第20話 そんな約束してねえよ!

 先日、同じ部署で働く人間全員会社に呼び出されました。

 私には社長から電話で「明日仕事終わったら来てねん」と、まあそんな口調ではないですが、連絡がありまして。おそらく他の人たちはグループラインで連絡したのでしょう。

 この社長からの電話の直後、会長からも電話が来ました。なんやねん、立て続けに鬱陶しい。と、思いましたね。

 で、電話の内容はこうです。

「さっき社長から電話があったやろ。明日は有給休暇についての話があるんやけど、ゆう(会長は私の名前を呼び捨てで呼ぶ。気持ち悪い)は月に一回通院しよるやん。あれは今まで通り有給消化せずに出勤扱いにしとくから、そういう約束やったし。コレ、誰にも言わんでいいからな」

 だってさ。

 私は「はいわかりました」とだけ言って電話を切りました。

 いやいや、そんな約束した憶えないんだけど。


 入社前、求人サイトで今の職場を見つけて、まずは電話で説明を聞きました。

 その時、先に自分のマイナス面を話しますよね。後に引き伸ばしても時間の無駄になるから。で、障害や疾患の話も当然する訳ですが、その時に「およそ1ヶ月に1回の通院が必要」と話したんです。

「それは大丈夫よ」

 そんな返事だったですね。欠勤の扱い方には何も触れませんでしたし、その時我が社では「年次有給休暇」を従業員に与えていませんでした。

「ブラック企業」ではないけど、経営者(会長)が経営、雇用の事を何も知らないアホなんですよね。


 それで今回です。

 有給は勤続年数で何日与えなければならないか定められていますので、その辺はそのまま法に則って。

 問題は有給なのか欠勤なのか労災なのか、です。

「仕事上の怪我とかで休む時は休んでも有給消化させずに給料も出す」そうです。

 コレって労災を隠そうとしているとしか思えんよね。

 まだ、労災認定されるような事態は起きていないけれども。

「風邪で休むとか、私用で休むとか、その時に有給使って」

 と当たり前の説明もされましたが、私はモヤり続けていました。

 何故私の通院は適応外なのか。

 私は単に「1ヶ月に1回は必ず休むので、ご迷惑おかけします」ということで通院のことを話したまで。

 何故特別扱いされなきゃならないのか。

 どうも会長の言う「約束」という言葉が引っかかる。

 約束と言うなら「1年後には社宅を用意する」という約束を守れよ。

 それを守らずに「オレは約束を守る漢だゼ」って感じ出すなよ。


 読者さんでも、私の性格を少ーしだけ理解している方なら想像できるでしょう。この後私がどうするか。

 はい、通院の際に有給申請します。

 あまりにも不公平。

 その時に有給を使わないという対応をされたら言いますね。

「そんな約束した憶えもないし、不公平。今後同じく従業員に通院が必要になった場合、欠勤と欠勤にならないラインを説明できる規則を文章化できるのか?」

 そのようなことを。

 ついでに住宅手当がなぜ家賃発生月から4ヶ月遅れて支払われ始めたのか、という説明も求めますかね。

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