第9話 幼馴染
「初めまして、環くん。私は
年齢は二十代後半くらいか?
プロテニス選手だけあって身長は高い。多分、180cm位あると思う。
奥さんはすらっとした美人だ。なんだコイツ、勝ち組か?
「ぼくは環、ママは遥香です。よろしくー」
お互い挨拶を済ませ、早速予約したコートへ向かうことになった。
「環くんはいつもここでテニスをしているのかな?」
「そうだよ」
「いやあ、羨ましいなあ。僕もね、ここで練習出来たら良いんだけど、家からちょっと遠いんだよね」
俺からしたら、隼人さん。あんたの方が羨ましいぞ。
テニスコートの前で一旦隼人さんは立ち止まると、美月ちゃんを俺の前まで連れてきた。
「美月は今日が初めてのテニスなんだ。もし良ければ環くんが教えてくれるかな。どうだい?」
ほう。プロの子供だからさぞかし英才教育を受けているだろう、と思っていたが……そうでは無いのか。
もちろん俺に否はない。
「いいよ! 今日はよろしくね、みつきちゃん!」
「う、うん……よろしく」
だ、だいぶ距離を感じるな……大丈夫か、これ。
今日の先行きに早くも不安を感じるのだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます