異世界キッチンカー放浪記

音無リン

1. ここが異世界か

 今日から、新しい場所での出店になった場所でまさかこんなじたいになるとは、眼の前には武器を持った兵士に囲まれてその奥には偉そうに椅子に座るおっさんがこちらを見下す様に見ている、そして自分以外に買い物に来てくれた高校生の四人組が光る魔法陣の上に居る、これが噂の異世界召喚ってやつか?この後の展開的に嫌な予感しかしないんだが


「王様、無事に成功しまた勇者が、現れました」


「急ぎ、鑑定をし誰が勇者か確定せよ」


 やっぱり、この後の展開は高校生の方が勇者一行で自分が巻き添えになってここに居る感じだな、元の世界に帰れる保証なんてないしどうにか生きて行く方法を考えないとな元々キッチンカーで料理をしてたし、料理の店をだして金を稼いで生活するしか無いな


「これより全員を鑑定していきますまずは、こちらの四人組から」


「まずは、コチラの男性から名前は、重野冬夜、職業重戦士スキルはガーディアンオブキャッスル」


「あぁ俺は勇者じゃ無いのか、異世界といえば勇者なのに」


「お前には似合わないお前は勇者ってガラじゃないしな」


「やっぱりここは、俺が勇者だろあっちの冴えないやつより圧倒的に雰囲気があるだろ」


「次はコチラの女性を鑑定します、名前は早苗奈月職業聖女、スキルは聖女の祈り」


「お前が聖女か、見た目や雰囲気では聖女より踊り子って感じだけどなそう思うだろ冬夜」


「言いたいことは分かるけどさ、その人の本質みたいなのが出てきてるって事だろ、それで行くならお前は勇者じゃなくて遊び人だろ」


「悪かったな見た目が遊び人で」


「それでは、もう一人の女性の鑑定に入ります、名前は二見唯、職業、賢者スキルは終焉の魔術」


 見るからに高校生4人組とコチラを観る感じが違うのがよく分かるどうやら俺はここに迷い込んだ異物で有り不審者として王や兵士から見られている、この流れでは残りの高校生が勇者だろう、何としてもココから無事に出なくては


「では、コチラの男性ですね名前は、和泉隼人、職業勇者スキルは聖剣召喚」


「おおそなたら4人が女神が呼びし勇者一行か、どうか今この国は魔物の脅威に晒されているその力で国を救ってくれ」


 どうやらこの国の人間は俺の事は居ないものとしてあつかうらしい、話しを話を聞く限り魔王が居る国から出て来る魔物を退治して魔王を倒したい、そして目的が達成されたら女神により元の場所に戻れる、と王様は言ってるけど何処までが真実なのかは定かではなく、今現在兵士により無理矢理別の場所に連れて行かれていかれてるこの状況ではどうしょうもなく行き先は城の外らしく門が見えて来た


「お前みたいな不審者は、さっさと城から出ていけ、あとコレはお前に渡すように用意された手切れ金だ、だけどなお前にはこの金の量は多過ぎるだからお前には金貨一枚で十分だ残りは、俺達が代わりに使ってやるよほら、さっさとどっかに行きやがれ」


 そう言って一枚の金貨を投げつけて兵士共は笑いながら城の中に戻って行った。


「これから生き抜く方法をかんがえないとな」


 そうぼやきながら何処か落ち着ける場所を探す為に移動を始めたけれども、見渡す限り見た事のないレンガ造りの建物も多く木製の看板の多くの文字は見た事のない言葉だが読めるのはありがたい城の出来事からことばも理解出来るし後は、生活していくだけの基盤が出来れば生きていくだけは出来るのかと考えていたら広場のような所が見えて来たあそこで座って考えるか


「ここが異世界か」

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