第17話 アイドル×相棒

「野口君いい人だね」

「ええ、すごい真面目にみなみのこと考えてたわよ。何週間もやってくれるとは正直思わなかったわ」

「ね。ありがたい限りだよ。仲良くなった?」

「ええ、それなりに」

「どれくらい?」

「普通に話せるくらいには。まあ今だけかもしれないけど」

「そうだねえ…… そのあたりドライそうだもんね」

「そうね。まあでも他人に興味ないってタイプではなさそうだったけど。知らないことばかりだったわ。写真部真面目に通ってるとか」


「そうだ、写真部に入るの?」

「ええ、そのつもり。皆いい人だし」

「良かった。やっぱり帰宅部だと寂しいよね。心配してたんだからね。カメラ買うの?」

「スマホで撮影しようかなと思ってるわ。後は…… 撮られる側もやってみようかなと」

「へえー。写真撮られるの嫌がってたのに。変わるもんだね」

「そうね。やっぱり何事もやってみないと、と思っているわ」

「いいねいいね」


「あ、スタバ野口くんに奢らないと。今度オフの日に誘ってみるかあ」

「忘れてた。休みの日決まったら教えて。調整するわ」

「え?」

「え?」


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