3. Ismaël.

 アラブで言うところの商業地であるスークは、思ったよりも綺麗な印象だった。

二週間前に近場で激しい戦闘があったとは思えない。

ひと口にスークといっても、日用品を扱う場所もあれば、観光客に特化した土産や高価な金品ばかり扱う場所もある。ここはどちらかというと前者に近い。

車が一台ようやく通れる道を挟んで、さほど高くもない白茶けた建物が並び、薄汚れたベージュや、くすんだ緑や赤のひさしが軒を連ねる。ひさしの下には、一体いつ頃から店先に有るのかと思うような品が道路にはみ出るほど並べられ、客が多いわけでもないのに総じてざわついているように見えた。歩いているのは多くがアラブ系の濃い髭を生やした人々や浅黒い肌の精悍な容貌の人々で、女性は黒を初め、様々な色のベール――ヒジャブを被っていた。

日本人の若造がうろうろしていたら目立つだろうなと思っていたが、視線は感じるものの、明快な敵意や危険は無さそうだった。どこからかスパイス混じりの食物の匂いがしてきて、土埃と日陰の香に混じり合う。かつてイタリア領だったリビアには、うっすらとイタリア料理の名残があり、ショートパスタが入ったトマトスープや、グリルしたチキン、クスクスと一緒に食べる肉や魚料理もある。砂と、スパイスと、時折差し込むエキゾチックな光の中、ハルトは教えてもらったカフェを探していた。

気楽にコーヒーが飲めるところはあるかと現地スタッフに聞くと、清掃員の男は当初、やけに見映えの良い店を紹介してくれた。表通りに面し、巨大なパラソルを配した眩しいほど白い店を前に、ハルトはひと目で別の場所を頼んだ。

アマデウスならばともかく、ハルトには地中海のリゾート的な雰囲気よりも、眺めてきたスークの雑多とした感じの方が良かった。

男は気を悪くする風もなく、すぐに他の店を紹介してくれた。

その店は、スークの中程にひっそりと構えた小さなカフェだった。左右の雑貨屋がバッグや織物をどっさり押し出しているため、昼でも営業しているのかよくわからない暗さだ。他所の国ならば酒を出していそうな雰囲気だが、厳格なイスラム教が主体のリビアでは、酒は法度であり、茶やコーヒーが好まれる。

ハルトが訪れたのは真っ昼間だった。四組入ったらいっぱいになるだろう店内は狭いが、細かなタイル貼りの壁は涼しげで、天井が高いところも良かった。シエスタの習慣が一部残っているだけに、数名の客は男ばかりで、彫り深い顔立ちに似たような髭をたくわえ、静かにテーブルを囲んでいた。四人程度しか座れないカウンター向こうで店番をしていたのは、若い青年だった。

相手はそう思わないだろうが、同い年くらいだろう。背は高く、均整とれた体つきは適度に引き締まり、何かスポーツをやっていると言われても頷ける。青年は目を合わせると、この国では珍しいほど可愛いらしい愛想を浮かべて微笑した。

ハルトがイタリア語で「コーヒーある?」と聞くと、彼はにっこり頷いて、自身の目の前の席を勧めた。カウンターには他の客は居なかった。古びたサイフォンで淹れられるコーヒーを眺めていると、青年はカップを拭きながら言った。

「Chinese? (中国人)」

訊ねられたハルトは、同じような笑みを浮かべて正直に首を振った。

「Giapponese.(日本人だ)」

そう答えると、彼は意外そうな顔をしてからはにかんだ。

明瞭に笑うと淡い小麦色の肌に人懐こい皺が刻まれ、ホワイトニングしているような綺麗な歯並びがちらりと見えた。ハルトがイタリア語を話せると分かったからか、やや癖のある調子で話し掛けてきた。

「日本人は初めて会った。サムライの国だろう?」

「何世紀も前の話だ。侍はもう居ない」

アメリカでも時折ジョーク混じりに言われる言葉に、ハルトは苦笑した。

侍、もとい武士は滅んで久しい。その精神は魂に宿っているなどと言われても、大半は農民や商人なのだから、実感は湧かない。まあ、侍というのは俗に言えば人殺しなので、案外、自分の先祖なのかもしれないが。

「こんな所に観光かい?」

「いや。近くに住んでる日本人の親戚なんだ。少しの間、仕事の手伝いに」

「ああ、イトさんか」

イトウとは言い辛いのか、語尾を曖昧に濁して青年は頷いた。

「彼は良い人だ。礼儀正しくて親切だもの」

リップサービスでもそう言ってくれるのは有難い。イタリア語は通じるものの、それは占領下の名残であり、良い印象ではない筈だ。英語よりはマシだろうが、ほんの数十年前の日本はイタリア同様、世界の敵。侍などという古風な印象に留まったのは幸いだった。

