第3話 ステータス


 あの後、爺さんにそれとなーく、バブル崩壊について話を振ってみたのだが、どうやらそれは織り込み済みだった様だ。


 まあ、あれだけ大きい家を構えてるのだ。経済界の裏事情なんかも知っているのかもな。


 そんなわけで、うちのすぐ近くにてテニスコート設営のための工事が始まった。


 いやあ、爺さんにはマジ感謝。これも俺が長生きするために必要なことなので許してくれよな!


 コート完成あたりでテニスができる身体つきになるだろうし、ようやくって感じだ。


 これまで意味を成していなかったステータスにも、そろそろ意識を向けた方がいいのかもしれない。


 ちなみにステータスの内容はこんな感じだ。


 まず、大枠で三つに分かれている。


―フィジカル

 テクニック

 スキル


 フィジカルは直接的な身体能力。

 テクニックはテニスの技術力。

 そして、スキルは某野球ゲームで言うところの特殊能力だ。


 フィジカル

 ―パワーG

  スタミナG

  スピードG


 テクニック

 ―ラリーG

  ―スピンG

   ―フォアハンドG

    バックハンドG


  ―スライスG

   ―フォアハンドG

    バックハンドG


 ―ネットプレイG

  ―フォアハンドG

   バックハンドG

   スマッシュG


 ―サーブG

  ―フラットG

   スライスG

   スピンG

   キックG


 スキル 所有TP5

 ―《軟式経験者》

   片手バックハンド使用時に↑補正

  《転生者》

   ステータスシステムの適応

   コストとしてグランドスラム全制覇

   引退までに達成出来なければ心肺が停止する

   ―――――――――


 大凡のステータスがこれ。

 全て最低値である。さもありなん。


 なお、最後の欄は見ないことにする。気が遠くなるからね。


 さーて、テニスコート完成まであと数ヶ月だからな。


 うん、ラケットでもねだりに行きますか。早く大人になりたいなあ……

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