2024.05.06(月)

2024.05.06(月)


 昨夜は彼女もわたしも勤務日にあたっていた。


 3時45分打刻。外に出ると全天の三割方に雲がかかっていた。晴れた部分に星明かりはなく、暗闇が広がっていた。(とはいえ、周りには信号なり街燈なりがあってそれなりに明るいのだけどね。)

 風も冷たく、空気は湿り気を帯びている。(そういえばきょうの昼は雨の予報だったなと思いだす。)

 潤いのある空気感。地域の田圃の多くにはすでに水が湛えられており、遠くに蛙の声がよくしている。

 春は進み、日に日に緑が強まる。もう夏も近い。


 4時帰宅。部屋でPCを起動して一番にXのDMをチェックする。勤務中の彼女からのメッセージ。休憩をとりたい時間に限って、来店する客がいるようで彼女もかなり迷惑に思っているようだった。スタッフに害を加えるタイプではないにせよ、勤務のたびにほぼ毎回顔を見せて居座るのは確かに迷惑認定されても仕方ないように思う。わたしも同業種の仕事をしたことがあったけれど、微妙な時間に来店する常連の存在は、言っては何だけど確かに邪魔だなと感じていたなと思いだした。


 彼女に返信をしてから日記を書くことにする。日記は2,600字程度。さいきんコンスタントに2,000字を超している。


 執筆後、前回のプレイで彼女との間に若干のレベル差がついてしまった『Diablo3』に入り、すこしソロでレベル上げをすることに。トーメントⅢでのプレイ。とはいえ、彼女のキャラの火力頼みだったから、わたし一人だととにかく敵が固い。難易度を下げることなく根性でネファレムリフトを通過したものの、1周には20分以上25分未満といったところか。結局PLは2つしか上げられず。101 ⇨ 103。プレイを終えるときに難易度をマスターに下げておいた。つぎはこの難易度でリフトを回っていこうと決めている。難易度が高すぎると逆に効率が悪すぎますね。


 6時、彼女の勤務が終了。彼女の方はすでに雨が降っていた。傘を差しながら帰ってきたみたい。雨に濡れた八重桜の写真などを送ってくれた。


 その後、VCで少し話をしてから朝食を作ることに。

 朝食は、帆立のねぎ塩焼き、豚バラとカブの葉の炒め物、長芋(そばつゆ+千鳥酢+岩塩)、(家で採れた)金柑。〈アサヒ 黒生〉を飲む。

 彼女はいなり寿司とドーナツ型のスポンジケーキを食べていた。労働のあとの甘いものは格別ですね。


 その後、動画を見ながら横になることに。

 睡眠中、わたしがなにか寝言をいったらしい。「毛沢……リンカー……(以下略)」的なこと。どんな夢を見ていたのか。しかし髙山さんの本のタイトルやその内容についての雑感が混じっていたのかもしれない。詳しくはこの日のわたしの頭の中に入り込まないとわからないことだけど。

 彼女は途中で起きて、すこし絵を描き始めたようだった。(起きてからDMで見せてもらった。)

 ちゃんと骨格? 身体の輪郭を定めてから描くんだねと、本格的なやり方を見てすごいなと感じた。

 彼女も創作する人だから、絵と文章、ジャンルは違っても、創作者として似ている部分もあれば異なる部分もあって、その点における意見交換は、彼女との間の趣深い話柄のひとつである。そういう話ができるのも嬉しい。


 1時過ぎ起床。夜ごはんのためにこの時間にヴィシソワーズを作る。ジャガイモとたまねぎを用意して、火を入れて裏ごしして、牛乳と生クリームでのばす。できたものをタッパーに入れ、冷蔵庫に保存。


 作業後、部屋に戻ってくると、彼女が「これしてみたい」といって、〈菖蒲打ち〉という行事を教えてくれた。

 動画を見てみるとヘッドバンギングの動作に似て、彼女がやってみたくなるの、わかる気がした。


 面白い話題のあと、お風呂の時間まで読書することに。

 と、注文してあった『梶井基次郎全集 全一巻』(ちくま文庫)が届いていた。そこから梶井さんの話になって、彼女は梶井さんの「蒼穹」を読み、引き続き「ある崖上の感情」を読んだようだった。梶井さんの文章に感じるピュアな性格が、わたしの文章にもあるように思うと伝えてもらって嬉しいような恥ずかしいような気持ちになる。彼女も小説を読む人で良かった。そして似た感性を持っている人でよかった。


 わたしは仕事の休憩時間から読み始めていたムアコック『暁の女王マイシュラ』(ハヤカワ文庫SF)のつづきを読み始めた。「第一の書 最後の王の苦悩」は読み終わり。マイシュラは〈法〉に仕える存在。〈混沌〉に与するエルリックとは本来相いれないはずが、共通の敵セレブ・カーナを滅ぼすために手を組むことに。

〈法〉と〈混沌〉。両者を支える天秤の傾きが世界を左右する。エルリックはその変化のうちの最重要人物である。

 今回丁寧に読んできていて、『ストームブリンガー』の巻までの流れをもう一度頭の中で整理したいと考えている。


 その後、わたしの部屋にあったフランス留学時代の思い出の品――ワインのラベルであったり、ミシュランガイドであったりからすこし話をした。なぜタイヤメーカーのミシュランがレストランガイドを出しているのかについての質問。ちゃんと答えられただろうか。わたしも当時先生から聞いた話だったから、それがどこまで本当なのかはよくわからないのだけど(そんなときのネット検索ですか?)


 そして6時過ぎ、入浴。

 入浴後、ネットの小説サイト界隈をあれこれぶらつく。書き込みもしたりなど。


 その後、読書の続きをして、9時前、晩御飯にする。

 晩御飯は、チキンソテーのハニーマスタードソース(舞茸・白ネギ)、ヴィシソワーズ、〈タカキベーカリー モーニングフランス〉3切れ、チーズ(十勝カマンベール、Kiriクリームチーズ)、白ワイン〈フロンテラ シャルドネ〉1杯。


 食後、もう一杯白ワインを飲むか迷ったうえで、代わりに〈オールフリー ライムショット〉を氷を浮かべて飲む。

(これ以上アルコールを摂取するとまた眠くなってせっかくの休みの時間が減ってしまいかねなかったから。)


 その後、ゲームの時間に切り替える。

 はじめは『MHWIB』、彼女のリクエストで導きの地に入って、火山の地帯レベルをあげることにした。

 火山のカテゴリーで初めに現れたのがブラキディオス。相変わらずの爆弾魔。粘菌に手古摺りながらもなんとか捕獲。転身と不動があればだいたい何とかなる。二体目がヴォルガノス。ブラキさんに比べれば動きもゆっくりでサンドバッグを相手にするようなもの。苦戦することなく捕獲。三体目、行けるか不安だったけどラージャンを選ぶ。導きの地のラージャンは、一旦入った怒りモードが抜けるタイミングがとても遅い。「落ちつきなはれや」と氷武器でお尻をちまちま叩いてもなかなかおとなしくなってくれない。しかし装衣の力も借り、なんとか弱らせて捕獲。都合三体倒して、火山の地帯レベルは3から4へ。火山をあげると最終的にどんな敵が出てくるのだろう。いまから楽しみだ。


 狩りを終えると、ちょうど日が替る時間だった。

(つづきはまた明日の日記で。)

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