そう思いながら、出されたコーヒーが悪くないこともハルトを安堵させた。

美味い、と告げると彼は嬉しそうに微笑した。男女問わず、好感を持たれそうな笑顔だ。青年の方も珍しい日本人を気に入ったらしく、濃いグレーの瞳を輝かせて身を乗り出した。

「君、名前は?」

「ハル・イトウ」

米国に居るときは様々な偽名を用いるハルトだが、長居しない国では殆ど本名同然のものを名乗る。――仕事を終えたら、さっさと引き上げる故に、だが。

「ハルか。僕はイスマエル・シャリフだ。宜しく」

「宜しく。舌噛みそうな名前だな」

「エルでいい。君と似てる」

にこりと笑った彼は、本当に穏やかで純真な青年だった。



 潜伏というのは、時が来るまで暇なものだ。

清掃員のイトウは町工場の親父さんといった雰囲気の男で、大抵はツナギを着て車や家電の修理を請け負っていた。こういう所には日本製の――製造は中国などのアジアなのだが、どれもジャンクに近い品が持ち込まれる。日本語の注意書きや説明書が読めない現地人に代わって、どんなポンコツも丁寧に見てやるイトウは、寡黙だが気は優しく、公用語のアラビア語は無論のこと、イタリア語も英語も堪能で周囲の評判は良かった。

ハルトはエルに言ったように彼の仕事も手伝ったが、肝心な時に疲れていてはと気遣われ、もっぱら独り身の彼の身の回りを整えてやっていた。ついでに簡単なアラビア語を教わり、やることが無くなると、エルの店にぶらりと顔を出した。

「やあ、ハル」

カップを使い古した布巾で拭きながら、エルは陽気に挨拶した。

滅多に居ない日本人は印象に残ったらしく、二度目の来店で常連扱いになり、三度目では旧知の仲のようになった。

同い年の十八歳だが、ハルトよりも少し背が高い。彼が特別そうなのか、笑うと少年らしい愛らしさが浮かび、周囲を歩くアラブ系住民よりも淡く優しい印象だ。

聞けば、アマ―ズィーグという北アフリカの先住民の出身だった。アルジェリアを挟んだモロッコでは人口の半数を占め、アフリカを中心とした各地やヨーロッパ、カナダなどにも存在する彼らだが、アラブ系住民や、アフリカ植民地時代にやってきたヨーロッパ人らに軽んじられた歴史を持つ。

祖先に比べれば平等に扱われるようになったそうだが、元のユダヤ教からイスラム教への改宗や言語の変化など、今もその行動に翻弄されているのは言うまでもない。

ハルトがいつものコーヒーを飲み終えるころ、待っていたようにエルは言った。

「ハル、少し出掛けないか?」

「何処に?」

「目的はないかな。そこらを歩く程度」

「いいけど……店はどうするんだ?」

「いいんだ。行こう」

常連らしき客に軽く手を上げてから、エルはハルトを促して店を出た。ハルトは背に客の視線を感じたが、振り向かなかった。――この店、やっぱりか。

「日本て、どんな国なの?」

日差しを避けてスークの中を歩いていく中、エルはおもむろに言った。道端や壁に所狭しと並べられたガラクタなのか骨董品だかわらないものを眺めながら、ハルトは首を捻った。

「そうだな……水が豊かで綺麗、都市はハイテク、田舎は自然豊か……って感じかな」

答えはしたものの、全てアマデウスの受け売りのようなもので、はっきり言って、ハルトの日本は芸者フジヤマ、ロボット国家の感覚に近い。さすがに侍や忍者とまでは言わないが、小さな国土にビルが埋め尽くす都会と、茅葺かやぶき屋根の家が見える田園風景が同居する珍妙な国だ。エルは「緑が多いんだろうね」と羨ましそうに言った。一年を通して乾燥している国は、ばかに大きなヤシなどの緑が時折見られるが、どっしりと並ぶコンクリートの建造物さえカラカラに乾いているようだった。

