分が受け取るはずだったお金を無理矢理奪われて一枚の金貨だけ渡され元居た場所にも帰ることすら出来ず何もかも違うこの場所の文化も分からなくて途方に暮れて自身のスキルの確認をしたくてこの場所に来て君に持ってたチョコバーを上げた訳だだから唯一の持ち物はこの着てる服とこの金貨一枚だけだ」


 そう話したら聞いていたリンが泣きそうになっているので泣かないように頭を撫でることにした。

 サラサラの髪の毛は撫でていると気持ちが良いので夢中で撫でていたらまた顔が赤くなってきてるのに気がついたので止めて、元々ここに来た目的を思い出したのでリンにスキルの確認が出来そうな広い場所はないか聞くことにした

「それならこの建物の奥に行くと広めの庭が有るからそこで確認すると良いなのです、周りは建物で囲まれて周りから見え無いから都合もいいなのです」

 そう言われたのでリンにもついてきてもらい奥に行く事にした。

「ここは広いし、人の目も無いから丁度いいな」

「そう言えば、どんなスキルの確認をするなのですか?」

 まだスキルの事を伝えてなかったで説明しておく事にした。


「キッチンカー召喚ってヤツだよ」


「キッチンカーなのですか?」


「移動式の食べ物を調理して販売する屋台だね」

「それなら、ギルドに登録して販売を開始すればすぐにでも生活出来るお金が貯まりますよ」


 と言って、グイグイ来るリンを落ち着かせてから


「キッチンカー召喚」


 すると

 目の前にはこの世界に来る前に時分が使っていたキッチンカーが眼の前に出てきて、知らない世界に時分が知ってる物が目の前にある安心感は凄いものがある頼る物のない世界で自分の居場所が出きた瞬間に感動して立ち尽くしてると、横から

「羽太弥さんコレが屋台ですか?」

 聞こえてきたりんの声に意識が戻って来て改めて眺めてみるとキッチンカーの後ろには牽引式の小さいキャンピングカーが付いていたりとちょっと変わっていた、見た目が元のいた場所では違和感は無かったがコチラではキッチンカーの見た目ノ違和感が凄いココらへんの対策は後で考える様にして

「コッチの方がおまけのキャンピングカーだね一緒に見てみようか」

 二人で中に入ってみるとそこは二階建ての大きな家になっていた。

 完全に見た目と中の大きさが合ってないのはキッチンカーとどうようだった、部屋数も多いのでリンに使いたい部屋を選ぶよう言うと


「私の部屋があるなのですか?」


「リンと一緒にキッチンカーをやっていこうと思ったけどダメだった?」


「そんな事無いです、コレからよろしくなのですご主人様…エヘヘ」


 そう言ってリンは嬉しそうに笑っている、使いたい部屋を探しに行ったので戻って来るまでソファに座っておこうと思い移動しているとテーブルに手紙が置いてあるのを見つて触ろうとしたら部屋を決めたのかうれしそうに戻ってきたリンが来たので一緒に手紙を確認することにした。

 まず最初に、巻き込む形でコチラに呼んでしまい御免なさい本当は、コチラに着く前に会わなければいけなかったのに貴方が巻き込まれてるのが巻き込まれてるのが分かったのが直前だったので、私の方で加護とスキルをつけておいたのでそのスキルを使って活用して欲しいと思ってます、スキルなどの詳しい説明は直接会って伝えようと思いますので。

 P.S.


 キャンピングカーは、お詫びを含めたオマケになります、快適に過ごせるようにしたので活用してね。


 守護と慈愛の女神ロゼッタより


 色々とまだ分からない事があるが、タイミングをみて来てくれるらしいので待つ事にしようとしたら。

「ご主人様凄いですよ、女神様からの手紙なのです、ご主人様は女神様に会われたのですか?」


「いや、会った事は無いかな、そのうち会いに来るんじゃないか手紙にも顔出すみたいに書いてあったし」


「なんで、ご主人様は落ち着いていられるんですか女神様からの手紙が貰えるだけで凄いのに会う事も可能なんですよ!」


 かなり興奮しているリンを落ち着かせようとしいる方法を考えているとお腹が空いてきたので、キッチンで何か作ろうと移動しようとしたらリンが気がついたので、


「何か作ろうと思うけどリンもたべる?」


「食べるのです」

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