第4話メディカル・パニック

その日は、日曜日でもなければ祝日でもない。


ましてや会社の創立記念日でもないごく普通の平日の朝だった。


だというのに、ゆうべの酒がまだ残っているのか、午前10時を過ぎてもまだベッドから起きる様子を見せない、会社員

『木村一平』25歳。


その彼が目を覚ましたのは、枕元で突然けたたましく鳴りだしたスマホの音に驚いての事であった。



「うわっ!!」



ベッドの上で夢見心地だった木村の環境は、一瞬にして最悪の状況へと様変わりした。


時計を見れば今頃は、会社で朝のミーティングを終え、とっくに営業活動に回っていなければならない時刻である。


しかも、自分の右手でけたたましく鳴っているスマホの液晶には

『会社』の二文字。


「ヤバ……絶対課長だよな、コレ……」


上司の丸山課長は、決して部下の心配をして電話をかけて来てくれるような優しいタマではない。


その課長が何故電話をかけて来たのかは、容易に見当がつくというものだ。


「……………」


木村は、このまま居留守を決め込もうかとも思ったが、いつまでも鳴り止まないケータイの威圧感に根負けして、渋々と通話のボタンを押した。


「あの……おはようございます……課長……」


『おはようございますじゃねぇぇええ~っ!

今何時だと思ってんだぁぁ~っ!』


思わずケータイの音量を三つ下げる木村。


『お前、先週俺になんて言った!』


思えば、先週も寝坊で遅刻してしまった。


その時、課長の前で『もう二度と遅刻しません』と宣言した上での、この不始末である。


「いやっ!課長。今回はのっぴきならない用事がございまして!」


とっさに自己防衛本能が働いた木村は、課長に嘘をついた。


「実は課長…私、先週辺りから少し体調が思わしくありませんでして……今日は病院にて診断をしてもらおうと……」


『何?体調が…?』


課長のテンションが少しやわらいだ。


ここはこのまま一気に攻めるしかない。


「ええ!しかも、風邪とかそんな生易しいものでは無いんです!何というか、その…胸がズキズキと痛むような……私、心臓でも悪いんですかね?」


『そうか、それは大変だな……』


ケータイから聴こえるその課長の意外な言葉に、心の中で小さくガッツポーズを決める木村。


(チョロイぜ!丸山!)


「ええ、そんな訳ですから……」


しかし、喜んだのも束の間。


木村は丸山課長の次の言葉によって、奈落の底へと堕とされる羽目になるのだった。





『それじゃ木村君、今日は休んで良いから。

その代わり明日、病院の『診断書』を私の所に必ず提出するように!』


「し…診断…書…ですか……」


丸山課長は全てを見抜いていたのだろうか?


いずれにしても、木村は窮地に立たされてしまった。


「診断書って……」


生まれてからこの方、風邪はおろか虫歯にすらなった事の無い超健康優良児の木村には、診断書など無縁の物であった。


しかも、心臓がズキズキ痛むなんて余計な事まで言ってしまった。


「とりあえず、病院行ってくるかぁ……ハァ…」


ため息をついて、アパートを後にし、隣町の大学病院行きのバスを待つ木村。


その様子は、すっかりしょげこみ、雰囲気だけはまるで病人のようである。


そんな、超健康優良児でありながら病院で診断書を貰おうなどという無謀な考えの木村の身に、この後予想だにしない不幸な出来事が待っているとは、一体誰が想像できただろう。



   ♠



「それで、木村さん。

今日はどうしました?」


「え~と……診断書を書いて貰おうと思いまして……」


「ああ~診断書ですか。…それで、どこが悪いんですか?木村さん」


「え~と……出来れば、心臓あたりが悪いと有り難いんですがね♪」


「・・・・は?」


怪訝な顔をする受付の様子に気付き、慌てて言い直す木村。


「いやっ!あの…何でも無いです!健康診断をですね…やって頂けたらなぁ~なんて思いまして♪」


「ああ、健康診断ですか。……それでしたら、まずこちらの用紙にお名前と……」








受付を済ましてから、改めて自分の愚かさに気付く木村。


(今更、健康診断なんかやってどうしようってんだよ…俺……)


せめて、どこか悪い所が見つかれば…なんて薄い希望を抱きつつ、待合室で悶々として順番を待つ木村であった。




   ♠




「木村さん。

すべての結果が出るまでは約一週間程かかりますが、見たところ全く悪い所は無いですよ。良かったですね♪」


健康診断を終えて、満面の笑顔で木村の健康を保証する内科医。


「先生、そこをなんとか!何かあるでしょう!何か!」


「いや、全くもって健康そのもの!これだけ健康な人も珍しいよ♪」


内科医に太鼓判を押され、すっかり元気を無くす木村。


健康診断の為の白いガウンを着たまま、診察室をフラフラと出て行くその姿を知らない人が見たら、まるでガンを告知された患者のようだ。


(ああ~!これで冬のボーナス査定は最低ランク間違いなしだぁ……)