「そういえばハル、学校は?」

「ああ……ちょっと訳ありで――個人経営のスクールに通った。大学は行ってない」

中身はともかく、嘘ではない。

お前はどうなんだと尋ねると、彼は寂しそうに首を振った。

「……大学は行けるんだけど、行ってない」

行けるけど、行ってない。リビアの政治情勢は不安定だが、就学率は決して低くはない。あべこべの解答に、ハルトは確信した。

――こいつ、関係者だな。

イトウも人が好いのか悪いのか……さすがはアマデウス直属の清掃員か。

よりによって、テロリストが潜伏するカフェを紹介するとは。

「余計なお世話だろうけど、行けるなら行った方がいいんじゃないか?」

エルは困ったように微笑した。

「うん……僕も行きたい。でも――」

言い掛けた顔がはっとした。ごく小さな叫びを上げた視線の先を、ハルトも見た。

立て付けが悪そうな音を立て、車が砂埃を巻き上げて行き交う片隅にそれは転がっていた。

ちょうど、スークの継ぎ目に当たる、脇道から先の大通りだ。

エルが人と物を素早く避けて駆け寄るのに、ハルトも続いた。ゴミか私物か定かでない古タイヤが積まれた地面の脇に、砂と同化するように倒れていた小さな影は、猫だった。リビアには家猫の祖先と云われるヤマネコが居るが、警戒心の強いこの生き物が市街地に居ることはあまりない。ヤマネコとは毛色の異なる明るい茶色の虎猫だった。誰も気に留めないそれにエルは屈み込むと、不安そうに覗き込む。まだ子供なのか、片手に乗るほど小さい。牙の覗く口が少しだけ開いているが、後ろ足はおかしな方向に曲がり、鳴き声も上げず、小刻みな呼吸は弱かった。

「……生きてる。どうしよう……」

生きていたことに戸惑うような口調は、助けることの難しさを語っていた。押し黙るエルの前に、ぬっと手を出したのはハルトだ。躊躇ためらうことなく猫を掬い上げると、呆気に取られるエルをよそにさっさと立ち上がった。

「行こう」

「ハル、でも――この辺りには、病院なんて――……」

周辺に動物病院なぞはない。人間さえまともに治療できない病院に、猫を連れて行ったら門前払いどころか追い払われるに決まっている。躊躇ちゅうちょするエルに、ハルトは言った。

「死に様を見に来たんじゃないだろ」

そのセリフに、エルは弾かれるように立ち上がると、ハルトに続いて走り出した。

走ってみて、この日本人の足が非常に速いことに気付いた。アスリート並とは言わないが、既に道順も人の多い場所も完璧に把握しているらしく、最短距離でイトウの家まで辿り着いた。

イトウはポンコツ家電以外の患者に驚いた顔はしたが、こちらも手際よく救急箱――日本人はそう呼ぶらしい手提げケースと、割り箸とかいう綺麗な木の棒を折り、添え木代わりにして包帯を巻いた。ハサミで毛を掻き分けて傷の程度を確かめ、生理食塩水と綺麗な綿布で汚れを拭いてやると、仔猫は徐々にもぞもぞと動き始め、小さな鳴き声を弾ませた。

イトウが顔を上げて頷くと、エルは泣きそうな顔で溜息を吐いた。

ハルトは湯を沸かしたり、イトウが指示するものを持って来たりと動き回っていたが、仔猫が鳴いた瞬間、エルと向き合って笑った。

「ありがとう、ハル」

「俺? そこの名医に言ってくれよ」

エルがにっこり微笑んで礼を述べると、イトウはイトウで照れ臭そうに首を振り、奥へ行ってしまった。

「良かったけど……この子、どうしよう?」

「さあな。此処に置いとけ。動けるようになったら、そいつが行きたいとこに行けばいい」

「行きたいところに……」

仔猫を見つめながら、啓示のようにエルは呟いた。

「そうだね……それがいい……」

神妙に頷くエルに、奥からイトウが薄めたミルクを運んできた。恐らく別の用途に使う予定だったろうスポイトでミルクを与えられると、小さな髭を濡らしながら飲んだ。明日には哺乳瓶や専用食を調達しようという生真面目なイトウの声に耳を傾けながら、ハルトは仔猫を指先でそっと撫でるエルを見つめた。

仔猫を見る目は嬉しそうだったが、寂しそうにも見えた。



「フライクーゲル」

その夜。簡素なベッドの上で鳴いてまとわりつく仔猫に向き合っていたハルトが振り向くと、イトウが薄っぺらい紙一枚を手に立っていた。

「ミスター・イトウ……その呼び名で呼ぶの、やめてくれないか」

「すまない。“これ”が絡むと、つい。職業病だ」

「人前では絶対にやめてくれ」

念を押して受け取った紙は、内容だけが濃い文章だ。日付、時刻、場所、知らぬ者が見たら何かわからない数字が、何行にも渡って細かく書かれている。

謎の数字は二、三減ることもあれば、ときに十近く増え、現在は最初の行よりも倍以上増加していた。

「国外退去じゃあなさそうだな。やるつもりか」

「ああ。海外からの武器は、ミスター・ダニエルが間接的に買収している。少人数の移動が多いようだし、残ったものを掻き集めている状態だろう」

「チーズを探すネズミの方が賢いな」

「……ネズミ?」

「いや、こっちの話」

意味深な苦笑を浮かべた青年は、高い声で鳴く猫の額を薬指でちょいちょい撫でた。

――不思議な若者だ。

自分もそうだが、アマデウスのスタッフに日本人は珍しい。殺し屋は、恐らく初だ。

しかも、彼が育てられた施設は相当な投資が行われたにも関わらず、一期生を輩出した直後に閉鎖となった。更に一期生はこの青年以外、実戦には投下されていない為、キナ臭いことが起きたのは間違いない。

