応援コメント

The flying ghost bus」への応援コメント


  • 編集済

    >一旦門の外に出ていったん道路の左右を見渡し

    「一旦」が二回出てます。

    >いつでもその家を引き払える。

    「この家」かと。

    >何かの作業車と、警察、それに救急車。

    ここは「パトカー」が正解では。

    >周辺住民の野次馬らしい集まりに近寄って

    周辺住民、いるもんですかねえ?w
    まあ車で駆けつけるような野次馬ならアリですが。

    >あるべきバス停がなく、目印を失ったまま直進を続けたバスが、霧の中でカーブ位置を見誤ってそのままダイブしてしまったのだ。

    主人公の主観ではありますが、ちょっと無理が感じられます。
    濃霧だったらそもそもバス停自体を見落としそうなもんですし、バス停付近ではスピードを落とすでしょう。まして坂は登りで、普通に速度は落ちます。下りにした方が多少なり説得力が出るかと。

    あと、時系列もちょっと引っかかりました。
    バスが事故を起こしたのは朝。一日三便なら早朝ということはないかと。普通に朝の時刻として、主人公宅が完全過疎地帯だと考えると、通報までかなり時間が開くはず。そこからさらに救急車到着の時間がかかります。

    対して主人公は起床後朝食を済ませた時点で「朝も遅い頃」。さすがに起床後にサイレンが鳴れば気づくでしょうから、それ以前に救急車は来てて、すでに野次馬が来るほど時間が過ぎてます。流石に早すぎないか?と。

    私なら単純に、起床を昼前くらいにします。
    それなら違和感なく読めるので。

    >――見ぃつぅけぇたぁぞぉぉぉぉぉ

    うーーん。
    ここは「バスの叫び」としては、「けたたましいクラクション」の方がらしい気がします。

    >その後、人々がサダヒロの姿を見ることは、ついになかった。

    個人的には、この一文はない方が怖さを感じます。
    「それほど年数が経過していない様子の新手の「乗客」を認めたと主張する者も現れたが、真偽の程は定かではない。」もかっこいい終わり方ですしね。


    拝読。
    細かな指摘はしましたが、全体として読み応えのあるホラーでした。ジャンルを見ずに読み始めたので、もしかするとバス標識を差し直してバスを見送る展開もあるかと思ってたんですが、がっつりホラーだったぜ……畳にしがみつく辺りとか怖かったですね。

    特によいと思ったのは、主人公の立場や思考にリアリティがあって、共感しやすかったことでしょうか。酔っぱらって標識を持ち帰るのもありそうですし、押し入れに隠してしまったり、社会に出てドキドキしつつも段々忘れていく展開などは無理なく理解できるものでした。だからこそ最後の悲劇も自身のものに感じられるわけで。ホラーはやはり共感の基礎が大事だなと気が付きました。(今頃)

    唯一注文があるとすれば、タイトルですかねえ。
    あまりにもそのまま過ぎて。
    といっても私も代案が出て来ないんですが、タイトルで展開の半分は読めてしまうのは……もったいない感w

    とはいえ、面白かったです。
    ああ、大学院にも浪人があるって初めて知りました。

    追記:
    >最初の方で僻地ぶりを強調しすぎたかも知れません。

    最初に周囲が「元農地」とあったので、「畑付きの家」も空き家だと解釈したのがボタンの掛け違いだったのかもw

    >クラクション+機械音声の案内(のバグりかけたやつ)でストーリーにするほうがそれらしくなるのかな?

    バスのクラクションて現実のやつも間近で聞くと結構怖いやつだったと思います。霧笛みたいな。イジらなくても十分怖く書けそう。

    >元ネタが 「The Flying Dutchman(さまよえるオランダ人)」という有名な海の怪談からとってるんで、あんまりいじりようがないんですよね。

    サブタイトルはそのままにして、表題を変えればよいのですよw それなら気付かない人も多いですから。といってもやはり思いつかないので、結局このままが正解かもしれません……

    >実は作者側でもアップ二日目にして「これマズイかも」と気がついたところがありまして。

    くっ、気付けなかったのが悔しいw

    >ちょっと自分でもお誉めいただいたことの中身が分かってないのかも知れません。

    内容と長さが適切なのが大きいかと。
    今作で言えば、登場人物が少ないんですよね。なので無駄な会話や展開がなく、きびきびと話が運ぶので面白さがストレートに伝わっているんだと分析します。描写の細かさはリアリティある怖さの為に必要ですし、共感できたので退屈しませんでしたしね。


    追記の追記:
    ああ、なるほど。
    確かに考えなくはなかったですが、バスもなくなるし誰も借りそうにないしで、あまり気にはなりませんでしたかね。主人公の気分的にはどうかわかりませんがw

    よりわかりにくくするなら、押入れから天井裏に隠すとか。帰ってきたら老朽化で押し入れに落ちてたら、余計びっくりかもしれませんw

    作者からの返信

    コメント並びにレビュー、ありがとうございます!