夢も希望も無くなった木村には、ただ疲労感のみが残るばかりだった。


今はただ、何も考えずに眠りたい。


木村は、ガウンを着替える事もせずに、通路に無造作に置いてあったストレッチャーにゴロンと横になると、そのままいつの間にか眠りについてしまった。




   ♠




名林大学総合病院……



高い技術と設備を持つ事で全国的にも名高いこの大学病院では、この日、日本の医学界の歴史に名を刻む重要なオペが行われようとしていた。


『日本初のバチスタ式心臓外科手術』


バチスタとは、心筋肥大症に対する心臓外科手術の術式の一つであり、心筋の変異部分を切り取る事により、通常より肥大した心臓の大きさを小さくするというものである。


しかし、言葉で言うのは簡単だが、この術式には大変高いオペ技術と変異部分を見分ける分析能力が必要となり、この術式が行える技術を持つ心臓外科医は国内では極わずかしかいない。


それが、今回この名林大学総合病院で行われる事となったのだ。


全国医師会の重鎮達を見学に招いて、この超難解なオペを手掛けるのは……


名林大学総合病院きっての天才心臓外科医

『浅田大輔』率いる

チーム・バチスタである。


薄暗い部屋で一人、オペ前のイメージトレーニングをする浅田。


その浅田に対して、無神経に声を掛けて来たのは心臓外科教授の原口であった。



「浅田君、今日のオペには我が心臓外科の威信が懸かっているんだ。

どうか、私に恥をかかせないでくれたまえよ!」



浅田は、原口の顔を見る事もなく答えた。



「俺は別にアンタの為にオペする訳じゃ無いんで……まぁ、これが成功すれば結果的には同じ事なんですけどね」


「結構、結構。それで構わんよ。とにかく、オペを成功さえしてくれればね」


そう言い残すと、原口は不敵な笑みを見せ、去って行った。


「チッ!…あのタヌキが……」


根回しと要領の良さで人脈を広め、教授にまで登りつめた原口を浅田はあまり好きでは無かったが、今回のオペを引き受けたのはそれが超難解なやりがいのあるオペだったからである。


浅田という男は、そういう男だ。








やがて、オペ室前の『手術中』の赤いランプが点灯した。


二階の見学室には原口教授の他、理事長や他の大学病院の教授達…それに医学雑誌のメディアが見守る中、いよいよバチスタ手術が開始された。


左右の掌を顔の横に広げ、浅田が宣言をする。


「只今より、心筋肥大症における変異部分切除~『術式バチスタ』のオペを開始する。……尚、このオペは『オン・ビート』にて行う!」


「オン・ビートだって?!」


浅田の最後の一言に一同は驚愕した!


オン・ビートとは、心臓を動かした状態でオペをする事である。


ただでさえ繊細で難しい心臓のオペを、心臓が動いたままで果たして上手く行くのだろうか?


(浅田の奴、調子に乗りやがって!)


二階の原口教授が、苦虫を噛み潰したような表情で額の汗を拭う。


「では、早速開胸を始める!」


さすがに『天才』浅田と呼ばれるだけの事はある。そのメスさばきの鮮やかさには目を見張るものがあった。


あっという間に開胸を終え、目の前にはクランケの波打つ心臓が露わになる。


「ん?」


浅田は思わずその心臓に顔を近づけた。そして、首を傾げる。


(これ、本当に心筋肥大症か?

……何かあまり大きくないんですけど……)


気を取り直して浅田は、次のステップへと進んだ。


助手を努める後輩の田中に、クランケの心臓を触らせる。


「今回のオペを『オン・ビート』にしたのには訳がある。動いている心筋を触る事により、変異部分の特定がし易いという利点があるんだ。

田中、これならお前にだって変異部分が判るだろう?」


しかし、心筋を触りながら、田中は難しい顔をして首を横に振った。


「いえ…僕にはどこが変異部分なのかさっぱり……」


「ハハハ♪まだお前には無理か♪よし、俺が代わろう」


そう言って、田中に代わり心筋に手を添える浅田だったが、暫くしてその浅田の顔に焦りの色が見え始めた。


(あれ?全然わからねぇよ……)


イメージトレーニングの時とはまるで違う。

まったく予想以上の難しさである。


そして、一体どこを切れば良いのかメスを持ったまま固まる浅田に、更なる試練が襲いかかった!












