第2話お誘いは突然やって来た…。

 ちょうどその頃からだっただろうか……。部門トレーニング自体は、午後の四時で終わるのだが、館内の施設はもう一時間の使用が認められていたため、部門トレーニングが終わった俺と敏子さんは、小さな多目的スペースで施設の閉館まで、もう一時間一緒に勉強をするように、俺と戸澤さんはいつしか、そんな仲になっていた……。


 そんなとある金曜日、閉館の時間になったところで、敏子さんの方から俺に、

「明日の土曜日、この近所の有栖川図書館で、一緒に勉強しましょう」

 あまりにも唐突でなおかつ突然のお誘いだったので、俺は一瞬びっくりしたのだが決して悪い話じゃなくて、むしろ温かいお誘いだったため、

「そうしましたら明日、こちらこそよろしくお願いいたします」

 そう二つ返事で俺は、敏子さんからのお誘いを承諾した。

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