    てか、予想よりずっといい評価をいただいたので、いささか戸惑っております w。
    書いた本人としては、一発ネタを例によっていっぱいいっぱいまで引き伸ばしてストーリーにした作品、という感じなんですが、これはどうしたことか。

    と、それはさておき、ご指摘いただいたポイントからいくつかコメント返しですが、

    >>周辺住民の野次馬らしい集まりに近寄って
    >周辺住民、いるもんですかねえ?w

    最初の方で僻地ぶりを強調しすぎたかも知れません。一キロ四方に店はなくても、住民そのものは十世帯前後はいる、というイメージの土地柄ですので、まあ畑仕事で道路を行き来している人達もいるし、こんなことがあれば数人たむろって話の輪ぐらいはできるんじゃないかなーと。序盤での描写、少し修正を考えるべきかなと思ってます。

    >バス停付近ではスピードを落とすでしょう。まして坂は登りで、普通に速度は落ちます。下りにした方が多少なり説得力が出るかと。

    おお、これはナイスアイデアですね。スピードがやや出ていたことにして、その理由付けを追加することも考えてたんですが、話の要素を増やす余地がなくなってきたので見送ったという裏事情があったりします……なるほど、下り坂……少しばかり時間をください。

    >あと、時系列もちょっと引っかかりました。
    >流石に早すぎないか?と。
    >私なら単純に、起床を昼前くらいにします。

    おっしゃるとおりです。これはどうも、あいまいな言葉の示す時刻の認識がすれ違っていたようで、私は「朝の遅い頃」で十一時ぐらいのつもりだったんですね。まあでも九時五時で生活を回している世間様の感覚だと、それはもう「昼前」ですよね。すいません、夜型人間のズレた表現になってました。
    数字を使った時刻表現にするなり、修正を考えます。

    >「バスの叫び」としては、「けたたましいクラクション」の方がらしい気がします。

    うーん、やっぱりそうですかね? もともとがギャグみたいなショートショートだったんで、なんかマンガ的な絵面から離れられないようで……クラクション+機械音声の案内(のバグりかけたやつ)でストーリーにするほうがそれらしくなるのかな? ここのセリフはちょっと引っかかってる人が多いようなので W、前向きに検討します。ありがとうございます。
     
    >>その後、人々がサダヒロの姿を見ることは、ついになかった。
    >個人的には、この一文はない方が怖さを感じます。

    ここも「やっぱりぃ?」ですね。我ながら蛇足っぽいとは思ってたんですが……でもその前の文で閉じてしまうと、なんか物足りないような気がしたもんで。まあでもかっこいい……んでしょうか? 少し置いてから結論しようかと。

    >唯一注文があるとすれば、タイトルですかねえ。

    ここはねー、あんまりこだわらなくてもいいのかもですが、元ネタが 「The Flying Dutchman(さまよえるオランダ人)」という有名な海の怪談からとってるんで、あんまりいじりようがないんですよね。元ネタ知ってるとますます展開がバレバレなんですが 笑。うん、一応代案ないか私も考えてみますが……おそらくこのままになるかなと。

    >大学院にも浪人があるって初めて知りました。

    あえて院試だけに集中する浪人生活を送れような人は、よほど気合の入った人か、高等遊民ですからね。たいていは仮の就職口見つけるとかするだろうし、「大学院浪人やってます」とあからさまに口にする人など、ほとんど目にすることはないと思います w。してみるとサダヒロみたいなのは、だいぶんエキセントリック? そうか、言われるまで意識してなかったけれど、結構変な主人公出してしまったかも。


    さて、実は作者側でもアップ二日目にして「これマズイかも」と気がついたところがありまして。
    ごく近いうちに改訂することになりそうです。なんだかいつものパターンそのままですが、だいたいのテイストはそのままに、より瑕疵のない版に仕上げる予定。

    即効性のあるご指摘の数々、感謝です。それにしてももっと辛口になるかと思ってたんですが……お楽しみいただけたのなら何よりです。ちょっと自分でもお誉めいただいたことの中身が分かってないのかも知れません。手直しに取り掛かりながら、いただいたお言葉を改めて噛みしめさせていただきます。

    4/3追記

    重ねてのコメント、ありがとうございます!

    >サブタイトルはそのままにして、表題を変えればよいのですよw 

    あーそうですね。そういう手が……。
    うーん、どうしよう。いっぺんに選択肢が増えたような気が w。
    やたら凝ったタイトルに化けそうな予感までしてきましたんで、よくよく考えてみます。ありがとうございます。


    >>実は作者側でもアップ二日目にして「これマズイかも」と気がついたところがありまして。
    >くっ、気付けなかったのが悔しいw

    どうせどこかに一言告知すると思うんでばらしておくと、標識の隠し場所がね。あんなところに放り込んだままで、何年間も気にせずにいられるのかな、と。第三者が一目見たら、事故との関連を即悟りそうだし。私なら一週間もしないうちに隠しなおすために余計な行動に出て、ばれなくてもいいタイミングで悪事をさらしてしまいそう 笑。
    とはいえ、十三年後に「思いがけない形で目にしてしまった」との縛りがあるので、どこに隠すべきだったのか、ちょっと悩んでいるところ。そこをクリアしたら改訂にかかります。