「ヘックショイ!」










「あ・・・・」











その瞬間。チームバチスタ全員の驚いた目が、クランケの心臓に集中した。


(ヤベッ……まったく違うところ切っちまったぞ!」


「そこですかっ!そこが変異部分なんですかっ!浅田センセイ!」


興奮した田中が、両手をバタつかせて喚き散らした。


誤って浅田が切った心臓の部分からは、勢いよく鮮血が飛び散る。


「クソッ!」


メスを放り出し、慌てて傷口を手で押さえる浅田。


「何してる田中!早く縫え!」


「ええええ~~っ!僕がですかぁぁああ~!」


「そうだよっ!お前助手だろっ!」


「だって血があぁぁっ!血がこんなにいぃぃっ!」


パニックになり半泣きの田中。


「泣くなよっ!早くしねぇとクランケが死んじまうだろ!」


「浅田先生!クランケの脈拍、下がってます!」


「うわぁぁぁああっ!」


「頼むから落ち着け!田中!」


これではまるで救命救急である。


しかし、この浅田の致命的なミスがこの後更なる奇跡を生む事となるのだった。




     ♠



「ハァ……」




    「ハァ……」




「ハァ……」



傷口を縫合し、何とか最悪の事態だけは防いだが、落ち着いてその部分をよく見ると、それはなんともお粗末な仕上がりであった。


「なんだよ田中……これ、心筋が中に折り込まれちまってるじゃねぇか……下手くそな縫合だな!」


心筋の“縫いしろ”があまりに広すぎる為に、重なり合った心筋が中に埋まるように折り込まれてしまっている。


「え~~え~~!どうせ僕は下手くそですよ!

浅田センセイみたいには上手く出来ません!」


自分の施した縫合を馬鹿にされ、すねる田中。


しかし、浅田はそんな田中の肩をポンと叩いて、にっこりと微笑むのだった。


「だが、それがいい!」


「アンタは前田慶次かっ!」


「見ろ田中♪

お前の不細工な縫合のおかげで、心臓のサイズが小さくなった。

これなら、心筋の変異部分を切除する必要は無いって訳だ♪」


「えっ?・・・・・」


偶然が生んだ奇跡。


この瞬間、チーム・バチスタは日本医学界に新たなる躍進の一歩を刻む事となった!


その名も【新・バチスタ術式】


「なんという画期的な術式なんだ!」


「素晴らしい!」


「ブラボーー!」


沸き上がる二階の見学室。


その全ての人間がチーム・バチスタの快挙に立ち上がり、彼等の為に惜しみない拍手を送った。


手術は無事成功。


浅田のクシャミによるミスもこれで帳消しである。






と、言いたいところだが……




実は、このバチスタ手術。すでに始める前から、とんでもないミスを犯していたのである。


その事に最初に気付いたのは、術後のケアの為にオペ室に入っていた、内科医の山下であった。


山下は、クランケの顔を見ると首を傾げてこう言った。


「あれ?……この人。

昼間、健康診断に来ていた木村さんじゃないのか?」








「は?・・・・・・」


あの時、木村が潜り込んだストレッチャーは、もともとこのバチスタ手術の患者を運ぶ為に用意されていた物だったのだ。


それを、患者の顔をよく知らない看護士が、既にストレッチャーで眠っていた木村を患者と勘違いして、そのまま麻酔室まで運んでしまったのが全ての間違いの原因であった。


「ど~すんだよ…コレ…」


術後の処置室で、何も知らずに眠っている木村を見つめ、苦々しく呟く浅田。


幸いしてこの不祥事は、手術に立ち会った外部の人間にはまだ気付かれていなかった。


もし、外部にバレたら、病院自体の存在さえ危ぶまれる大不祥事に発展するのは確実であろう。


チーム・バチスタは、今後の対策について話し合った。



   ♠



「とりあえず、謝罪するしか無いでしょう。

悪いのは我々病院側なんですから」


と、正論を述べる田中。


「しかし、『ごめんなさい』で済む話じゃないしな……」


「すっとぼけてその辺の通路にでも寝かして置くか♪」


「そりゃマズイ!手術痕だって残っているのに、後でバレたらそれこそ訴えられる!」


チーム・バチスタの間に重苦しい空気が漂う。


そして、暫くして浅田が呟いた。


「やっぱり、金で解決するしか無いか……」


結局、浅田の意見に皆が同調する事となり、浅田はチーム・バチスタの全員から金を集め、それをもとに木村と交渉を進めようという事になった。


話し合いの結果、用意する金額は三百万円。


(まぁ、後遺症の残る医療ミスでは無いし……この位が妥当なところか……)


まもなく麻酔が切れるであろう木村を待ちながら、交渉役の浅田は応接室で木村にするこの後の説明の文言を考えていた。





やがて、麻酔もすっかり抜け……木村が目を覚ました。


「いや~よく寝た!」


自分が眠っていた間に起こった事など何も知らない木村は、呑気に両手を上に上げて伸びをする。


「あの……木村さん?」


いつの間にか側に立っていた内科医の山下に少し驚く木村。


「あっ、すいません!

