第24話 仕事を辞めるかもしれない=死に近づく

 只今非常に仕事を辞めたい気持ちが高まっております。

 あと、このエッセイを書き始めてから一番憤っています。

 仕事が嫌になったわけではない。

 誰かともめたわけでもない。


 それは本日の午前十一時頃のお話。

「収穫後の芋の蔓を入れるカゴが欲しいんだよなあ」

 的なことを北海道出身のY氏が言います。

 すると、大阪出身元僧侶のウッズさんがこう言うのです。

「スーパーのカゴやったらなんぼでもありますよ」

 自慢気に。

 中学生の万引き自慢か?

 しかも、そのスーパーのカゴを持ち去る所は、同じ職場で働く年配の女性も目撃していたらしく、その話の場で「そんな堂々と持って帰るか?」と思ったと話しておりました。


 離島への移住者、或いはメガソーラー工事関係で一時的に滞在する作業員。

 そういった者たちが入ることで、治安の悪化を心配する声は上がっていますしたし、今も継続して心配されてますよ。まあ、閉鎖された環境で過ごしてきたのだから、心配するのは当然の話。

 で、工事業者は「門限を設けます」「徹底した指導をします」「宿舎付近には監視カメラを設置します」などなど、島民に向けてせっせと対策を講じていると説明しているのに。


 ウッズさんは前にも書いた通り、飲酒運転もする、飲食店に入ると横柄な態度になる、他。ここでは書いていないけれども、四十歳くらいなのに自分の車に高齢者ドライバーのマークを付けている。いや、これは意味が分からん。何がしたいんだ?


 先日私はこの場に「離島の商店の経営破綻」についても少し書きました。

 カゴひとつ(ウッズさんは『なんぼでも』と言っていたからひとつではないな)でも財産です。経費が掛かっているんです。沢山置いてあるからと言って持って行っていいわけがない。

 そんな理由とか必要なく、単純に窃盗だし。犯罪だし。本当に腹立たしい。

 スーパーのカゴを持って帰るのは「大阪では当たり前」とでも言うのか。

 彼はゴミ出しについても「大阪では当たり前」と、めちゃくちゃな出し方をしている。スプレー缶を燃えるごみと一緒に出して、収集車が火災を起こしても「いつものこと」らしいし。


 ね? 辞めたくなるでしょ?

 こういう人を雇っている会社で働いている。その事実が我慢できないのです。


 しかし、今仕事を辞めてしまうと確実に死へ近づきます。

 そこで私は副班長のM尾くんに言いました。

「ウッズさんをどうにかするように社長と会長に伝えてくれ。このまま何もせず雇い続けるなら私は会社を辞める」

 ってね。

 そしたらね、思いもよらない言葉がM尾君の口から出て来たよね。

「ウッズさんも『辞めたい』って言ってるんですよね」

 おうおうおう、じゃあすぐに辞めてもらえよ。そうしろよ。

 その代わり、辞める前にちゃんとカゴは返させるのだぞ!

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