    編集済
  • 「注目の作品」に表示されていたので。久し振りに「長い」のを(当方比)、途中までスマホの音声読み上げでズルしたんですが……。

    「幽霊」という単語が出て来るまでは「松本清張じゃん」と思いました。適度に純文学っぽく、淡々と説明して行き、そして卑近な人物がひょんな事から罪を負ってしまう感じが。

    実を言いますと、これまで湾多さん作は、僕個人としては多弁に感じる事があったんですが、前半の淡々に比して最後がささっと終わる今作は、全体の分量からすれば悪くないと思いました。

    「喋っちゃうの?」とは思いましたが、何だか業務に熱心な感じもして良いかなと。タイトルは……敢えて直さない、と解釈しましたよ。

    作者からの返信

    コメント並びにレビューありがとうございます!

    うん、ビッグイベントが終わって一時的な真空状態の今なら、とは思ってましたが、ちらっとでもトップ画面に出てくれるとありがたいですね。

    しかし松本清張……あんまり読んでないんですが、そういう味になってましたかね? どっちかと言うと不条理系に近いテイストを意識したんですが、逆に言うと松本清張もそっちの流れをミステリーに取り込んだところがあったりするのかも、なんて考えたり。

    >実を言いますと、これまで湾多さん作は、僕個人としては多弁に感じる事があったんですが、

    いや、これはもう自他ともに広く認知されていることなんで 笑、よくも悪くも饒舌体ですから――たぶん欠点になってる部分のほうが多いのでしょうが――見かけたら遠慮なくツッコんでいただいて結構ですんで。
    今回も作者本人としては書き込み過ぎだなあという感じなんですけれど、悪くないと評していただけましたか。うん、これは饒舌体がどうというより、構成の問題ですかね。それはそれで怪我の功名みたいなもので、終わり方がうまく決まらないので、これ以上あれこれ語らずにささっと済ませようとミニマム路線を決め込んだだけです w。で結果として、引き方が多少きれいに見せられたのかも知れませんね。

    >タイトルは……敢えて直さない、と解釈しましたよ。

    ええと、英語タイトルがFlying Dutchmanのもじりになっている、ということに関しての話でしょうかね? 検索したらなんか色々出てくるんですが、基本的にはワーグナーのパロディのつもりでタイトル作りました。でもこの英題でそっちの意味だと分かってもらえるんか……というか、英語の並びとしてこれでいいのかもようわかりません w。なんか別の意味を醸してたりする? 現状、かなりいいかげんな英語力で背のびしてますんで、おかしなところあったら忌憚なくツッコんでいただけましたら。

    なにはともあれ、前向きなコメントいただきまして嬉しいです。またそうざさんに寄ってもらえるよう、ぼちぼち短いものも書いていきたいと思います ^^。


  • 編集済

    コメント失礼します。亡霊バスは失われた標識を探して、ずっとさまよっていて、ラストでやっと見つけたバス標識ともどもサダヒロまで巻き込んで、どこかへ消えてしまう。でも、それで成仏(?)したわけでもなく、おそらく永遠にさまよっている……のかもしれない。そんな読後感でした。「忌憚のないご意見」、ということでしたので……。これは私個人の感じ方だと思うのですが、バス標識を家までかついで持って帰るというサダヒロの行為を、ひどく「文芸的」に感じてしまって(すみません、こんな言い方で)、ホラー小説を読む、という気持ちに切り替わりませんでした。「誇らしいことをしているような気分」とか「俺は救ってやったのだ!」とか「畳の上に横たえた」とか、そんな描写が私の心を捉えてしまったのでした。そのせいなのか、クライマックスとも言える十三年前のバス標識を紐解くシーンに、今ひとつのめり込めない感じでした。すみません、私個人の感じ方ですが「忌憚のないご意見」を述べてみました。

    作者からの返信

    コメント並びにレビュー、ありがとうございます!

    お読みいただいた通り、このバスと主人公は永遠に宙ぶらりんになるというのが本作の趣旨です w。なんとかもうちょっと救いのある落とし所にならんかな、と努力はしたんですが……完全に行き場なし、ということで割り切るほうが、話のカラーがはっきりしそうだったので、これでいいやと。結果、湾多の作品中でもっとも救いのない話になったかも知れませんねー。いやもう、ほんの出来心だったのに。

    ご意見もありがとうございます。文芸的なイメージの主人公に、後半のアクションが噛み合わないような気がする、と。うん、わかります ^^。なんだか私も、そこはかとないもつれと言うか不整合面と言うかを感じているんですが、どういう角度から考えればいいのかな、という状態から前に進まないので、これはもうアップしてしまって誰かにつついてもらおうと 笑。

    いただいたコメントも合わせて、落ち着いてから検討してみようと思います。いつも丁寧にお読みくださって感謝です。

    編集済