俺、勝手にこんな所で眠ってしまって」


「いやいや、どうかお気になさらずに!……ところで木村さん。ちょっとお話ししたい事があるんですが……」


「はぁ…何でしょうか?」




   ♠



「何ですって!!」


応接室で浅田から、これまでのいきさつを聞くと、思った通りのリアクションを見せる木村。


(そりゃ驚くよな……

ヘタすりゃあん時に死んでたかもしれなかったし……)


さすがにクシャミで死にかけた件を浅田が話す事は無かったが、それでも木村にとってはかなりショッキングな話だった事は確実である。


浅田は、なるべく木村を刺激しないように誠心誠意謝罪の言葉を述べた。


「本当に木村さんには申し訳ない事をしました。私共としては、今回のオペに関する木村さんの健康状態について、万全の保障をすると共に、出来うる限りの誠意を見せたいと思っています!」


「誠意?」


『誠意』という言葉を聞いて、木村の口元がわずかに弛んだのを見た浅田は、何ともいえない嫌な予感がした。


「誠意というと?」


気のせいか、木村の態度が急に大きくなったように感じる。


(三百で納得するかな?……コイツ……)


三百というのは、あくまでチーム内で了解を取った金額である。そして、既に銀行が閉まっていた為に今この場所には現金は無い。


浅田は、少し不安になりながら、右手の三本の指を伸ばしてテーブルの上に差し出した。


「我々の相場としましては、この位が妥当かと……」


浅田の心配は的中した。


「はぁ?……それが誠意?」


木村のなんとも失望したような声に、焦る浅田。


(おいおい、まさかケタが違うなんて言うんじゃ無いだろうな……)


「それでは納得出来ないと?」


浅田の質問に木村は、まわりくどい言い方でこう答えた。


「ここ、病院ですよね。しかも、ここいら辺じゃ一番デカイ『大学病院』だ!」


(…だからもっと出せと言うのか?)


「そして、アンタ達は俺の体にメスを入れ、手術をした!しかも、この心臓にだ!」


木村は一体、何が言いたいのだろうか?……そのまわりくどい口ぶりに、浅田は以前、誰かに聞いた事のある話を思い出していた。



『いいかい、浅田。

例えば、暴力団なんかが医療ミスに絡んできた場合……奴らは、決して金をよこせなんてハッキリとは言わない。

そんな事を言えば恐喝という立派な犯罪になる事を知っているからだ。

…その代わりに、こちらの弱みをまわりくどい口ぶりでネチネチと突いて来るんだよ』



(まさか、この木村って男は………)


浅田の背筋が凍りついた。


「確かに、木村さんの仰る事は全てその通りです!ですから、私共としましては出来る限りの事を……」


「それがコレかよ!」


木村は、先程浅田がしたように三本の指を立てる真似をして喚いた。


浅田の額に滝のような汗が噴き出す。


(なんだよ……この展開はよぉ……)


三百で丸く収めようなんて、甘い考えだった。


「…では、コレではどうでしょうか?」


浅田は仕方なく、あと二本の指を付け足し、慰謝料を五百万円に釣り上げた。


(頼む!これ以上は絶対無理!)




しかし……





それを見ても、なおかつ木村が納得する事は無かった。


「ふざけんなっ!

アンタ全然わかってね~な!」


テーブルを荒っぽく掌で叩いて、木村が勢いよく立ち上がった!


(ひえぇぇ~~っ!

殴られるぅぅ~~っ!)


てっきり木村に殴られるものだと思った浅田は、目を強く瞑り歯を食いしばった!













「………………………

…………………ん?」








「センセイ~~!せめて全治一週間。

どうか俺に心臓の診断書を書いてはいただけないでしょうかっ!」










「ハイ~~ッ!!

喜んでぇぇえ~~~♪」




   ♠



翌日の木村が勤務する会社では……


木村に渡された『診断書』を受け取って、わなわなと持つ手を震わす丸山課長の姿があった。


「……本当だったんだ!……しかもこんな難病とは……」








  【診断書】

病名

後天性心臓心筋肥大症



十万人に一人の低い確率で発症する超難度の心臓疾患である為、自然治癒は不可能。

バチスタ術式による、心臓心筋切除手術が有効である。



名林大学総合病院

心臓外科担当医師

浅田 大輔
















































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