そんな中、一人残った野々ハルトは、仕草だけならアマデウスにも似ていて、他の殺し屋とは全く異なる。BGMの殺し屋は仕事以外は比較的おとなしいが、それでも悪党は悪党、荒々しい素振りを見せる者は少なくない。ところがこの青年は容姿の印象は薄く、いつも穏やかで落ち着いた雰囲気も悪党の正体を忘れさせる。こうした事態に苛立つ殺し屋は多いのに、猫と呑気に遊んでいられる心境は並ではない。

「あの店、いつからマークしていたんだ?」

「二週間前の戦闘より前」

悪びれる風もなく言った男に、ハルトは苦笑いを返した。

「あんたもなかなかの悪党だ」

往年の清掃員は苦笑混じりに首を振り、息子よりも若い青年を見下ろした。

「戦闘後、あの青年が立ち始めた。その前は彼の父親が立っていた筈だが、あれから姿が見えない」

「親父の前は?」

「その弟。ターゲットに同行していると思われる」

「フーン……あんたは随分、好かれてるみたいだけど」

イトウは肩をすくめ、キッチンの方から響いた蒸気の音へと向かった。

すぐにカルダモンの香りを漂わせる茶のグラスを二つ運んできた男は、片方をハルトに渡し、古びた木の椅子に腰かけた。砂糖は要るかという問いを断った青年は、片手で猫をあやしながら、典型的なアラブ式の茶をするすると飲んだ。

「……大した事じゃない」

一服の間を置いて、イトウは答えた。

「あの子に乞われて、彼とその妹に読み書きを教えた。それだけだよ」

ハルトはちらりと寡黙な清掃員を見た。

イスラム教は、女性が親族男性以外に触れるのを禁じている。医師でさえタブーである為、女性医師が少ない地域では問診と薬の処方程度の低レベルな治療しか行われないことが有り、医療難民となった女性が外国に助けを求めるパターンさえ有る。

リビアではアフガニスタンのような女性教育への極端な制限は行われていないようだが、それでも女性の就学率は低く、不安定情勢ゆえに学校そのものに通えないことも、不当な拘束や性被害も絶えない。エルが妹の将来を憂慮したのなら先進的な考えの持ち主だが、外国人に教育を頼むなど、相当な危険を伴ったに違いない。

「賢い子だよ」

芳香が揺れるグラスの中を見つめながら、イトウは静かに呟いた。

「今、その妹は?」

「死んだ」

残った中身をぐいと呷り、グラスを床に置くと、両の手を組み合わせて溜息を吐いた。

「病気だ。もともと体は強くなかったようだが」

ハルトは黙って猫を見下ろした。手元にじゃれてくる茶色い手が指先を捉え、何も砕けそうにない歯が噛みつく。

「こいつ、俺を食う気だ」

面白そうに笑うと、噛むに任せてハルトはイトウを振り返った。

「人助けは期待しないでくれ」

「わかっている。……ただ、私は用意はできると知っていてほしい」

「なるほどな、あんたは悪党だが“良い人”だ」

怪我をしたとは思えないほど元気な猫を、光らぬ目が見つめる。

「約束はできない。俺はとにかく、仕事をする。それ以外はミスターを頼ってくれ」

寡黙な男は頷くと、ハルトが返した紙を受け取った。

「ターゲットは移動が多い。すまないが、もうしばらく待ってほしい」

「ああ。この調子じゃ、決起するまで落ち着かないだろ」

「なるべく急ぐ。戦闘が始まってからでは、危険だ」

青年は指を抱いたままうとうとし始めた猫をひょいと持ち上げ、籠に作られたベッドに戻してやった。猫は目をぱちぱちしながらすぐに前足を伸ばし、片足を擦りながら這い出てくる。緩慢な動作で衣服を爪でよじ登るのをやるに任せ、ハルトはグラスの残りを飲み干した。

「始まる前にやるさ」

不敵な一言に、イトウは頷いた。

仔猫は、青年の胡坐の中に丸まって眠り始めている。

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