第11話 特定有人国境離島地域に暮らす人々
五島列島に大学はない。
できないのではない。五島列島に大学は必要ないのだ。
それは、多くの大人たちが証明している。
都会に生まれ、大学を出て社会に揉まれた大人たちが、五島列島にやってくる。
大学以上の学びを得るために。
五島列島は、人生の終わりまで人間を学べるキャンパスなのだ。
とか耳に心地いい言葉だけ並べてんじゃねえよ。なんて自分で書いておいて思うわけですが、まあ、五島に大学は要らんのですわ。
大学なんてできちゃうと、折角五島列島という生き方の可能性に満ち溢れた広大な場所が、四角い箱の中に押し込まれちゃうのです。
学校がないからこそ、学校では学べないことだけ学べる。
学校があると、学校では学べないことが目の前にあっても、学校で学ぶことを優先しちゃうでしょ?
先生は全ての島民ですよ。特定有人国境離島地域に暮らす人々ですよ。
先に生まれていなくても先生です。
で、全ての島民が生徒。
島民じゃない一時的に訪れている人は、何でしょ?
非常勤講師と留学生?
そんな感じの雑誌(嘘です。そんな感じじゃない)作りに携わることになりまして、先程1時間のオンラインミーティングを終えたところです。
ちなみにミーティング内では前述のような話はしていません。
感想ですか?
もうね、10人を超えるオンラインミーティングは回線とMCがしっかりしていないと機能しないですね。
結果、編集本部がある福江(五島列島の中での経済的中心地)に行きてえなって感想になりました。
直接会って話し合わないと分からない、伝えられないことが多い(気がする)。あと、単純に行ってみたい。だって、まだ行ったことないんだもん。他の島。
日帰りだと滞在時間1時間くらいになってしまうので、一泊しなくちゃもったいない。福江島には宇久島と違って宿が沢山あるからいいね。
さて、他にも今まで通りの日々の業務やら、執筆に係わることやら、来年以降の生活拠点のことやら、色々考えることもあるってことは、ここに書くネタもたんまりあるのだけれど、とりあえず明日は通院のため本土に渡ります。
つまり、普段よりほんの少し早く家を出ます。
ええ、早く寝ないといけませんね。
フェリーの中ではどうしようかな。寝るか、執筆するか、読むか。
まあ、8割は寝るな。多分時化て揺れるだろうし。
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